あの日の約束

【…………大丈夫ですよ、なんてったってtoura様ですから。ああ、続きでしたね。その時のtoura様の美しさと言ったら……】

『へぇ!それでそれで!』

{きゃあ!}

《ぐあっ!》

「いったたた……。」

siruto達が戻ってきた。

【お帰りですね、irisさん、残念ですがこの続きはまた今度にでも是非いや絶対確実に聞いて頂きます。】

『はーい!』

《なんの話をしとったんや……。》

【自分達は待つことしかできませんからね。少しでも不安を和らげようと、toura様の素晴らしさを称える話でございます。】

etioがさも当然かのように頷く。

《な……なるほど。》

cralsがirisを見やるとirisはキラキラした眼でtouraを見ているのでetioの話を楽しんでいたようであった。

{………………。}

いつの間にか小さなサイズに戻ったtouraがずっと座り込んでいる。

《toura、大丈夫か!?》

cralsが慌てて聞く。

sirutoがサッとtouraを抱き上げる。

「チカラの使用による疲労かしら?」

とsirutoがetioに聞く。

【siruto、ありがとうございます。toura様はしばらく休息が必要です。寝台を用意しておきましょう。】

etioがそう説明した。

『touraさん……心配だねぇ……。ところでさ、raimuさんは大丈夫なの!?』

irisが今すぐ知りたい!とでも言うようにcralsに問いかけた。

《ああ、浄化は終わったで。あとは目覚めるのを待つだけや。》

【もしよろしければ、書庫の自分達が仮眠を取っているところに目覚めるまでの寝台を用意しますよ?toura様もお休みになることですし。】

etioがそう提案した。

《ええんか……?》

【ええ。そうさせてください。では、自分は用意をしてきますね。siruto、toura様をお願い致します。】

「ええ、任せて!」

そう言ってetioはホームへと舞い戻って行った。
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