ボツ短編
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⚠男装夢主
「あ、あんまりだ…こんな、こんな辱め!」
「そんな事言ったって仕方ないでしょう?ほら、行きますよ」
「あんの、クソ上司ー!!!!」
急遽
コムイ室長に呼び出された私達4人
【ラビ、リナリー、アレン、私】
このメンツで急遽呼び出しということは…つまりAKUMAかイノセンス絡みの任務だろう…せっかくジェリーさん特製珈琲ゼリーを食していたというのに何と殺生な事をするんだ室長は、隣で嬉しそ〜にみたらしを頬張っていたアレンもこれには死にそうな顔をしている
分かるぞその気持ち
4人揃って室長室まで来たはいいものの、呼び出した当の本人はというと
「えー…集まったね
んーとねぇ…君たち4人にはイギリスのとある伯爵に晩餐会に参加してほしいんだよねぇ…
その伯爵って言うのが最近妙な噂が経っててね…(以下略)」
こんな感じで歯切れの悪い、いかにも嫌そうな態度でまた机に伏せたまま話している。もしここに神田が居たとしたら既にキレて斬りかかろうとしていただろう
急に呼び出された挙句この態度は誰でも苛つく
そう、私は思う
まぁ、コムイさんのこの態度で大体のことは察せるだろうけど晩餐会…つまりはドレスコードを着なきゃならない。そんな状況でリナリーに変な虫が寄り付かないわけがないし、もしかしたらリナリーのドレス姿に私達が惚れないとも言い切れないと、でも自分は仕事で行けないからこんな感じなのだろう
全くもって面倒臭いシスコン上司を持ったものだ…
「それでさぁ…男女ペアで入場しないといけないっていう制限があって…」
「ちょっといい?兄さん…この中に女は私だけよ?」
「そう、そうなんだよ!本当はミランダがいてくれたら良かったんだけどね!!生憎クロウリーと任務で不在でね!!!!」
「ご乱心さ〜…」
ん???
待てよ、ここには男3人と女1人…厳密に言えば私も女なんだけど…ラビかアレンか私が女装する事になるのではないか?ラビは完全に男だから女装は無理ということで端折る…としたら、女装で行けそうなの私かアレンのどちらか
身長的な問題で言えば私のほうが低い、これでも結構盛ってるんだけど…。顔で言えば綺麗なのはアレンの方だろう、これは、どっちだ!?
ということで先程の冒頭に戻る
結局女装をするのは私だった、まぁ、よくよく考えたら分かるよね…女なんだから女の子っぽい顔付きしてて当然だよね、女が女装って意味不明だけど…
「はぁぁぁ…」
「そんなに嫌なら変わってあげましょうか?」
「できるなら変わってほしいよ切実に!!!なんだよもう!嫌味!?というか今更だよ!」
「しょうがないじゃないですか、ほんとは僕が女装する予定だったけどドレスのサイズ合わなかったんですもん」
現在晩餐会が開かれている屋敷のバルコニーで夜風を浴びている所、冷やかしかのように現れたアレンに嫌味を食らっている
もう、今すぐにでもこんなドレス脱ぎ捨てたいくらいに羞恥心で死にそう
腕と脚がとてもスースーします…
本当にコムイさんと衣装係は一生恨むかもしれない
「なまえ?」
「何さ、また嫌味でも言うの?」
「いや、そういうわけじゃ無いんですけど、その」
口元を手で隠しながら目をそらす様はどうも、少女漫画に出てくる男が照れるとよくやる仕草に似ていた気がした
ん?
気の所為だということにしよう、仮にも私は男として貫き通しているんだから男相手にアレンが照れるわけが…
「なんだか…いつものなまえと雰囲気が違って…
「?それどういう意味」
「…思ったよりあなたが可愛いらしくて反応に困ります」
か、かわ…この男なんてこと言うんだ!私が本当に男なら絶対キレていたぞ!実際今の私もある意味キレそうだし
…って!しっかりしないと…一応ここには任務で来てるんだから
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