あの日の約束

「iris!ごめんなさい……。」

はひひょうふぅ……だいじょうぶぅ……

irisは一際深い雪に埋もれながら答えた。

cralsがスポッとirisを雪から抜く。
irisはブンブンと頭を振って雪を飛ばした。
身体に別状は無いようだ。

sirutoはirisをそっと抱きしめる。

【あまり欲張って焼かずに素直にひいた方がいい時もありますよ。早ければよいというものではありません。】

etioがsirutoにそう注意する。
今回は場所が良かったが、かなり危ない状況であった。

「ええ……分かったわ。」

『siruto!あんまり気にしすぎも良くないよ!私めちゃくちゃ元気だし!』

irisはsirutoがしょんぼりした顔はあまり見たくないのでsirutoの頭をわしゃわしゃしながらそう言った。

「本当にありがとう、気をつけるわ。」

《さ!みんな無事だったんやし続きと行きまっせ!》

{はーーーい!}

touraが元気のいい返事をして再び皆は焼くことに集中した。




「etio後ろ!」

【っ!】

etioの後ろスレスレを蝕む石が通過する。

{crals!右!}

《見えとるで!ありがとう!》

皆は互いの様子を見ながら焼くことにした。そうすれば集中しすぎて当たるという事が無くなる。

《カニそっちおらん?》

『こっちは大丈夫だよ!』

{こっちも大丈夫ー!}

闇のカニの警戒も怠らない。




そうして、やっと全ての闇を焼き終えた。

《うひゃあ……しんどかったな……。》

【これ……大人数で来て良かったですね。】

『ね……本当に良かった。』

現れた瞑想サークルに座る。

今回の記憶は鳥だ。
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