あの日の約束

【大丈夫ですかお二人共!】

etioが素早くtouraを抱き上げcralsに手を差し出す。

《危険なことしないって約束はどこいったん?》

cralsが圧のある笑みでtouraに言う。

{……ごめんなしゃい。}

touraは苦笑いで謝る。

《つぎからきーつけてな?ホンマに危ないんやから!》

{……はーい。}

【cralsさん、本当にありがとうございます。】

《偶然やったけど大した怪我がなくて良かったわ。あの赤い石のカニは転ばせることが出来ひんから俺が引きつけるな。焼くの手伝ってくれ!》

【承知致しました。】

touraが白いキャンドルを出し、etioの援護をする。

cralsは闇のカニを引きつける事に専念することが出来た。

そのお陰で事故なくスムーズに焼き終える。

いちばん大きな破片が崩れ、瞑想サークルが現れる。
この前と同じだ。

{ここに座るのー!?}

touraが遠くにいるcralsに叫ぶ。

《ああ!合ってるでー!》

cralsも高速移動しながら叫び返した。

皆が座るとクラゲの記憶が現れた。

{なるほど!回収!}

【toura様、単独行動はお控えください。】

{あっ!そうだった!}

touraは大人しくetioの背に乗り白いキャンドルを出し、記憶がetio達に回収されていく様を眺めるのに徹した。

地面に降り立つとふわりと皆の意識がさらわれた。
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