死神達の楽園
二人は、辺りに散らばった骨やら肉の残骸を集めていた。
『こういうのは、集めておくのに越したことはない』
という、ルチアーノの意見による行動だ。
ひと通り集め終わったので、彼らはとりあえずアイテムの説明を見ることにした。
まずは骨だ。タッチしてみると、
[スケルトンを倒すと落とす骨。クラフトして骨粉にすると、作物を早く成長させられる]
と書いてあった。どうやら拾っておいて正解のようだ。
『あの骨の魔物はスケルトンと呼ばれているのだな…』
「まあ要するに骨、だな。」
『これも調べてみるとするか。』
骨の隣にあるのは、いかにも悪くなった肉片だ。
[ゾンビを倒すと落とす腐った肉。交易で使える。]
と表示された。
「骨はスケルトン、生ける屍はゾンビか。そのままの名称でよかったわ。なんか呼びにくい名前でもついていたらどーしようかと…。」
そういった後にふと思い出したように、サーティーンがルチアーノに疑問を投げかける。
「そういえば、交易ってなんだ?」
『どうやらこれらを使って物々交換ができるようだな』
「へえ、そういうのもできるのか」
『そういったものはひと段落したらおいおいやって行こう。今は拠点を作ることが先だ。』
それにサーティーンが答えようとした時、二人の後ろでシューッと音がした。
バッと二人が振り返り、視線に緑の何かを捉えたところでそれが爆発した。
爆風が二人を襲う。
「『?!』」
突然のことに声も出す間もなかった。
徐々に痛みの感覚が襲う。
「いってぇ…!」
『かなりの爆風だな…』
インベントリの上にいつの間にかあったハートの欄が半分減っていた。
「うわ、なんだこれ!」
『昨晩は夢中に壁を作っていたから気がつかなかったな。』
ハートの隣には肉のようなマークがある。それが二つ減っていた。
「ハートは自動回復…はしないのか…」
『ここでも体力管理が要るようだな。』
二人はコンパスの世界では防御、体力倍率が低いガンナーだ。
自分の残り体力でどれだけ耐えれるかと自分の攻撃可能範囲を把握して動かないと瞬く間にナタデココだ。
「夜をスキップできるベットがないときつそうだな。」
『ああ、この体力で再び敵だらけの夜を乗り切れる気がしないな。』
「確か羊を倒せばベッドの材料の羊毛が手に入るんだよな?」
『羊を探すか。』
「手分けしたほうがいいよな?」
『そちらの方が効率がいいな。各自自分の分を手に入れたら戻ってこよう。』
「了解!」
そう言うや否やサーティーンは早速走っていった。
その背中を見て、ルチアーノは
『元気なものだな…』
と呟くと、サーティーンとは逆の方向に歩いていった。
『こういうのは、集めておくのに越したことはない』
という、ルチアーノの意見による行動だ。
ひと通り集め終わったので、彼らはとりあえずアイテムの説明を見ることにした。
まずは骨だ。タッチしてみると、
[スケルトンを倒すと落とす骨。クラフトして骨粉にすると、作物を早く成長させられる]
と書いてあった。どうやら拾っておいて正解のようだ。
『あの骨の魔物はスケルトンと呼ばれているのだな…』
「まあ要するに骨、だな。」
『これも調べてみるとするか。』
骨の隣にあるのは、いかにも悪くなった肉片だ。
[ゾンビを倒すと落とす腐った肉。交易で使える。]
と表示された。
「骨はスケルトン、生ける屍はゾンビか。そのままの名称でよかったわ。なんか呼びにくい名前でもついていたらどーしようかと…。」
そういった後にふと思い出したように、サーティーンがルチアーノに疑問を投げかける。
「そういえば、交易ってなんだ?」
『どうやらこれらを使って物々交換ができるようだな』
「へえ、そういうのもできるのか」
『そういったものはひと段落したらおいおいやって行こう。今は拠点を作ることが先だ。』
それにサーティーンが答えようとした時、二人の後ろでシューッと音がした。
バッと二人が振り返り、視線に緑の何かを捉えたところでそれが爆発した。
爆風が二人を襲う。
「『?!』」
突然のことに声も出す間もなかった。
徐々に痛みの感覚が襲う。
「いってぇ…!」
『かなりの爆風だな…』
インベントリの上にいつの間にかあったハートの欄が半分減っていた。
「うわ、なんだこれ!」
『昨晩は夢中に壁を作っていたから気がつかなかったな。』
ハートの隣には肉のようなマークがある。それが二つ減っていた。
「ハートは自動回復…はしないのか…」
『ここでも体力管理が要るようだな。』
二人はコンパスの世界では防御、体力倍率が低いガンナーだ。
自分の残り体力でどれだけ耐えれるかと自分の攻撃可能範囲を把握して動かないと瞬く間にナタデココだ。
「夜をスキップできるベットがないときつそうだな。」
『ああ、この体力で再び敵だらけの夜を乗り切れる気がしないな。』
「確か羊を倒せばベッドの材料の羊毛が手に入るんだよな?」
『羊を探すか。』
「手分けしたほうがいいよな?」
『そちらの方が効率がいいな。各自自分の分を手に入れたら戻ってこよう。』
「了解!」
そう言うや否やサーティーンは早速走っていった。
その背中を見て、ルチアーノは
『元気なものだな…』
と呟くと、サーティーンとは逆の方向に歩いていった。