死神達の楽園

[トツゼンデスガ、ヒトハナニモナイトコロデサバイバルセイカツヲシタラ、ドウスルノカヲ、カイセキスルコトニナリマシタ。]

と、Voidollが無機質な声で告げる。
そこにいるのはサーティーンのみで、他のヒーローの姿は見受けられない。

彼はめんどくさいものでも扱うように手を振って、いつものようにVoidollに突っかかる。

「んで、そんな事を言うためだけにオレ様を呼び出したってわけか。用は済んだか?んじゃ、帰る。」

スイっとその進路をVoidollが妨げて話を続ける。

[ナニヲイッテイルノデスカ、ソレニイマカラアナタガイクノデスヨ。]

さも当然の事のようにVoidollが告げる。

サーティーンは一瞬ポカンとして、我に返った。

「は?ふざけんじゃね…‪…」

[ケッテイジコウデスノデ。……クウカンテンイソウチ、キドウシマス。]

彼に拒否権はないようだ。

「やべ、逃げよ…」

[3、2、1、GO!!!]

サーティーンは慌てて離れたが、スプリンターのVoidollから逃げられる訳もなく、彼は転移されて行った。

転移された後、Voidollが呟く。

[アァ、ソウイエバ、アナタヒトリデハ、ナニヲヤラカスカフアンデスカラ、タノモシイスケットヲヨウイシテタンデシタ。カレガモンクヲイウセイデ、イイソビレテシマッタデハアリマセンカ。マァ、ナントカナルデショウ。]

そう言ってVoidollはその場を後にした。
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