デクナッツの仮面
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
〜2日目の朝〜
えー…昨日ぶりのなまえです
いや〜まさか現代日本の中学生こと私が異世界トリップするなんて思いませんでしたよねHAHA…とか呑気な事言ってる暇は今無い
今現在私は何故か美少年(リンク)とウッドフォールの沼地まで来ています
確実に私が来る必要性は無かった、そう思う
「ねぇ、この沼入るとどうなると思う?」
「え、ちょ…押さないでくださいよ鬼ですか貴方」
確か、私の記憶が正しければこの沼は毒沼だったはず…それにもう水の色が紫でわかりやすく毒の色してる
そんな沼に落とそうとするとか鬼かよ
あぁごめん鬼にもなれたか…
じゃなくて、なんで私が此処に居るかなんだけど
昨日鼻血事件の後一旦ナベかま亭に行って、美少年とお話をしたわけですよ
そして口が羽のように軽い私は何を思ってか
「わーすごい本物のナベかま亭だ」
とかなんとか言ってしまったわけです
いきなり現れたってだけで怪しいのに、さらに多分ハイラルの人間でもない奴が此処を知ってるという事で怪しい奴認定をされまして
もしかしたらまたこの世界に連れてきた張本人かもしれないと言われて旅に同行することに…
なんでや!おかしいやろ!!
それに監視として一緒に連れて行くと言ってもこんなお荷物なんの役にもたたないだろうに
なんたって運動部だったくせに運動能力皆無で頭もそこまでよろしくないただの女子中学生なんだから
はぁ…足が痛い
いつもスニーカーで登校してたのに、なんで昨日に限ってローファーだったのかが謎すぎて昨日の私を殴りたい、ものすごく歩きづらい
「ストップ」
「うぉっ、なになに、魔物?
え、無視ですか?」
「...ちょっと静かにして、聞こえないから」
「うっす...」
遠い昔の記憶を辿りながら先頭を渋々歩いて
木の丸太を飛び越えようと足に力を入れた時に、左腕を結構強めに掴まれて正直ビビった
しばらくの間沈黙が続いて、美少年はジャングルのような木々の間を険しい顔で見つめて背中の剣に手を伸ばして掴んだ
いや怖...
ガサガサっと木々が揺れ、その隙間から白い毛色の猿が4匹程震えながら出てきて美少年に向かって剣を収めるように諭され
猿だとわかった美少年は、険しい顔をやめて先程までの優しい顔に戻った
「オイラたち別に怪しいモンじゃないゾ...」
「いや充分怪し「黙って」...うぃっす...」
「それでなんの用?」
リーダー格っぽいお猿が他の猿たちと顔を見合わせて頷いた数秒後、冷や汗を垂らしながら口を開いた
話を聞いてみると、最近この沼地に毒が広がっていってそのせいでお猿たちはこのあたりに住めなくなってきて、毒が流れてくる滝の上の神殿が怪しいと思ったお猿がデクナッツの姫さんと偵察に行ったけど、その姫さんは化け物にさらわれてしまった
それで姫さんが化け物の餌食になるんじゃないかってなったお猿がちょうど剣と盾持った美少年を見つけて、化け物を倒してくれないかとお願いしようと話しかけてきたらしい
そしてその一部始終を聞いた美少年はというと
「今回は助ける義理無いしな…」
とか人の心あるんか?というような事をぼそっと言っていた
こんな必死になってお願いしてきてるのに助けないとか人格を疑うけど、もし私がお願いされたら絶対やらないけど、それでも元勇者か!?とか言ったら今すぐにでも切り捨てられそうなので黙った
この人は多分平気でそういう事する
初対面の時のコケただけで心配してくれた美少年はもう居ないんだから…
「分かった、助けてあげる」
「ホントか?!」
どうやら彼にも一応人の心はあったみたいで、あきらか目は笑ってないけど微笑みながら承諾していた
「じゃあ私足手まといになると思うんで宿帰ってますね」
そう言うと
「は?何言ってんの?連れてくに決まってるでしょ」
そう言われて結局同行する羽目に
後ろからのお猿の同情するような目線が痛い
この美少年は私に死ねと言うのだろうか
こっちは至って一般ピーポーなんだから魔物からの攻撃一撃ですら死ねるっていうのに
多分なんだっけ、オドルワっていう神とかの攻撃になんて耐えられずその場で私の人生ゲームオーバーなんだけど鬼畜の所業すぎる
慈悲というものは無いのだろうか……
「早く先進んでよ」
無いらしい
1/1ページ