あの日の約束

cralsはホームで背中に背負っていくアイテムを決めていた。
前回から発生した、空飛ぶ蝕む闇が思ったより厄介であるため、それの対策をしなくてはならないのだ。
もしものためのリカバリードリンクも方舟の精霊様から特殊なキャンドルで譲って頂いた。
今回闇の降った場所は峡谷。場所は分からないので様々なエリアを回る必要がありそうだ。
一人で焼く場合はとても危ないだろう。どうしたものかと頭を抱えていると、後ろから声をかけられた。

【cralsさん、自分達もついて行きます。】

{今まで以上に危険になっているからね!人手がいるでしょ?}

etioがtouraを背負って現れた。touraは得意顔だ。

《etio!toura!》

cralsの顔がパッと明るくなる。

「あら、先客がいましたね。」

『やっほー!』

二人が手を繋いでこちらに来た。

《sirutoとirisまで?!》

「ちょうど書庫に居ましたので、etioに聞きましたよ?これからcralsさんか闇を浄化しに行くだろうと。私たちにも手伝わせてください。」

『ちょっと怖いけど……私頑張るよ!』

{ふふふ、大丈夫!皆でいれば安全よ!}

touraがirisを励ました。

『そうですね!あっ、初めまして、私はsirutoと一緒に旅をしているirisです!』

{iris!素敵な名前!あたしはtoura。一緒に頑張りましょ!}

『はーい!』


微笑ましい時間が流れたあと、cralsが場を引きしめた。、


《よし、闇を探そう。俺が先導するわ。》

cralsがtouraをおぶっているetioに手を差し出した。

【ありがとうございます。】

「irisは私の背中に乗って白いキャンドルで支援してくれる?」

『分かった!』

手を繋いでいるよりこうした方が良いという判断だ。
cralsのもう片方の手をsirutoが繋ぐ。

《よし!行くで?》

cralsは雨林のゲートをくぐった。



『あれ?雨林?』

irisが首を傾げる。

「風の街道経由で行くのね?」

《ああ、上から降りた方が早いと思ったからな。》

『なるほど!』

irisは把握したようだ。
23/49ページ
スキ