あの日の約束

皆が集まればその分効率も上がる。
そして効率の上昇は士気の上昇にも繋がる。
さっきまでの確執はどこへやら、円滑な声掛けと見極めで、苦戦とは程遠いスピードで浄化が完了した。

その後は特にトラブルも無く、記憶集めまで完了した。

ふわりと皆の意識が遠のく。



記憶の場所には、衝撃的なものが存在していた。


【な…………。】

『こ、これって……!』

大精霊様達が謎の物体によって盛大に吹き飛ばされている。
謎の物体は、原罪の奥にある蝕む石を噴出している物のようにも見えるが、真偽は定かではない。

《滅びの瞬間……なのか……?》

まさに終焉、という言葉が相応しい光景に、皆二の句をつげないでいる。
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