chapter.20
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「憂妃、どうしたんだい?」
「な、なんでも...」
「ならどうしてこんなに顔が赤いの」
「......っ、少し暑いかもですね」
「ふぅん......」
「ま、また今度手伝いますので今日は失礼します!」
じっと注がれる雲雀の視線から逃れるようにソファから立ち上がり応接室を後にする
(うああ、また雲雀さんに変な態度とっちゃった!)
誰もいない廊下で一人悶絶する
雲雀を異性として意識しているためだ
あの黒曜での一件以来、ようやく雲雀に対する己の恋情に気づいた
(いやいやあの雲雀さんだよ!?群れるのが嫌いな雲雀さんに万が一もし告白なんてしようものなら「群れるのは嫌いだ」とか言われてフラれる可能性大だよ!!)
だが意識しないようにしようとすればするほど顔に熱が集まり、彼の端正な顔を直視できない
「憂妃」
「きゃー!?」
「うるさいよ、なに叫んでるの」
「ひ、雲雀さん何故!?」
「忘れ物だよ」
ドサッと渡されたスクールバック
応接室に忘れたままだった
「あ、ありがとうございます...」
「じゃ、僕はまだやることあるから。またね」
「は、はい」
去っていく後ろ姿を静かに見送る
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