桜庭愛理温まります
通報からしばらくしてレストランに高木刑事と美和子さん、目暮警部がやってきた
高木「殺害されたのは、このレストランで行われていたマスカレード婚活パーティーの参加者。泊里安珠さん。30歳」
凶器はテーブルに置いてあるビニール袋に入った拳銃
松田「心臓を打ち抜かれて、ほぼ即死だな。こりゃ」
陣平にぃは被害者を見つめてそう言った
被害者はこのパーティーで人気度が高かった2人の女性のうちの1人
彼女が選んだ4人の男性を個別にこの部屋に招き入れ、それぞれ10分間アプローチを受けるという様式だったそうだ
人気が高かったもう1人は千速さんだそう
そして、被害者に選ばれた4人のうちの1人が横溝警部
他の3人は横溝警部の後ろに仮面をつけた状態で集められていた
目暮「横溝警部は4番目に部屋に入ったということですか」
横溝「ええ。入った直後に遺体が目に入ったんで、扉の前で部屋に案内してくれたあの女性スタッフに警察に通報し、お店の出入り口を封鎖するようにと指示を出しました。」
美和子さんが女性スタッフさんに間違いがないか聞く
彼女は扉を開けてすぐのことだったと話した
千速「ってことは、残念ながら重悟の犯行ではなさそうだな」
重悟「残念ながらかよ」
佐藤「…となると、殺害したのは横溝警部の前にこの部屋に入ったあなたたち3人の中に誰かってことになるわね」
部屋に入った順に仮面を取って名前と職業を名乗るよう美和子さんは指示を出した
1人目は蕪木到さん。職業は社長
2人目は上寺幾久さん。親御さんがお金持ちということで職はついていないそう
3人目は円崎源司さん。書評家
松田「犯人が手袋をはめた手でサイレンサー付きの拳銃を握って、その上からビニール袋をかぶせて手首を縛った上で撃ったんなら、硝煙反応や発射残差が出る可能性は低いな」
「そうだね」
最後に部屋に入った横溝警部に犯行が不可能なら、その前に入った円崎さんが犯人だと目暮警部は言った
そのときコナン君があれれ~と声を出す
コナン「ねぇねぇ見てよ!」
テーブルの下には色紙の切れ端が落ちていた
「ここに来る前にパーティ会場を通ったんですが、似たような切れ端がたくさん落ちていました」
松田「パーティが始まるときにクラッカーか何かならんしたんじゃねぇか?」
陣平にぃは千速さんたちに問いかける
重悟「ああ。参加者全員でクラッカーを鳴らしたよ」
テーブルの下に落ちていたということは、誰かがそこに潜んでいた
千速「つまり…こういうことか?少年、愛理、陣平。1番目や2番目に部屋に入ったやつでも、テーブルの下に潜り込み、被害者に銃を突き付けて脅せば自分の後に入ってきた男と話をさせることはできる。そして話し終えた男が部屋を出た後被害者を射殺し、次の男を招き入れるベルを鳴らして部屋から立ち去れば…疑いの目を自分から逸らすこともできるわけだ」
小五郎さんがそんなにうまくいくのかとあきれた口調で言う
小五郎「拳銃が本物かどうかもわからねぇのに。俺なら部屋に入ってきた別の男に助けてーって言っちゃうけどな」
「それを阻止するために犯人は威嚇射撃をしています」
小五郎「え!?」
私の発言に小五郎さんや美和子さんたちが驚く
松田「壁に飛び散った血痕の右側見てみろよ」
高木刑事が血痕の近くに行く
横溝「被害者を殺害した弾痕とは別にもう1つ弾痕があるだろ」
高木「…確かに」
横溝「その1発で銃が本物だとわからせ、言うことをきかせたんだろう」
目暮「だが、部屋に入った男が出てこなければ流石に変だとわかるんじゃ?」
部屋に入る扉と出ていく扉は違うらしい
部屋から出たら千速さんが話をしていた男性と一旦合流する流れだったそうだ
時間は10分程度と曖昧で、会わなくても不思議ではないし、仮に会ったとしても仮面をつけている状態ではだれか判別しにくい
千速さんが選んだ男性が千速さんと会っていた時間はわずかだったそう
千速「骨のあるやつはいなかったよ」
円崎さんが自分は3番目だから威嚇射撃をする必要がなく、犯人候補から外れるのではないかと言う
佐藤「いや、そう思わせるために犯行後わざと壁に威嚇射撃の痕跡を残し、机の下に色紙の切れ端をばらまいた可能性も残ってるわ」
美和子さんは、別室で1人ずつ詳しく話を聞くと3人に言った
蕪木「まだ帰れねぇのかよ。さっき別の女と約束しちまったのに」
上寺「やりたいゲームがあるんだけど…」
円崎「仕事が残ってるし」
佐藤「あら?すんなり返すと思う?人1人亡くなってるのに」
美和子さんの声色が怖い
3人も美和子さんの雰囲気に委縮してしまった
佐藤「今日は女もゲームも仕事もあきらめてもらうわよ」
美和子さんは3人が諦めたのがわかったのか、笑顔になった
佐藤「わかればいいわ」
その様子を見ていた横溝警部と千速さん
横溝「まるで千速だな」
千速「ああ。あの捜一の女、昔の私に似てるかも」
横溝「(ん?昔の?俺にはお前が昔と今でなんか変わったようには見えねぇんだが…)」
千速「ん?なんだよ?」
横溝「ああ、いや」
目暮「横溝警部。事情聴衆、警部にも同席してもらってもかまわんかね」
横溝「ええ。もちろん。」
横溝警部が何かをふと思い出したかのように呟いた
横溝「被害者の女がかなり早くからレストランの前に来ていたのに、中に入らず雨ン中ずっと佇んでいた、と。」
あの被害者の女性…まさか
だから、犯人はその復讐で殺害した?
高木「殺害されたのは、このレストランで行われていたマスカレード婚活パーティーの参加者。泊里安珠さん。30歳」
凶器はテーブルに置いてあるビニール袋に入った拳銃
松田「心臓を打ち抜かれて、ほぼ即死だな。こりゃ」
陣平にぃは被害者を見つめてそう言った
被害者はこのパーティーで人気度が高かった2人の女性のうちの1人
彼女が選んだ4人の男性を個別にこの部屋に招き入れ、それぞれ10分間アプローチを受けるという様式だったそうだ
人気が高かったもう1人は千速さんだそう
そして、被害者に選ばれた4人のうちの1人が横溝警部
他の3人は横溝警部の後ろに仮面をつけた状態で集められていた
目暮「横溝警部は4番目に部屋に入ったということですか」
横溝「ええ。入った直後に遺体が目に入ったんで、扉の前で部屋に案内してくれたあの女性スタッフに警察に通報し、お店の出入り口を封鎖するようにと指示を出しました。」
美和子さんが女性スタッフさんに間違いがないか聞く
彼女は扉を開けてすぐのことだったと話した
千速「ってことは、残念ながら重悟の犯行ではなさそうだな」
重悟「残念ながらかよ」
佐藤「…となると、殺害したのは横溝警部の前にこの部屋に入ったあなたたち3人の中に誰かってことになるわね」
部屋に入った順に仮面を取って名前と職業を名乗るよう美和子さんは指示を出した
1人目は蕪木到さん。職業は社長
2人目は上寺幾久さん。親御さんがお金持ちということで職はついていないそう
3人目は円崎源司さん。書評家
松田「犯人が手袋をはめた手でサイレンサー付きの拳銃を握って、その上からビニール袋をかぶせて手首を縛った上で撃ったんなら、硝煙反応や発射残差が出る可能性は低いな」
「そうだね」
最後に部屋に入った横溝警部に犯行が不可能なら、その前に入った円崎さんが犯人だと目暮警部は言った
そのときコナン君があれれ~と声を出す
コナン「ねぇねぇ見てよ!」
テーブルの下には色紙の切れ端が落ちていた
「ここに来る前にパーティ会場を通ったんですが、似たような切れ端がたくさん落ちていました」
松田「パーティが始まるときにクラッカーか何かならんしたんじゃねぇか?」
陣平にぃは千速さんたちに問いかける
重悟「ああ。参加者全員でクラッカーを鳴らしたよ」
テーブルの下に落ちていたということは、誰かがそこに潜んでいた
千速「つまり…こういうことか?少年、愛理、陣平。1番目や2番目に部屋に入ったやつでも、テーブルの下に潜り込み、被害者に銃を突き付けて脅せば自分の後に入ってきた男と話をさせることはできる。そして話し終えた男が部屋を出た後被害者を射殺し、次の男を招き入れるベルを鳴らして部屋から立ち去れば…疑いの目を自分から逸らすこともできるわけだ」
小五郎さんがそんなにうまくいくのかとあきれた口調で言う
小五郎「拳銃が本物かどうかもわからねぇのに。俺なら部屋に入ってきた別の男に助けてーって言っちゃうけどな」
「それを阻止するために犯人は威嚇射撃をしています」
小五郎「え!?」
私の発言に小五郎さんや美和子さんたちが驚く
松田「壁に飛び散った血痕の右側見てみろよ」
高木刑事が血痕の近くに行く
横溝「被害者を殺害した弾痕とは別にもう1つ弾痕があるだろ」
高木「…確かに」
横溝「その1発で銃が本物だとわからせ、言うことをきかせたんだろう」
目暮「だが、部屋に入った男が出てこなければ流石に変だとわかるんじゃ?」
部屋に入る扉と出ていく扉は違うらしい
部屋から出たら千速さんが話をしていた男性と一旦合流する流れだったそうだ
時間は10分程度と曖昧で、会わなくても不思議ではないし、仮に会ったとしても仮面をつけている状態ではだれか判別しにくい
千速さんが選んだ男性が千速さんと会っていた時間はわずかだったそう
千速「骨のあるやつはいなかったよ」
円崎さんが自分は3番目だから威嚇射撃をする必要がなく、犯人候補から外れるのではないかと言う
佐藤「いや、そう思わせるために犯行後わざと壁に威嚇射撃の痕跡を残し、机の下に色紙の切れ端をばらまいた可能性も残ってるわ」
美和子さんは、別室で1人ずつ詳しく話を聞くと3人に言った
蕪木「まだ帰れねぇのかよ。さっき別の女と約束しちまったのに」
上寺「やりたいゲームがあるんだけど…」
円崎「仕事が残ってるし」
佐藤「あら?すんなり返すと思う?人1人亡くなってるのに」
美和子さんの声色が怖い
3人も美和子さんの雰囲気に委縮してしまった
佐藤「今日は女もゲームも仕事もあきらめてもらうわよ」
美和子さんは3人が諦めたのがわかったのか、笑顔になった
佐藤「わかればいいわ」
その様子を見ていた横溝警部と千速さん
横溝「まるで千速だな」
千速「ああ。あの捜一の女、昔の私に似てるかも」
横溝「(ん?昔の?俺にはお前が昔と今でなんか変わったようには見えねぇんだが…)」
千速「ん?なんだよ?」
横溝「ああ、いや」
目暮「横溝警部。事情聴衆、警部にも同席してもらってもかまわんかね」
横溝「ええ。もちろん。」
横溝警部が何かをふと思い出したかのように呟いた
横溝「被害者の女がかなり早くからレストランの前に来ていたのに、中に入らず雨ン中ずっと佇んでいた、と。」
あの被害者の女性…まさか
だから、犯人はその復讐で殺害した?