あの日の約束

そこで、その記憶は天に昇って行った。
ここで終わりのようだ。

目の前にはまた別の記憶が。
ともしてみる。

すると真っ白な空間に飛ばされた。

真っ白な所で、raimuはハンドパンを弾いていた。
素敵な音色だ。

そこへ桜ツインテールの子がやってくる。

[あっ……!]

raimuが話しかけようとしている事に、その子はおそらく気がついていただろう。
しかし、彼女はraimuを素通りしてどこかへ行ってしまった。

「無視……。」

無視はraimuが苦手としていることだ。
相当辛かったであろう。

raimuはそのままハンドパンを弾き続けた。
目に涙を浮かべながら。

元の空間に戻ってきた。

「早く、raimu先輩をこの呪縛から解放しましょう!?こんなのあんまりです!」

sirutoが叫んだ。
それはcraisも同じであったようだ。
craisも力強く頷いた。

{ここまでとなると……相当深い闇ね。}

touraは記憶にあった惨状を見てため息をついた。
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