桜庭愛理勘違いされます
けれど、そんな穏やかな時間は長くは続かなかった
諸星「うわっ!!」
「何!?」
「どうしたんだ!?」
ドォンと急に耳をつんざくような大きな音と共に、地面が大きく揺れだす
「(どこか爆発された!?)」
突然のことに会場はパニックに陥ってしまった
幕に遮られて見えない・・・・けれど、突然のことに逃げようとする観客たちの叫び声とドタドタと避難をする足音がここまで聞こえて来る
「(直接の攻撃じゃなくて爆発での大量殺人なんて…!そういえばアドラーさんは!?)」
咄嗟にステージに目を向けてみると、アドラーさんもこの揺れに動くことができず、舞台の真ん中にいた
まだ、彼女自身には何も起こっていない
そんなことに安堵したのも束の間、彼女の頭上の照明は大きく揺れており、今にも落下しそうだ
滝川・愛理「危ないッ!!」
私たちの声が届いたのかアドラーさんは悲鳴をあげる
滝沢くん、江守くんと共にいち早く飛び出した私だったが、今の私は小学校低学年女の子で彼らは私より現在見た目年上の男の子
足の速さは滝沢くんたちの方が早かった
そしてついにバトンと照明を繋いでいたコードが千切れて落下する
そして滝沢くんと江守くんの2人はバトンから落ちてきた照明の真下にいるアドラーさんを突き飛ばし、照明の下敷きになってしまった
諸「江守!!」
蘭・愛理「滝沢くん…!」
駆けつけてみると2人の体に虹色の波紋が広がっている
初めて見るけれど、これがゲームオーバーということなのだろう
アドラー「ありがとう…おかげで助かったわ」
ローズ「私からもお礼を言うわ。ありがとう、アイリーンを助けてくれて」
滝川「…!人に感謝されたのって初めてだな…」
江守「い、いいもんだね…」
優しく微笑んだアドラーさんとローズさんに2人は頬をほんのりと赤らめた
滝川「諸星、あとは頼んだぜ!!」
諸星「任せとけ!!」
そして、2人は光の粒子となって消えていった
「っ!早くしないと崩れるわ!」
コナン「ああ!急げ!」
ローズさんがアドラーさんに手を貸して立ち上がらせ、彼女のそばについた
コナン「早く早く!裏口に!!」
蘭ちゃんを先頭にアドラーさんや諸星くん、もちろん私とパパもその角を曲がっていく
その時、後ろから焦った新一君の声が聞こえてきた
コナン「急げ!!灰原!!」
灰原「ッ!危ないっ!!」
哀ちゃんの声が聞こえたと同時に振り向くと何かが倒れたような大きな音が聞こえ、砂埃が舞い、視界を覆う
2人の姿は砂埃に包まれてここからでは視認できない
少し経つと新一君が姿を現した
けれど哀ちゃんが出て来るのを待たずして、新一君は走り始める
「(っ・・・哀ちゃんもゲームオーバー)」
悔しいけれど必死に足を動かして先に行っている蘭ちゃんたちのことを追った
裏口を出ればすぐに大通りに出る
そして、少しして肩に置かれた手の感触にビクッと肩を震わせた
後ろを振り向いてみればそこにいたのは、私のお父さん、…いや、この世界ではシュンと呼ばれている人だった
シュン「君が愛理ちゃんだね?」
「はい。そうですけど・・・」
シュン「到着が遅くなってすまない。俺はシュン。君に渡したいものがあるんだ」
そうして差し出したのはリボルバー式の拳銃と替えの弾丸6発
「!これって…」
シュン「君たちはあのジャック・ザ・リッパーを追っているんだろ?俺たちはこれからアドラーさんの保護をしなければならないから彼を追うことはできない。それに、相手は殺人鬼だ。どうしても危険が伴う。もしかしたら、役に立つかもしれない…」
「でも、これ娘さんにお渡しするんじゃ…?」
私の言葉にシュンさんはハハッと笑った
シュン「よく分かったな?まあ、それは新しいのをまた買えばいい。それに、君を放っておけない。なぜか分からないけど、君ならその銃を使いこなせると思ったんだ。だから、持っていってくれ…」
シュンさんの瞳からは私の安否を心配する感情と、真剣さが伝わってきた
武器が増えるのはいいことだよね…
「……分かりました。じゃあ、遠慮なく使わせてもらいます」
シュンさんから銃と弾を受け取る
ローズ「愛理ちゃん!気をつけるのよ!」
「!ローズさん…、はい!」
心配そうな表情でこちらを見つめるローズさんに私はそんな心配なんて吹き飛ぶくらいの笑顔で応えた
赤井「愛理!いくぞ!」
「!うん!」
パパに呼ばれ、彼の元に駆け寄る
そしてシュンさんとローズさんの方を振り返る
「(最後くらい、いいよね?)ありがとう、お父さん、お母さん!」
そうして私は、急いで少し先に行ってしまった蘭ちゃんたちの後を追った
ローズ「…お母さんにお父さんですって…」
シュン「ああ…」
ローズとシュンは愛理が走り去った方を見つめる
既にそこにはあの子の姿は見えない
ローズ「…あの子は別の世界の私たちの子なのかもしれないわね」
シュン「そうかもしれないな…。頑張れよ…、愛理」
諸星「うわっ!!」
「何!?」
「どうしたんだ!?」
ドォンと急に耳をつんざくような大きな音と共に、地面が大きく揺れだす
「(どこか爆発された!?)」
突然のことに会場はパニックに陥ってしまった
幕に遮られて見えない・・・・けれど、突然のことに逃げようとする観客たちの叫び声とドタドタと避難をする足音がここまで聞こえて来る
「(直接の攻撃じゃなくて爆発での大量殺人なんて…!そういえばアドラーさんは!?)」
咄嗟にステージに目を向けてみると、アドラーさんもこの揺れに動くことができず、舞台の真ん中にいた
まだ、彼女自身には何も起こっていない
そんなことに安堵したのも束の間、彼女の頭上の照明は大きく揺れており、今にも落下しそうだ
滝川・愛理「危ないッ!!」
私たちの声が届いたのかアドラーさんは悲鳴をあげる
滝沢くん、江守くんと共にいち早く飛び出した私だったが、今の私は小学校低学年女の子で彼らは私より現在見た目年上の男の子
足の速さは滝沢くんたちの方が早かった
そしてついにバトンと照明を繋いでいたコードが千切れて落下する
そして滝沢くんと江守くんの2人はバトンから落ちてきた照明の真下にいるアドラーさんを突き飛ばし、照明の下敷きになってしまった
諸「江守!!」
蘭・愛理「滝沢くん…!」
駆けつけてみると2人の体に虹色の波紋が広がっている
初めて見るけれど、これがゲームオーバーということなのだろう
アドラー「ありがとう…おかげで助かったわ」
ローズ「私からもお礼を言うわ。ありがとう、アイリーンを助けてくれて」
滝川「…!人に感謝されたのって初めてだな…」
江守「い、いいもんだね…」
優しく微笑んだアドラーさんとローズさんに2人は頬をほんのりと赤らめた
滝川「諸星、あとは頼んだぜ!!」
諸星「任せとけ!!」
そして、2人は光の粒子となって消えていった
「っ!早くしないと崩れるわ!」
コナン「ああ!急げ!」
ローズさんがアドラーさんに手を貸して立ち上がらせ、彼女のそばについた
コナン「早く早く!裏口に!!」
蘭ちゃんを先頭にアドラーさんや諸星くん、もちろん私とパパもその角を曲がっていく
その時、後ろから焦った新一君の声が聞こえてきた
コナン「急げ!!灰原!!」
灰原「ッ!危ないっ!!」
哀ちゃんの声が聞こえたと同時に振り向くと何かが倒れたような大きな音が聞こえ、砂埃が舞い、視界を覆う
2人の姿は砂埃に包まれてここからでは視認できない
少し経つと新一君が姿を現した
けれど哀ちゃんが出て来るのを待たずして、新一君は走り始める
「(っ・・・哀ちゃんもゲームオーバー)」
悔しいけれど必死に足を動かして先に行っている蘭ちゃんたちのことを追った
裏口を出ればすぐに大通りに出る
そして、少しして肩に置かれた手の感触にビクッと肩を震わせた
後ろを振り向いてみればそこにいたのは、私のお父さん、…いや、この世界ではシュンと呼ばれている人だった
シュン「君が愛理ちゃんだね?」
「はい。そうですけど・・・」
シュン「到着が遅くなってすまない。俺はシュン。君に渡したいものがあるんだ」
そうして差し出したのはリボルバー式の拳銃と替えの弾丸6発
「!これって…」
シュン「君たちはあのジャック・ザ・リッパーを追っているんだろ?俺たちはこれからアドラーさんの保護をしなければならないから彼を追うことはできない。それに、相手は殺人鬼だ。どうしても危険が伴う。もしかしたら、役に立つかもしれない…」
「でも、これ娘さんにお渡しするんじゃ…?」
私の言葉にシュンさんはハハッと笑った
シュン「よく分かったな?まあ、それは新しいのをまた買えばいい。それに、君を放っておけない。なぜか分からないけど、君ならその銃を使いこなせると思ったんだ。だから、持っていってくれ…」
シュンさんの瞳からは私の安否を心配する感情と、真剣さが伝わってきた
武器が増えるのはいいことだよね…
「……分かりました。じゃあ、遠慮なく使わせてもらいます」
シュンさんから銃と弾を受け取る
ローズ「愛理ちゃん!気をつけるのよ!」
「!ローズさん…、はい!」
心配そうな表情でこちらを見つめるローズさんに私はそんな心配なんて吹き飛ぶくらいの笑顔で応えた
赤井「愛理!いくぞ!」
「!うん!」
パパに呼ばれ、彼の元に駆け寄る
そしてシュンさんとローズさんの方を振り返る
「(最後くらい、いいよね?)ありがとう、お父さん、お母さん!」
そうして私は、急いで少し先に行ってしまった蘭ちゃんたちの後を追った
ローズ「…お母さんにお父さんですって…」
シュン「ああ…」
ローズとシュンは愛理が走り去った方を見つめる
既にそこにはあの子の姿は見えない
ローズ「…あの子は別の世界の私たちの子なのかもしれないわね」
シュン「そうかもしれないな…。頑張れよ…、愛理」