桜庭愛理温まります
「たくっ」と呟く小五郎さん
小五郎「遊びじゃねぇんだって言っただろ。大人に任せとけばいいんだよ。愛理ちゃんも無茶しすぎだ。」
腰を手を当て、コナン君と私を軽く叱る
コナン・愛理「「ごめんなさい」」
頭に手をやり、コナン君はくるりと向きを変え、走る
私も陣平にぃ達のところに行こうと小五郎さんに背を向けた
コナン・愛理「「ねぇ!/あの」」
けれど、一瞬小五郎さんの方へ振り返す
首に巻いている赤いマフラーがふんわりと舞った
コナン・愛理「「やっぱり、あのとき雪崩を止めたのもおじさん/小五郎さんだったんでしょ/ですよね?」」
─── 大和「う、ぐぅッ.....!!」
左眼を押さえながら拳銃を構える大和
─── 毛利「.....。」
それを奪い、酸素ボンベを撃ち抜いた毛利
毛利「...、バァーカ!ンな訳ねぇだろ。」
ケッ!!と憎まれ口を叩いて、私たちに背中を向けた
いつの間にか雪は次第に止み始める...
夜空を見上げると、雲の切れ目から星が一つ輝く
毛利「(...フッ、ちゃんと見てたかよ?ワニ )」
佐藤と高木の2人が林警部補を連行して行く
そんな背中を長野県警は見送った
愛理は諸伏、松田、由衣に話しかけた
「高にぃは病院に行かなきゃだよ。陣平にぃと由衣さんも」
松田「こんぐらいたいしたことねぇよ」
「だ~め!ちゃんと見てもらうの」
松田「へいへい」
愛理はほっぺたを膨らまして起こったのが可愛かったのか、松田はおとなしく言うことを聞いた
伊達「俺が車出すんで、乗ってください」
伊達は諸伏と由衣に言う
伊達「大和警部、ボウズや毛利探偵達の安否を」
大和「ああ」
先に車に乗った諸伏と愛理
高明「愛理さん、ありがとうございます。本当に」
そういって愛理の頭を撫でる諸伏
「…うん」
都内某所にある公安が所有する地下シェルター
そこへ現れた降谷はエレベーターを使い、長い間下降し続け、止まるのを待つ
やがて停止して鉄格子の扉が左右に開く...真っ直ぐに伸びた通路を歩く
降谷「.....」
特殊強化ガラスで仕切られた空間の前で足を止める
林「...」
ガラスの内側ではパイプ椅子に座る林の姿
サイドテーブルには、受話器の外れた黒電話が置いてある
降谷『今回の事件』
受話器から声が聞こえて林は顔を上げる
柱に取り付けられた電話機に耳を当てている降谷が映る
降谷「警察官を殺した上これだけのことをすれば、死刑の可能性が高いですね」
林『誰だ、あんたは...』
降谷「そこで司法取引ですー。」
降谷は口の端を上げ、林の問いには答えず話を続ける
降谷「あなたが裁判で公安の名を出さなければ、無期懲役という名の終身刑にするよう、検察を誘導する...」
林は「お前も公安か...」と察して顔を逸らす
林『断る。裁判でこの国が犯そうとしてる罪を暴いてやる』
司法取引を拒絶する返事に降谷はさらに続ける
「そうすると...」と発した降谷だが、林は俯いたまま。
降谷『あなたが舟久保真希さんの恋人だったことも公になりますね』
林「ッ...!」
降谷『自 殺した彼女はもちろん、その父親も世間からどんな目で見られるか...』
林「お前.....ッ!!」
林は思わず顔を上げ、肩を震わせながら睨み付ける
降谷『さ、好きな方を選んでください』
表情を変えずに再び、選択肢を二つと与えた
林「汚いぞ、それが公安警察お前らのやり方か...!」
降谷は「えぇ」と頷きながら両肩を竦める
降谷『あなたが今まで属していた公安のやり方です』
そっと瞳を下へ向けて林を冷徹に見下ろす...
降谷「知りませんでしたか ?」
地下シェルターの鉄格子の扉が左右から閉じた
エレベーターで上へとあがった降谷
出ると通路の端には風見がいた
降谷「.....」
靴音を響かせながら、風見の横を通り過ぎる
風見「...毛利小五郎が拳銃を撃った件ですが、問題にならないように工作しました。」
降谷「...風見」
唐突に立ち止まった。呼ばれた風見は顔を上げる
降谷「愛理と司法取引しただろ」
背中越しに低い声で言われた単語にビクつく
風見「っ!!?あ、いや...その.....!」
降谷「.....フッ、まぁいい。今回は目を瞑ろう」
風見「えっ」
降谷「愛理に怪我が無かったのは本当のようだし」
降谷は澄んだ顔をあげ頬を緩ます
降谷「あの子のお願いには僕らも弱いからな」
風見は汗を浮かばせながら、下を向きメガネを指で上げる
風見「...なんだかんだ、愛理さんだけには甘いですよね」
少し躊躇い気味に発して目をやる
だが、すでに降谷の姿は無かった
小五郎「遊びじゃねぇんだって言っただろ。大人に任せとけばいいんだよ。愛理ちゃんも無茶しすぎだ。」
腰を手を当て、コナン君と私を軽く叱る
コナン・愛理「「ごめんなさい」」
頭に手をやり、コナン君はくるりと向きを変え、走る
私も陣平にぃ達のところに行こうと小五郎さんに背を向けた
コナン・愛理「「ねぇ!/あの」」
けれど、一瞬小五郎さんの方へ振り返す
首に巻いている赤いマフラーがふんわりと舞った
コナン・愛理「「やっぱり、あのとき雪崩を止めたのもおじさん/小五郎さんだったんでしょ/ですよね?」」
─── 大和「う、ぐぅッ.....!!」
左眼を押さえながら拳銃を構える大和
─── 毛利「.....。」
それを奪い、酸素ボンベを撃ち抜いた毛利
毛利「...、バァーカ!ンな訳ねぇだろ。」
ケッ!!と憎まれ口を叩いて、私たちに背中を向けた
いつの間にか雪は次第に止み始める...
夜空を見上げると、雲の切れ目から星が一つ輝く
毛利「(...フッ、ちゃんと見てたかよ?ワニ )」
佐藤と高木の2人が林警部補を連行して行く
そんな背中を長野県警は見送った
愛理は諸伏、松田、由衣に話しかけた
「高にぃは病院に行かなきゃだよ。陣平にぃと由衣さんも」
松田「こんぐらいたいしたことねぇよ」
「だ~め!ちゃんと見てもらうの」
松田「へいへい」
愛理はほっぺたを膨らまして起こったのが可愛かったのか、松田はおとなしく言うことを聞いた
伊達「俺が車出すんで、乗ってください」
伊達は諸伏と由衣に言う
伊達「大和警部、ボウズや毛利探偵達の安否を」
大和「ああ」
先に車に乗った諸伏と愛理
高明「愛理さん、ありがとうございます。本当に」
そういって愛理の頭を撫でる諸伏
「…うん」
都内某所にある公安が所有する地下シェルター
そこへ現れた降谷はエレベーターを使い、長い間下降し続け、止まるのを待つ
やがて停止して鉄格子の扉が左右に開く...真っ直ぐに伸びた通路を歩く
降谷「.....」
特殊強化ガラスで仕切られた空間の前で足を止める
林「...」
ガラスの内側ではパイプ椅子に座る林の姿
サイドテーブルには、受話器の外れた黒電話が置いてある
降谷『今回の事件』
受話器から声が聞こえて林は顔を上げる
柱に取り付けられた電話機に耳を当てている降谷が映る
降谷「警察官を殺した上これだけのことをすれば、死刑の可能性が高いですね」
林『誰だ、あんたは...』
降谷「そこで司法取引ですー。」
降谷は口の端を上げ、林の問いには答えず話を続ける
降谷「あなたが裁判で公安の名を出さなければ、無期懲役という名の終身刑にするよう、検察を誘導する...」
林は「お前も公安か...」と察して顔を逸らす
林『断る。裁判でこの国が犯そうとしてる罪を暴いてやる』
司法取引を拒絶する返事に降谷はさらに続ける
「そうすると...」と発した降谷だが、林は俯いたまま。
降谷『あなたが舟久保真希さんの恋人だったことも公になりますね』
林「ッ...!」
降谷『自 殺した彼女はもちろん、その父親も世間からどんな目で見られるか...』
林「お前.....ッ!!」
林は思わず顔を上げ、肩を震わせながら睨み付ける
降谷『さ、好きな方を選んでください』
表情を変えずに再び、選択肢を二つと与えた
林「汚いぞ、それが公安警察お前らのやり方か...!」
降谷は「えぇ」と頷きながら両肩を竦める
降谷『あなたが今まで属していた公安のやり方です』
そっと瞳を下へ向けて林を冷徹に見下ろす...
降谷「知りませんでしたか ?」
地下シェルターの鉄格子の扉が左右から閉じた
エレベーターで上へとあがった降谷
出ると通路の端には風見がいた
降谷「.....」
靴音を響かせながら、風見の横を通り過ぎる
風見「...毛利小五郎が拳銃を撃った件ですが、問題にならないように工作しました。」
降谷「...風見」
唐突に立ち止まった。呼ばれた風見は顔を上げる
降谷「愛理と司法取引しただろ」
背中越しに低い声で言われた単語にビクつく
風見「っ!!?あ、いや...その.....!」
降谷「.....フッ、まぁいい。今回は目を瞑ろう」
風見「えっ」
降谷「愛理に怪我が無かったのは本当のようだし」
降谷は澄んだ顔をあげ頬を緩ます
降谷「あの子のお願いには僕らも弱いからな」
風見は汗を浮かばせながら、下を向きメガネを指で上げる
風見「...なんだかんだ、愛理さんだけには甘いですよね」
少し躊躇い気味に発して目をやる
だが、すでに降谷の姿は無かった