桜庭愛理迷います
段々と落ち着いてきた私はパパに支えてもらいながら立ち上がった
そして、ジョディさんが書いた暗号によってFBIが組織に罠を張っているとバレたと伝えた
それを聞いて驚くFBIの人たち
優作さんが補足していく
優作「ジョディ捜査官が暗号で使ったのは訓令式のローマ字表記。これはつづりの規則性を優先した表記で小学校で教えられているんですが…あなたは友人の小学校教師からこの表記法を教わったのでは?」
ジョディ「は、はい。でもどこが間違って…」
「【ふ】のローマ字です」
ジョディ「え?」
「訓令式だとジョディさんが書いた「HU」ですが、今まで暗号を作成していた人が使用するヘボン式だと「FU」になるんです。前の暗号の古糸町も「FURUITO」でしたし…」
ジョディさんは町名を【KADEFU】ではなく【KADEHU】にしてしまった
組織側にもそれに気づいた人がいたってことになる
パパも気づかなかったミス
誰のせいでもない
有希子「それより大丈夫なんですか?囮役の捜査官…キャメルさんでしたっけ?撃たれたようでしたけど…」
赤井「声からして撃たれたのは彼の車の助手席に乗っているマーク…キャメルの車は現在、神奈川方面に向かって南下中…どうやら追っ手を振り切れないでいるようです」
パパはキャメルさんに話せる状況か聞いた
折ってきている車はバイパー…スナイパーが乗っている方ね
ライフルの弾は右のドアを貫通して、運転席側のドアに着弾したけれど、運転に支障はないみたい
ただ、弾が通り抜けたときにマーク捜査官の大腿部をえぐったようで出血がかなり多いと報告がある
パパは大樽通りに入るようキャメルさんに指示を出した
路上駐車の間にドリフトして駐車する作戦だ
キャメルさんの運転技術は高い。うまくやってのけるだろう
キャメル『……うまく撒けたようです』
安堵の声がジョディとジェイムズさんから漏れた
キャメル『こちらキャメル。大樽通りにマークを置いていきます。後で拾ってやってください』
再び動き始めたキャメルさん…でも追っ手がまた現れた
赤井「車種は?」
キャメル『っ…!ポルシェ356A…!』
紗希ちゃんから聞いたことがある
ポルシェ356Aの車はジンという幹部のものだと
コナン君とパパの顔つきも変わった。
赤井「その先にT字路がある。やつの車がスピードに乗る前にフルスロットルで突っ込んで左右どちらかに曲がりお前の気配を辿らせるな!」
キャメル『了解…!』
モニターを見ていると、キャメルさんは左に曲がったようだ。
キャメル『――っ、だ、だめです!振り切れません!』
赤井「焦るなキャメル!自分の腕を信じろ!」
そのままキャメルさんの車は東京湾アクアラインのサービスエリア、海ボタルへと入って行く
キャメル『――今、海ボタルのトンネルを出ました。このまま千葉方面に抜ければなんとか…』
その報告にパパとコナン君と顔を見合わせて頷き合ったのも束の間
「っつ…」
未来を見た私は震えが止まらなくなり、またしゃがみ込む
コナン「(愛理姉…また未来を見たのか?)大丈夫だ。愛理姉」
コナン君が背中をさすっているのがわかる
「パパ…にげき・・れない」
赤井「!?」
キャメルさんの驚いた声の直後、銃声とガラスの割れる音
呻き声の後に続いて車のブレーキ音、そして衝突音が響いた
最後には、水飛沫が上がる音
「撃たれてそのまま海に…」
ジョディ「キャメル!応答して!キャメル!!アンドレ・キャメル!!」
ジョディさんが必死に呼びかけると、荒い息遣いが聞こえてきた
キャメル『ジョ…ジョディさん…!』
ジョディ「キャメル…!生きてたのね!」
キャメル『う、海ボタルから車ごと落ちて…今水の中ですがなんとか…。とりあえず今から車の外に出て…う、うぅっ…ド、ドアが開きません…!パワーウィンドウも反応せず…ぅわ…っ、水がもう顎の下まで…!』
焦るキャメルさんの声が聞こえてくる。
優作「ドアが開かないのは水圧。パワーウィンドウが作動しないのは電気系統が浸水したか、もしくは水圧のスラストで、窓ガラスが窓枠に押し付けられてしまうから。窓を開けての脱出は諦めた方がいい」
優作さんの言葉にジョディさんは困惑する
赤井「じゃあ窓を割れ!キャメル!グローブボックスに何か入ってないのか?」
キャメル『そ、それが、地図くらいしか…ぅあっ!』
水が口元まで達したのか、ゴボゴボとした水音しか聞こえなくなった。
そして、ジョディさんが書いた暗号によってFBIが組織に罠を張っているとバレたと伝えた
それを聞いて驚くFBIの人たち
優作さんが補足していく
優作「ジョディ捜査官が暗号で使ったのは訓令式のローマ字表記。これはつづりの規則性を優先した表記で小学校で教えられているんですが…あなたは友人の小学校教師からこの表記法を教わったのでは?」
ジョディ「は、はい。でもどこが間違って…」
「【ふ】のローマ字です」
ジョディ「え?」
「訓令式だとジョディさんが書いた「HU」ですが、今まで暗号を作成していた人が使用するヘボン式だと「FU」になるんです。前の暗号の古糸町も「FURUITO」でしたし…」
ジョディさんは町名を【KADEFU】ではなく【KADEHU】にしてしまった
組織側にもそれに気づいた人がいたってことになる
パパも気づかなかったミス
誰のせいでもない
有希子「それより大丈夫なんですか?囮役の捜査官…キャメルさんでしたっけ?撃たれたようでしたけど…」
赤井「声からして撃たれたのは彼の車の助手席に乗っているマーク…キャメルの車は現在、神奈川方面に向かって南下中…どうやら追っ手を振り切れないでいるようです」
パパはキャメルさんに話せる状況か聞いた
折ってきている車はバイパー…スナイパーが乗っている方ね
ライフルの弾は右のドアを貫通して、運転席側のドアに着弾したけれど、運転に支障はないみたい
ただ、弾が通り抜けたときにマーク捜査官の大腿部をえぐったようで出血がかなり多いと報告がある
パパは大樽通りに入るようキャメルさんに指示を出した
路上駐車の間にドリフトして駐車する作戦だ
キャメルさんの運転技術は高い。うまくやってのけるだろう
キャメル『……うまく撒けたようです』
安堵の声がジョディとジェイムズさんから漏れた
キャメル『こちらキャメル。大樽通りにマークを置いていきます。後で拾ってやってください』
再び動き始めたキャメルさん…でも追っ手がまた現れた
赤井「車種は?」
キャメル『っ…!ポルシェ356A…!』
紗希ちゃんから聞いたことがある
ポルシェ356Aの車はジンという幹部のものだと
コナン君とパパの顔つきも変わった。
赤井「その先にT字路がある。やつの車がスピードに乗る前にフルスロットルで突っ込んで左右どちらかに曲がりお前の気配を辿らせるな!」
キャメル『了解…!』
モニターを見ていると、キャメルさんは左に曲がったようだ。
キャメル『――っ、だ、だめです!振り切れません!』
赤井「焦るなキャメル!自分の腕を信じろ!」
そのままキャメルさんの車は東京湾アクアラインのサービスエリア、海ボタルへと入って行く
キャメル『――今、海ボタルのトンネルを出ました。このまま千葉方面に抜ければなんとか…』
その報告にパパとコナン君と顔を見合わせて頷き合ったのも束の間
「っつ…」
未来を見た私は震えが止まらなくなり、またしゃがみ込む
コナン「(愛理姉…また未来を見たのか?)大丈夫だ。愛理姉」
コナン君が背中をさすっているのがわかる
「パパ…にげき・・れない」
赤井「!?」
キャメルさんの驚いた声の直後、銃声とガラスの割れる音
呻き声の後に続いて車のブレーキ音、そして衝突音が響いた
最後には、水飛沫が上がる音
「撃たれてそのまま海に…」
ジョディ「キャメル!応答して!キャメル!!アンドレ・キャメル!!」
ジョディさんが必死に呼びかけると、荒い息遣いが聞こえてきた
キャメル『ジョ…ジョディさん…!』
ジョディ「キャメル…!生きてたのね!」
キャメル『う、海ボタルから車ごと落ちて…今水の中ですがなんとか…。とりあえず今から車の外に出て…う、うぅっ…ド、ドアが開きません…!パワーウィンドウも反応せず…ぅわ…っ、水がもう顎の下まで…!』
焦るキャメルさんの声が聞こえてくる。
優作「ドアが開かないのは水圧。パワーウィンドウが作動しないのは電気系統が浸水したか、もしくは水圧のスラストで、窓ガラスが窓枠に押し付けられてしまうから。窓を開けての脱出は諦めた方がいい」
優作さんの言葉にジョディさんは困惑する
赤井「じゃあ窓を割れ!キャメル!グローブボックスに何か入ってないのか?」
キャメル『そ、それが、地図くらいしか…ぅあっ!』
水が口元まで達したのか、ゴボゴボとした水音しか聞こえなくなった。