ボツ短編
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⚠トリップ夢主
「いやぁぁぁぁあ!!!!!!!」
「何だあいつら!」
「知りませんよぉお!!!!!」
「ちゃんと走れ、トロ臭い!」
なぜだ、何故こうなった
遡る事数時間程前_
「うわ~なんですかここ、古代都市みたいな」
「さぁ…天空人が作った場所とかかな?」
「なんか、すんごいでっかい場所ですね。迷いそう」
なんて私達は呑気に地下の古代都市のような場所を闊歩していた
見た感じはボロボロな薄暗いThe古代都市みたいな見た目で、地面には経年劣化で欠けた壁の破片などが散乱している
もしここでこけようものなら膝が欠片で穴だらけになりそうだなと、いつもより細心の注意をかけながら建物の間を歩く
下を見ながらしばらくの間歩いていると、リンクさんの「あっ」と言う声でピタリと立ち止まった
リンクさんが「あっ」なんて声出す時は大体面倒事が起きる時で、嫌な予感をしつつ予感が外れてくれと祈りながらリンクさんの向く視線の先を薄目で見る
"なんかいる"
今私達がいる場所から少し遠く離れた先の下へと続く階段のような場所の前に、ゆらゆらと揺れ動く
人形のような物が居るのが目に入った
なんだなんだと少し前のめりになりながら目を凝らすと、赤い目とばっちり目が合ってしまった
ものすごい寒気と恐怖心が全身に降り掛かってきて、少し身震いをする
「なんだろうアレ、カカシか何かかな」
「リンクさんリンクさん、嫌な予感がします引き返しましょうそうしましょう」
「怖いの?」
「そそそそそそんなわけけ」
じゃあ確認しよう、とかやっさしい笑顔で言ってきたリンクさんに半ば強制で背中を押されて、その、何?カカシのような物との距離が着々と縮んでいく
この間めちゃめちゃ首を横に振って拒否していたが、流石素手でゴロンと相対する勇者、全く持って抵抗など無に等しかった
天使の皮被った悪魔かな?
カカシのような物との距離が縮んでいくのにつれて、空気が冷たくなっていくような感覚がしてやはり引き返そうとリンクさんに直談判してみた所、気の所為で押し通されてしまった
泣きそうになりながらカカシのような物がハッキリと見える位置までやってきた私達
「うーん、カカシじゃなさそう…なんだろ…」
「こわっ!顔怖い!無理です!今直ぐ地上に帰りましょうよ!」
ひぃぃぃと小さく悲鳴を上げながらカカシではなかった物をよく見る
顔はリーデットのような、目玉があるのか無いのかはっきりしない顔で体は骨が浮き出てるほど細く、ほぼ布貼り付けました!みたいな服を着ている何処かで見た不気味な人形のような印象
え、さっき私と目あったよね?
恐怖で心臓を高鳴らせながら、これが恋!?なんてふざけ倒す
そんな私を背に気にしないような素振りを見せて目の前の不気味なやつをまじまじと観察するリンクさんに私は逆に恐怖した
よくそんな間近で見れるよね
「魔物なのかも、人間じゃなさそう」
「だとしたらそんなに近づいたら危なくないですか?」
「うーん、でも動かないしな」
そういう問題?え、私がおかしいの?やだもう
一通り見終わった後コイツの左側にあった地下に続く階段
降ってみようよ、とまたもや強制でリンクさんに連行される羽目になった
この階段もんのすごい長くて、マンションの階段をエレベーター無しで20階まで歩く様な長さで、数分降りたあたりで息切れをおこした
因みにこれが普通ですよ?、普通ならこの時点で息切れ起こしますからね?リンクさんがおかしいだけですからね
コツ、コツ
地下空間に響く二人の足音
と
ヒタヒタと素足で歩く様な足音
「り、りりリンクささ、何かいません!?」
「うん、居るね」
全身ガクブルしながらリンクさんの右腕にがっちりくっつく
そして最後の段を降りた途端
ヒヤッとした小さな手が私の足首に触れた
「いやー!!!!なんかいる無理!!!!」
「っぷ…ククク…」
「こらミドナ」
「いやー!だってよ、ククッ傑作だな」
今初めてミドナさんにキレそうになりました
なんだミドナさんだったのかと肩の力を抜いてリンクさんから少しだけ離れる
私の肩に肘を置いたミドナさんにおちょくられながら、薄暗い地下の古代都市を歩き、階段を降りてきても全く風変わりの無い辺りに違和感を覚えながら建物の角を曲がる
ものすごく強い風が一度だけ吹いて、いつの間にかつけていたカンテラの火がフッと消えた
その後一気に静けさが舞い込んできて、終わりの見えない道に謎の不気味さを感じた
深く深呼吸をしてリンクさんの後を続いていると
辺りとは少し違う見た目の建物が目に入った
同じようにリンクさんも目に入ったようで、何かあるかもしれないとか言って入ろうとしていた
いや、なんでなの?
絶対止めても入るので仕方なく薄目でリンクさんについていく
中はほぼ何も無いただ机が真ん中にぽつんと置かれているような家だった
凄く昔の家だし埃っぽいかと思ったがそんな事は無く、意外にも綺麗で
まるで誰かが定期的に掃除をしているのかという様な感じ
再度つけたカンテラで簡素な部屋を照らすも、机以外にこれといった物は無く
まぁ、リンクさんの気が済むまで待ってようと壁に背中を寄せ…
ガコン
え?
「ぎゃん!?」
「なまえ?!」
急に後ろの壁が消えて、壁に背中を任せるつもりでいたからそのままバランスを崩して後ろに転倒
バカ痛いっす
後頭部をさすりながら後ろを振り向く
後ろにはさっきまで無かったはずのさらに下へ行く階段
急いで駆け寄ってきたリンクさんは私の心配をする前にカンテラで階段を照らして警戒した
ちょっと不服な気持ちになりながらゆっくりと起き上がる
影の中から「鈍臭いな」なんて言うミドナさんの声が聞こえてきていたのは言わずもがな
「地下の地下か…」
「そんなに深くは無さそうですね」
ここの位置からでも階段の下が見える程の深さで、リンクさんは無言でその階段を降って行った
取り残された私はこんな所に一人で残されたくないと思い急いで階段を駆け下りる
案の定地下の中はカンテラの明かりが無ければ先が見えない程の暗さで
リンクさんと私だけがカンテラの明かりで見えている
ちょろちょろと落ち着かない足取りでカンテラを頼りに壁に手を当てながら先に進む
ガコッ
指先に触れた壁が凹み、何かトラップを押してしまったんじゃないかと焦ったが違った
入口の階段方面から照明?松明に火が灯り
地下中が明るくなった
「ぇ゙」
火が灯って最初に見えた光景
それは
廊下の先まで広がる牢屋
まるで城の地下牢のような見た目をしていた
もしこれがTRPGであったなら私だけにSANチェックが入っただろう
おかしい
ただの古代都市のような場所にある家の中に何故このような牢屋がたくさんある地下牢なんてあるのだろうか
リンクさんもここはやばいと察したのか、あたりを警戒して、一応何かないか廊下を進む
もちろん私もね…
牢屋の中には開いている物もあれば閉まっているものもあって
閉まっている牢屋の中には鎖や錠前をつけられた人間っぽい形の白骨死体がちらほら
知っちゃダメかもしれない古代都市の闇を感じつつ見ちゃったものは仕方ないなと心を無にした
ヒヤッ
と、またミドナさんらしき手が私の左足首に触れる
「ちょっとミドナさん、またですか?」
「は?オマエ何言ってんだ、ワタシは今オマエの右隣に居るだろ」
「え?じゃあ私の足誰が触って…」
一気に心臓が止まりかけた
確かにミドナさんは私の目線と同じくらいの位置で飛んでいる
じゃあ私の足首に触れた手は誰の物?
それは
「なまえ、そこから離れろ!」
「うぉあ!?」
肩外れるんじゃないかってくらいの力でリンクさんに腕を引っ張られて牢の前から引き離される
ギギギと固まった首を無理やり振り向かせて牢の中を見ると
前に見た不気味な人形のような物がそこに居た
そいつは牢の中で首が変な方向に曲がっていて、手が牢の外に伸びていて多分その手が私の足に触れていたのだろうということがわかった
こっっっっっわ…
でもコイツならリンクさんはなんで離れろと私を引き離したんだ?さっきの奴はそんなに警戒してなかったのに
なんてこと考えてると不気味な人形みたいな奴が耳をつんざくような叫び声を上げた
え、思い出したけどやっぱコイツリーデットじゃない?
今後コイツはリーデットと呼ぼう
「おい、オマエ等走れ」
「え?なんでですか?」
「いいから出口まで走れ!」
ミドナさんの発言に疑問を持ちながら歩いて来た場所を辿るようにリンクさんと走りだした
あと少しで地下牢から出る階段だという所で遠くの背後から、鉄が勢いよく捻られるような耳を突き刺す音が響く
好奇心旺盛な私はちらっと走りながら振り向く
が
閉じていた牢屋が全部開いて、居なかったはずのリーデット達がぞろぞろと牢から顔を出した
で、コケた
急いで立ち上がり、リンクさんの後を追って階段を駆け上る
そしてこの家から出た
ただ家の扉に鍵はかけられず、早くこの場から逃げないとあいつらに追い付かれてしまう
どうしようかとリンクさんと顔を見合わせるも、外からもリーデットの叫び声が至る所から聞こえてきて、辺りの建物の影という影の場所からリーデットの顔が覗く
やばいやばい!囲まれてる!
先程の家の前で固まって涙目になる私の腕をリンクさんが引っ張って最初に来た道を引き返すように走るが、目の前からリーデット数体がこちらに向かって来ている
もしやこの人無理やり突っ込むつもりか!?なんて考えてたらほんとに突っ込む気満々のようで、いつの間にやら左手にマッソを持っていた
うわー!!!なんて喚いてる私をよそ目にバッタバッタとリーデット共を剣で切り倒していくが、数秒程でリーデットは何事もなかったかのように起き上がり
私達をまた追いかけだす
そして冒頭のあの会話に戻る
前振り長いって?知りませんよそんな物、書いた人に言ってください
「いやいやいやいや!!おかしい!!なんで死なないんですか!!!?」
「簡単な話、アイツらは既に魂や死という概念が無いんだろ。つまり何度殺しても蘇る」
「そんなのありなんですか!!!?」
「まずいな…」
珍しくリンクさんも焦りはじめたこの状況
はてさてどうしたものかとちっぽけな脳で考えてみた所、そんなこの状況を打破する考えなんて到底私には思いつかないわけで
結局はリンクさんとミドナさん頼り
誠に情けなさすぎて涙が出ます
そういえば、リーデットって光とか火苦手なんじゃなかったっけ覚えてないけど
確かムジュラで出てくるリーデットは光が弱点でミラーシールドとか光の矢で撃退できた気がしたけどここにはどちらも存在しないので却下
そもそもこいつ等がリーデットなのかすら分からないしな…
なんて1人ぶつぶつとこんな事小声で言ってたらお二人に聞こえていたようで
顔を見合わせて、それだ!みたいな感じで頷いていた
私には何が何だかさっぱりわからん、何がそれだなんだ、私みたいな低能でもわかるように言ってくれないと困る_
グンッ
「うぁ!?」
クッソ痛っっ…た?
うそだ、今の0.何秒かで米俵担ぐみたいに担がれました
私は荷物かよ
視線が前ではなく後ろになったせいで追いかけてくるリーデットがはっきり見えてて怖いのと
リンクさん明らかに先程より走るスピードUPしててやっぱ走る速さ合わせられてたんだな、という複雑な感情が入り混じって頭の中がカオスになっていた
やはり私は荷物でした
×××××××××××××××
しばらく階段を担がれながら登って、背後が明るくなってきた頃
いつの間にやら追ってきていたリーデット共は私の視界から消えて、視界に映っているのは暗い階段のみで
振り向くと最初リーデットに会った場所へと戻ってきていた
何故かそのリーデットは何処かへ消えていて、その場に残っているのは服の切れ端
リンクさんは辺りを一度見渡した後、担いでいた私をそっと地面におろした
さっきとの落差が激しいなとは思ったが状況が状況だった為お口にチャックして黙った
「おかしいな」
「え?何がですか?」
「見て。道が塞がってる」
道が塞がっていると指を差した方向は私達が最初歩いて来た道で
つまりはこの古代都市からの帰り道が塞がっていて帰れないという事
だから新しく帰り道を探すしか方法が無い
それかミドナさんにお願いしてワープさせてもらうという事も一応考えたがふたつ返事で無理と言われてしまった
不自然に立ち塞がる壁は先ほどできたばかりというように真っ白で他の経年劣化で崩れかけの壁より綺麗
誰だよこの壁作った奴というのと若干帰れない苛立ちを感じて壁を蹴ると
頭上から謎のもふっとした何かが降ってきて、バサバサという羽音を立てながら足元に降りていった
その正体はまさかのおばちゃん…
「アラ?こんな所で会うなんて奇遇ねぇ〜!」
「あはは…相変わらず神出鬼没ですね…」
ん、そういえばおばちゃんって確かダンジョンからワープして脱出させてくれるっていう能力ありませんでしたっけ
リンクさんも同じ様な事を考えていたようで、おばちゃんに外に出してくれないかお願いしてみた所
「ごめんねぇ〜、実は今ワープ使えないのよぉ…。でも、この都市の一番でかい建物の最上階に行けばワープが使えるわぁ〜!」
とのことです_
ごめんなさいこれ以上は無理です私の脳では…なのでいつか書き直します…