あの日の約束

{さあ、はじめるわよ?}

touraはraimuの方に向き直る。

cralsはtouraに光のチカラを少しずつ分け与える。
touraの身体が光り輝き、頭身が上がっていく。
その様子はまさに女神の降臨であった。

【ああ…ああ…やはり美しい!再びお目にかかれるとは…!】

etioは感無量のようだ。
touraの身体がうっすらと光り始めた。チカラの補充が十分に出来たのだろう。

{crals、もう大丈夫よ、ありがとう!}

touraは咲き誇る花のように微笑んだ。
etioはその笑みを見て、その美しさにたまらず口元をおさえる。

《ああ、足りてよかった。安心したわ!》

cralsも太陽のように笑った。

{siruto、crals、準備して!}

「わかりました。」

《ああ!》

二人はraimuの目の前に立つ。

touraが透明な壁のようなものでraimuを囲う。
まるで星の聖印だ。

{火をともして中に入って。あたしは二人の後に行くわ。}

sirutoとcralsは頷き、火をともして中に入った。

外からは二人が突然消えたように見えた。

『わぁ、消えちゃった!?』

irisが驚く。

【無事入れたようですね!さすがですtoura様!】

etioが両手を前に合わせて目を輝かせる。

{ふふふ、ありがとう!}

touraは微笑み、

{じゃあ、いってくるわね。}

と言った。

【いってらっしゃいませ。どうかお気を付けて。】

etioはさっと表情を切り替えて主を見送る。

『気を付けてください!』

irisもにっこりと見送った。
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