コキリのヒスイ
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忍び寄る不穏な黒雲
その正体とは_
真夜中。中々寝付けなかった私は夜のコキリの森を散歩でもしようかななんて呑気な事を考えて
薄暗いリンクの家を出た
一瞬また気味の悪い冷たい風が髪を揺らして森を通り抜ける
こういう時の嫌な予感ってものはものすごい当たると言うが、今この時の予感は外れて欲しかった
デクの樹サマの広場に足を踏み入れたとたん
明らかにコキリの森には居ないであろう大人の声がした
とてもなんか、腹に響くような大太鼓的な感じの低い男性の声
私は咄嗟に声が聞こえなくなるまで息を殺して木陰に隠れた
しばらくして声が聞こえなくなって、こっっそりと木陰から顔を出して覗く_と?
「小娘。お前コキリ族じゃないな」
ヒュッとでかけた息を唾と共に飲み込み、気持ちの悪い空気を纏った後に魔王と呼ばれる男と間近で目を合わせた
まじまじとこちらを観察してくる目から遠ざかる様に一歩、また一歩後ずさるも、襟を掴まれて引き止められたため断念
にしてもほんとに気色が悪いな
それに空気が受け付けない
※個人の感想
「おい、聞いてるのか小娘。貴様何者だ?」
「え、えっと……いっぱんぴーぽー…デス…」
「は?」
うわこわ、ピッチピチの幼女になんというドスの効いた声で「は?」とか言うなんて
流石魔王、一味違うね
ごめんなさいふざけました許してくだしあ
「ふん、まぁいい…今回だけは見逃してやろう。"今回"だけはな」
何だその言い方、まるで私達がまた出会うみたいな言い方
ぱっと襟を離されて背伸びしていたかかとを地につける
ほっと胸をなでおろした途端
「また会おう。小娘」
なんて言って黒い霧になって消えていった
私は今後一生出会いたくないです
平和が一番_
「なまえー!!!!!」
「うわっ。痛った、うるさ」
思っきし後ろから頭突きじみた突進をくらいつつ、近所迷惑でみんな起きそうな程の大声で私の名前を叫んで来たリンク
何やら息切れを起こすくらい急いで来たようで、まだ寝癖がついたまま帽子も被らず盾と…剣?を持っている……何故
それにリンクの周りをぐるぐると飛んでいる一匹の妖精…え?ナビィがいる…
まさか、既にストーリーは始まっている?でも展開が早すぎる気がしなくも無いなと考えていると、そんなのお構いなしと言わんばかりに私の両肩をがっしりと掴んで険しい顔をされた
なんだなんだと首をかしげる
「さっきの誰?!なにもされなかった?!」
「え?あ、大丈夫だけど…どしたの?」
『チョットリンク!早くしないとデクの樹サマが!』
「あ、そうだった。なまえ!来て!」
「ちょおっ!?」
犠牲者1名。私の腕でした