運命の交わる時
はっと目が覚める。
確か…さっきまで、書庫の空を漂うマンタ達を見ていた。
ぼーっと眺めていたために眠くなったのだろう。うとうとした拍子にとんでもない夢を見たものだ。
sirutoは、はぁ、とため息をつく。
夜空のような紫の瞳に影を落とし、寝た際にズレていた雨林の大精霊様に似た仮面を正面に戻す。
天使の羽のようなくせ毛のある一つ結びの髪の横の毛をかきあげて耳にかける。
彼女は今日もまた書庫の最上階に居た。
いつもと変わらない日常。
書庫より先に進むと暴風域、そこには暗黒竜が居る。
昔はそうするのが当たり前だと言わんばかりにその先に進めていたが、過去のトラウマから使命を全う出来なくなった臆病者の自分にやるせなさを感じながらも何もする気が起きず、ただただ無意味に日々を過ごしている。
「頭を冷やしてこよう…。」
悪夢を振り払うように首を振り、彼女はホームへ戻った。
そうして真っ直ぐ孤島へと続く扉をくぐる。
その先に、新たな出会いがあると知らずに。
確か…さっきまで、書庫の空を漂うマンタ達を見ていた。
ぼーっと眺めていたために眠くなったのだろう。うとうとした拍子にとんでもない夢を見たものだ。
sirutoは、はぁ、とため息をつく。
夜空のような紫の瞳に影を落とし、寝た際にズレていた雨林の大精霊様に似た仮面を正面に戻す。
天使の羽のようなくせ毛のある一つ結びの髪の横の毛をかきあげて耳にかける。
彼女は今日もまた書庫の最上階に居た。
いつもと変わらない日常。
書庫より先に進むと暴風域、そこには暗黒竜が居る。
昔はそうするのが当たり前だと言わんばかりにその先に進めていたが、過去のトラウマから使命を全う出来なくなった臆病者の自分にやるせなさを感じながらも何もする気が起きず、ただただ無意味に日々を過ごしている。
「頭を冷やしてこよう…。」
悪夢を振り払うように首を振り、彼女はホームへ戻った。
そうして真っ直ぐ孤島へと続く扉をくぐる。
その先に、新たな出会いがあると知らずに。