流星の四重奏
cralsは、晴れ間エリアに来ていた。
ここは、吹く風は雨林特有の程よく湿った風なのに、雨が降っていない。
まぁ、晴れ間エリアと呼ばれているのに雨が降っていたら、おかしな話ではあるが。
木のうろの中には石のテーブルがある。
そこにいる案内人の精霊のおばさんが、困っているのが見えた。
《どうしたんですか?》
事情を聞いてみる事にした。
どうやらパンの材料が足りなくなってしまったようなのだ。
十分に用意したのだが、つい先ほど材料を運んでいる途中に小麦を落としてしまい、ほとんど鳥たちに食べられてしまったそうだ。
その際に慌てて水もこぼしてしまい、ガッカリして帰ったところ、紙ふぶき好きのいとこが、パンを作るために残しておいた最後のシロップをすべて舐めてしまった後だった。
散々な目に遭いすぎたので怒る気力もなく、シロップは必ず聞いてから舐めることをいとこに注意して見送った後、どうしたものかと考えていたそうだ。
一人で全ての材料を取りに行くと、圧倒的に時間が足りない。
cralsは手伝う事にした。
《俺が取りに行くの手伝います。取りに行くものの一覧をください。》
そう言って材料の書かれたメモをもらった。
おばさんは小麦をとってくるそうなので、cralsが取るものは二つだ。
《ええっと、先ずは…“花のエキスを光のチカラで抽出したシロップ”…。》
やり方は草原の大精霊様が知っているらしい。
おばさん曰く、教えてもらってからいつもお裾分けでパンを持っていくのだそうだ。
彼女のパンは大精霊様達も大好きなのだそうだ。すごいものだ。
光のチカラを外に出せる念動力の精霊にいつも花を持っていって手伝ってもらっているそうだが、今回はその必要はないだろう。
ツボはツリーハウスの案内人からもらったもので大丈夫だろうと判断する。
そこに花を摘んで入れていく。
シロップにしても美味しくない花もあるので、何でもかんでも入れて良いと言うわけではない。
白い柔らかい花だけを入れていく。
そうして神殿に向かった。
草原の大精霊様を呼び起こす。
raimuが雨林の大精霊様と仲が良いおかげで、各地の大精霊様と少しだけ面識があるのだ。
時候の挨拶をし、要件を話す。
大精霊様はうなづきながら話を聞いてくださり、快く教えてくださったのでその通りにやってみた。
大精霊様は、光のチカラを外に出すことができることに驚いていたが、一挙一動丁寧に指示してくださった。
出来たシロップを味見してみると、頬がとろけそうになるほど絶品だった。
しかし、大精霊様いわく完璧までもう少し、らしい。
今回は時間が無いので仕方がないが、なんだか悔しいのでcralsは今度念動力の使い手の精霊に、光のチカラの制御の特訓をするついでに教えを乞うことを心に決めた。
次なる材料を集めに行く。
ここは、吹く風は雨林特有の程よく湿った風なのに、雨が降っていない。
まぁ、晴れ間エリアと呼ばれているのに雨が降っていたら、おかしな話ではあるが。
木のうろの中には石のテーブルがある。
そこにいる案内人の精霊のおばさんが、困っているのが見えた。
《どうしたんですか?》
事情を聞いてみる事にした。
どうやらパンの材料が足りなくなってしまったようなのだ。
十分に用意したのだが、つい先ほど材料を運んでいる途中に小麦を落としてしまい、ほとんど鳥たちに食べられてしまったそうだ。
その際に慌てて水もこぼしてしまい、ガッカリして帰ったところ、紙ふぶき好きのいとこが、パンを作るために残しておいた最後のシロップをすべて舐めてしまった後だった。
散々な目に遭いすぎたので怒る気力もなく、シロップは必ず聞いてから舐めることをいとこに注意して見送った後、どうしたものかと考えていたそうだ。
一人で全ての材料を取りに行くと、圧倒的に時間が足りない。
cralsは手伝う事にした。
《俺が取りに行くの手伝います。取りに行くものの一覧をください。》
そう言って材料の書かれたメモをもらった。
おばさんは小麦をとってくるそうなので、cralsが取るものは二つだ。
《ええっと、先ずは…“花のエキスを光のチカラで抽出したシロップ”…。》
やり方は草原の大精霊様が知っているらしい。
おばさん曰く、教えてもらってからいつもお裾分けでパンを持っていくのだそうだ。
彼女のパンは大精霊様達も大好きなのだそうだ。すごいものだ。
光のチカラを外に出せる念動力の精霊にいつも花を持っていって手伝ってもらっているそうだが、今回はその必要はないだろう。
ツボはツリーハウスの案内人からもらったもので大丈夫だろうと判断する。
そこに花を摘んで入れていく。
シロップにしても美味しくない花もあるので、何でもかんでも入れて良いと言うわけではない。
白い柔らかい花だけを入れていく。
そうして神殿に向かった。
草原の大精霊様を呼び起こす。
raimuが雨林の大精霊様と仲が良いおかげで、各地の大精霊様と少しだけ面識があるのだ。
時候の挨拶をし、要件を話す。
大精霊様はうなづきながら話を聞いてくださり、快く教えてくださったのでその通りにやってみた。
大精霊様は、光のチカラを外に出すことができることに驚いていたが、一挙一動丁寧に指示してくださった。
出来たシロップを味見してみると、頬がとろけそうになるほど絶品だった。
しかし、大精霊様いわく完璧までもう少し、らしい。
今回は時間が無いので仕方がないが、なんだか悔しいのでcralsは今度念動力の使い手の精霊に、光のチカラの制御の特訓をするついでに教えを乞うことを心に決めた。
次なる材料を集めに行く。