追いかけて
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⚠会話文多め
「おーいアイク!」
「ん?どうしたリンク」
「先代が何処にいるか知らない?朝から探してるけど全然見つからなくてさ」
「見てな…いや、確かさっき」
なまえと時オカがピカチュウと隠れんぼしてたのを見たぞ。さほど前じゃないし、まだその辺に居るんじゃないか?
との事だった
昼にトレーニング付き合えって言ったのはどこのどいつだったのか、先代がこういう約束事をすっぽかすのは2択で。忘れてるか、無理矢理誰かに付き合わされているかのどちらか、今回は後者だろう
多分、ピカチュウだろうな、なまえが先代を無理矢理誘うわけないと思うし、むしろなまえは巻き込まれた側だろうな…
!
いた!でもピカチュウしか居ないな、俺にはピカチュウの言葉は分からないし、先代が何処にいるかなんて聞けない。せめて話せるタイプのポケモンか人がいてくれたら良いんだけど
「ピカ?」
「ごめんな、えーと、せん…時オカリンクが何処にいるか知ってる?」
「ピカピカ…」
何言ってるかさっぱり分からない…
でも耳がたれてるし表情的に分からないって所か。仕方無い、また探すしかない…か
はぁ…
「あれ、なんでこんな所で項垂れてるの?」
「子リンパイセン!それが、カクカクシカジカで…」
「なるほどね~…大人のボクがトレーニングすっぽかしたと。もうほっとけば良いんじゃない?どーせ後で謝りに来るよ。あとパイセン呼び辞めて」
「ほおっておきたい気持ちは山々なんですけどね。明日マリオさん達と乱闘があるので、俺の方もトレーニングしておきたいなって…」
「ふ~ん…そっか。じゃあ探すの頑張って、ボクはカービィと遊ぶ約束してるからもう行くよ。ばいばーい
あ…1つ言い忘れた。大人のボクは見当たらなかったけどなまえならさっき丘の上に居たよ。じゃ」
丘…?
「子リン先輩丘って何処の…あ、あれ?」
もう居ない、流石神出鬼没な人だ、影1つ見当たらない。にしてもこの辺で丘なんてあったっけ…あ、あそこか!
n分後
確かこの辺だったはず。道から少し外れた場所にある緑の丘、この辺だと丘なんてここしか無い、多分。俺が知らないだけで他にもあるかもしれないけど
ゆるい斜面をゆっくりと歩きながら、もう少しで頂上という所で誰かの頭が見えてきた
緩やかな風が、長くて黒い髪を揺らしながら、太陽の光で明るく照らされている
なまえだ
にしてもなんでこんな丘に…
俺の足音が聞こえて振り返ったなまえは、下手くそな笑みを浮かべて、人差し指を口の前に出して「しー…」と言った
なんで静かにしなきゃダメなんだ?と思ったけど、なまえの隣まで来た時に、なんでか分かった。先代が膝枕されて寝てる
なんて、なんて羨ましいんだ!俺だってされたい!!!とか言ってもダメなのは重々承知。先代の中身は9歳だけど、俺は16、なまえが首を縦に振るはずがないんだ
俺も9歳児になりたい…
「どうかした?」
「いや…何でも無い」
先代が起きないように気遣って、小さな声で話すなまえの横に腰を下ろして、すやすやと俺の約束さえ忘れて眠りこけてる先代の顔を見つめた
…こんな気持ちよさそうに寝てたら起こせないよな
「く…ふふっ…」
「な、なんで笑ってるんだ!」
「だって凄く険しい顔してるから…ふっ…」
笑いを堪えながら小声で話すなまえは、今にも腹を抱えて笑い出しそうな感じだった。膝枕してなかったら確実にしてただろうな
あっ
「んん……何…?」
やばい、さっき俺が馬鹿デカい声出しちゃったから起こしたかも
ゆっくり目をパチパチさせてる先代とガッツリ目が合って、飛び起きた。飛び起きた拍子に、先代の頭がなまえの顎にぶつかって鈍い音が鳴る
「い"っ"!?」
「わー!ごめんなまえ!!」
「だ、大丈夫…軽く顎の骨犠牲になったかもだけど…」
「大丈夫じゃ無いじゃん!!ほんとごめん!」
顎を押さえて横に倒れ込んだなまえに、慌てて謝る先代。幸いなまえの顎は、腫れてるだけで骨に大事は無かった
何故か丁度ポーチに入ってた絆創膏をなまえの顎に貼りながら、その間心配そうになまえを見てる先代を横目で見ていた
「あれ?そう言えばなんでトワがここにいるの?」
2択のうち両者だったか…自分からした約束なのにも関わらず忘れるとは…
「昨日2人共なんか約束してなかった?トレーニングとかなんちゃらかんちゃらで」
「あっ…ごめんトワ、忘れてた…」
「はぁ…そんな事だろうと思いましたよ」
でもまぁ、まだお昼だしいっか…
この後しばらく3人で雑談した後、何故かピットも混ざってトレーニングしましたとさ
っていう中身の無い妄想です