あの日の約束

touraが闇の場所に戻ると、ちょうど二人も戻ってきた所のようであった。
皆光のチカラが溢れている。

sirutoが試しに少しだけ近づいてみる。
光は減る気配がない。

このくらいなら大丈夫なのだろう。

{皆無事に希望のチカラを借りれたわね。}

「ええ。とっても懐かしい気分です。」

《せやな。》

二人ともうんうん、とうなずく。

「早速浄化しましょうか。」

sirutoがそう提案する。

{そうだね!気を付けてやろう。}

三人は普段見ている大きな蝕む闇の何倍ものサイズの蝕む闇を見上げ、手をつなぎ、上空へと羽ばたいた。

「ケープエナジーを一度使用したら回復しないようですね。」

《ああ、もし俺が滑落したら上の方は任せるで?》

手を引いているcralsがそう言った。

「任せてください。」

そうsirutoが請け負う。  

羽を三枚残して上にたどり着いた。

{私は反対側に行ってくるね!}

touraはそう言って二股に枝分かれしている闇のもう片方に渡った。

sirutoは羽の残数があまりないcralsが滑落しないように、なるべく先端の方を集中して焼く。

半分まで来た。

touraが一部分で苦戦しているようなので、sirutoは援護に向かった。

cralsが居るところまでtouraの場所も焼き進められた。
焼き方は至って普通の闇と変わらない。




《やっべ!》

見慣れている大きな蝕む闇のサイズになって来たとき、cralsが落下してしまった。touraは羽の余裕があるので、今焼いているところをsirutoに任せ飛び降り、cralsの背中によじ登り、再生してきている所を焼き切った。
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