Prologue
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カチッ……カチッ……カチッ
ジリリリリリリ!!!
「うーん…あとごふん…」
現在時刻8時頃
本来なら学校に行く…いや、着いていてもおかしくはない時間帯に後5分とか言って二度寝をかまそうとしている私
眠いものは仕方が無い、おふとんが離してくれなかったんだよ
また寝付こうとした途端、下の階から母の怒号が
「アンタいい加減にせんとまた遅刻すんで!!ちゃんと起きい!!」
「んえぇ…まだ8時だし良いじゃ…?……8時10分…は、やば!?」
いつもなら即着替えて登校する時間
マジヤバイ
ウサイ◯ボルト並の速さで制服に着替えて、急いで階段を降りた後ゆっくり朝食を取る時間なんてものは無い事に気がついて、何もついてないただの食パンを咥えて玄関を飛び出した
「やばーい!遅刻遅刻〜!」
何かパン咥えながら走ってるってどっかの少女漫画みたいだなとか阿呆みたいな事を考えて、もしこの角を曲がった瞬間誰かとぶつかろう物なら私は確実に学校を遅刻するけど
イケメンとぶつかるなら全然許せちゃう(チョロい)世の中そんな偶然あるわけがないけどね
誰ともぶつからずに角オールクリア!そろそろ学校に着くぞという所で足元を見ていなかったお馬鹿さん
つま先に鈍い音を立てて下にあった少し大きめの石に躓いて顔面からスライディング
パン全部食べ終わっててよかった…
思いっきり顔面から顔をぶつけて鼻とおでこの痛みが尋常じゃなかったけど、学校に遅刻する事だけは避けなきゃいけないと思って顔を上げる
やばい本当に鼻折れたかもしれない、すごく痛い
「大丈夫、?」
「え、ぁあ大丈夫d」
ん?
先程まで誰も前を通っていなかったのに人がいる、ということにも驚いたけど
目の前にはどっかで見たことのある白タイツを着た金髪の美少年が手を差し伸べてきていて心配そうな顔をしている
美少年は、うん、分かる(?)
1つツッコんでいいかな
「白タイツ?!」
「え?」
いやいやいやいや、なんで白タイツを履こうと思った?!もうちょっと普通のズボンを履こうとか無かったのか、いや似合ってるけども、!
あ、待って学校!?
どーしよう、もう多分学校遅刻しちゃったよね、もー!次遅刻したら反省文10枚書けって言われているのに…最悪だよもう!
…?
今辺りを見渡して気がついた、ここさっきまでの道と全然違う場所だ
それに何処かで見たことあると思ったけど此処タルミナ平原じゃないですかヤダー
美少年もどっかで見たことあると思ってたら時オカの方のリンクさんじゃないですかちょっとちょっと…ん?
よくよく考えたらおかしい、なんで時オカリンクさんがタルミナに居るんだろうか
「なるほど夢か!学校に遅刻しそうなのも夢だよね!オッケオッケ!夢なら良いや☆」(自己完結)
「残念ながら夢じゃ無いと思うよ」
夢を否定した目の前の美少年は私の手を引っ張って起き上がらせて、膝についた土を払ってくれてる
なんだこのイケメン惚れるぞいいのか
よくよく見ると膝がズル剥けで、まっかっか
アドレナリンが出てそこまで痛くは無いものの、見たら痛々しいものだった
「そう言えば、君どっから来たの?いきなり現れたけど」
そんなの私が今一番知りたい
「コケたらいつの間にか此処にいたので分かんないですね」
「そうだよね…。鼻血出てるけど大丈夫?」
「えっ、嘘!?」
確かに顔面スライディング大コケしたから鼻ズル剥けは覚悟してたけど、まさか鼻血もセットとは…
最近洗ったばかりのシャツに鼻血がぽたぽたと落ちて、鞄の中に入れていたはずのハンカチを取り出して鼻を押さえる
間違っても上を向いちゃ駄目だぞ!鼻血が出た時は鼻を少し押さえて下をむくんだ!
ジワジワと血で染まるハンカチ
流石にハンカチ1枚じゃ駄目かも、2枚くらい鞄に入れておけば良かった…今更後悔してもおそいけど
「平原だと魔物も出て危ないし、街に行こうか…ハンカチ1枚じゃ足り無いでしょ?」
そう言って手を引いてくれる美少年
これがゼル伝屈指のイケメンを子孫に残した男か…格が違うね
私じゃなかったら確実に惚れてたね
「その段差あるから気をつけて」
どこまでもイケメンだなちくしょう惚れた
(チョロい)
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