あの日の約束

それから特に何事もなく一週間が経過した。etioとcralsは上手く順番を交代して見張っているらしい。
二日ほど前にはtouraが完全回復し、見張りに加わっているそうだ。

sirutoは、irisとホームで本日の日課を確認していた。

するとetioが舞い戻ってきたかと思うと、sirutoとirisの肩をガシッと掴み、大きな声で

【raimuさんが目を覚ましたぞ!!今すぐこ……コホン、来てください!】

と言った。
あまりの興奮具合に口調が崩れている。

sirutoはirisの手を引いて全力疾走で書庫へと向かった。

二階に着くと、raimuさんがハンモックに座っていた。
その前でcralsが座り込んで感涙にむせんでいる。

「raimu先輩!!!!」

『raimuさーーーん!!!』

sirutoとirisも駆け寄り、raimuに頬ずりした。

《よかった……よかった……!》

cralsは目頭をおさえて立ち上がった。
そして未だraimuに頬ずりしているsirutoとirisに加わった。

[キミたちが私を助けに来てくれた夢を見たよ。いや、あれは夢じゃないだろうねぇ……そこのお二人さん、本当にありがとう。]

{あたしはtoura!助かってよかった……!}

【自分はetioと申します。】

二人はraimuに自己紹介をする。

[お礼はまた後日ゆっくりさせてくれ、先ずは何が起こったのかを聞いておきたい。]

{ええ!勿論よ!}

touraは快諾した。
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