甘い香り
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金木犀って知ってる?
甘くて優しくて、果物のような柔らかい匂い
私はこの香りが好きだった
昔好きだった人が、この匂いをしていたんだ、多分この世界には無い花だけど
そんな話を聞いているのか聞いていないのかわからないリンクさんは、武器の手入れをしながら、少しこちらを向いている
なんだか少し不機嫌そうだ、なんでだろ
そういえばこの世界にも甘い匂いのする花があったな…なんだっけ?
「なまえはさ、今も元の世界に帰りたいと思う?」
さっき話してた内容とは少しかけ離れた質問が飛んでくる、そうだな…と考えてみるが、スマホが使えない以外に不足はないので帰りたいとはあまり思わないなぁ…そう言ってみる
「そっか…家族が恋しいとか思わないの?」
「思わない(即答)」
正直言って家族との中は最悪なため、今頃帰ったとて邪険にされるのが落ちだ、それならこの世界に居続けるほうが楽
そんな考えも知る由もないリンクさんは、びっくりしたような顔でこちらを見る、そんなに即答したのが意外だったのか?
「なまえって結構家族大事にするタイプだと思ってた…違うんだ」
「そう…だね、家族だと思った人は大事にするよ」
元の世界の家族は、家族であって家族じゃないから、何なら出会って1年のリンクさんのほうが家族っぽい
「じゃあさ……やっぱいいや」
「え!ちょ!なんですか!気になるんですけど!!」
なんだよ!焦らされたら気になるじゃないか!何言おうとしたんだよー!
おねがい!おしえて~!と懇願するも、ほぼ無視ではいはい、と頷くだけだった
だけどしつこく聞いたせいか、渋々リンクさんは重い口を開けた
「なまえがさ、俺の事家族だと思っててくれたら…いいなって…」
え、急なデレやめてよ死ぬよ?、供給過多で殺す気?もっちろん家族に決まってんじゃーん!的なのりで言ってみるが、リンクさんは言い直して
「じゃあなまえは俺のお嫁さんかな」
などと言ってくる、おいやめろ死ぬぞ良いのか!?⚠付き合ってません
ふと、リンクさんの方から香ってきた匂い
いつもリンクさんの家で、飾ってあったお花の匂い、これだ
甘い花の匂いはリンクさんのだったのか
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