あの日の約束

しばらく重い沈黙が流れた。
王国はこうして滅んだのだろうか。

「とりあえず、記憶を入手しましょう?」

shirutoがそう提案する。

【そうですね。cralsさん、お願いできますか。】

《ああ、わかった。》

cralsは動揺をかくせていない震えた手で記憶を採取した。

『取れた?』

irisがcralsの手元をのぞき込む。

《ああ、取れたで。》

cralsはうなずいた。
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