陽だまりの中で

「さて、いきましょうか。」

草原の憩いの場にあるドレッサーの使い方を教えることができたので、使命遂行に戻る。

精霊が手を振って見送るなか、irisはsirutoに続いて雲のトンネルに続く気流の流れに乗った。

幻想的な雲のトンネルを抜けると、小さな花々が点在する開けた場所に出た。

irisが蝶を手にとまらせるために手を上にあげると、蝶が手以外のところにも数匹irisにとまった。
リボンがついているようで可愛らしい。
精霊も、あらあら!とでも言いそうな仕草をしている。

私がやった時は蝶が一匹とまるのにさえ少々時間がかかったというのに…。
やはり人柄は動物のなつきやすさにも関係するのかな、などということを考えながら蝶と戯れるirisを眺めていた。

精霊を送り出し、付近のキャンドルを集める。
irisの精霊の解放具合で入れないところは省略した。

『うぅ…すぐそこに光の子がいるのに入れない!』

「仕方がないわよ、また来ればいいのよ。」

『うん…』

渋々救うのを諦め、次のエリアへ向かった。
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