桜庭愛理勘違いされます
光を抜けた先は夜のロンドン
街を色の濃い霧が包んでいる
蘭「これが霧の街ロンドン?ロマンチックというより不気味ね」
歩美「なんか空気も汚れているみたい」
元太「臭いもするぞ!」
「スモッグね」
コナン「ああ。ロンドンの霧はただの水蒸気の霧じゃねぇ。石炭や石油を燃やした煤煙が霧と複合してスモッグになっちまってるんだよ」
歩美「へー、こんな時代からスモッグってあるんだ…」
すると歩美ちゃんの声を遮るように女性の悲鳴が響き渡った
全「!?」
コナン「ジャック・ザ・リッパー!」
真っ先に動いた新一君の後を私とパパは追いかける
向かった先には仮面を被った男が女性にナイフを突き立てようとしていた
コナン「やめろ!」
新一君の声にジャック・ザ・リッパーは素早く身を翻し、その場を離れる
すると新一君は靴に手をかけそこら辺にあったアルミのゴミを蹴り上げた
しかし、ゴミはジャック・ザ・リッパーに届くことなくカランと地面に落ちた
蹴り上げた当の本人は蹴り上げたゴミが相当の強度だったらしく、痛みに悶絶している
貴(…博士の発明品が使えない?)
「Oh my God!!It's Jack the Ripper!」
1人の男性が大きな声で叫んだ
歩美「何て言っているの?」
光彦「これ英語みたいですね…」
「今のは大変だ!ジャック・ザ・リッパーが出たぞーって言ってるのよ」
元太「すげー!センセー英語わかるのか!」
「少しだけね」
コナン「(謙遜しすぎだろ。ネイティブ並みにできるじゃねーか)」
そう話しているうちにプログラムが切り替わったのか住民達の話し声は英語から日本語に変わった
するとイギリスの警察であろう人達が人混みをかき分けてやってくる
「おい!すぐにレストレード警部に連絡だ!」
「はいっ!」
赤井「恐らく小説の世界と現実を混ぜているんだろう」
パパがこそっと私につぶやく
「なら、お助けキャラはシャーロック・ホームズかも…」
赤井「ああ」
とりあえずあそこはこれから現場捜索が入るため私たちは路地を抜けて橋に出た
橋の上でとりあえずできていなかった自己紹介を簡単に済ませる
(それにしても…夜はやっぱり冷える…)
半袖のドレスワンピースしか着ていない私にとってこの格好で夜の街を歩くのはやはり少し肌寒い。少し腕をさすっているとフワッと何かがかけられた
赤井「寒いんだろ?着ていろ」
「ありがとう、パパ」
ジャケットに袖を通せば、だいぶ暖かい。これで夜の寒さはなんとかなりそうだ
そう思っていると
「聞こえるか?!コナンくん!阿笠じゃ!」
空から博士の声が聞こえた
「!」
コナン「聞こえるよ!博士!」
どうやら博士がこっちの世界と交信をできるようにしてくれたらしい
博士はこの世界のことを詳しく教えてくれた
このステージでは傷を負ったり、敵や警察官に捕まったりするとゲームオーバーになるらしい
そして今私たちがいるのはホワイト・チャペル地区だと
(ホワイト・チャペル地区か…。ホームズのいるベイカー・ストリートまではかなり距離があるわね…)
そう思っていると不意に博士の声にノイズが走り、声が聞き取りづらくなる
「(ノアズ・アークに妨害されている?)」
そう思ったと同時に橋がドドド…と崩れ始めた
「!?」
私たちは崩れ落ちる橋から落ちないように必死に走るが1番後ろを走っていた菊川くんが間に合わずに落ちそうになる
「っ!」
私は咄嗟に手を伸ばしてその腕を掴んだ
「っぅ…!」
腕が痛い
少しでも気を抜けば私も一緒に落ちてしまいそう
いつもなら引き上げられる重さでも今の私には支えるので精一杯の重さだった
赤井「捕まれ!」
パパがもう片方の腕を持って一緒に引き上げようとしてくれる
後ろからは新一君や蘭ちゃん、少年探偵団の子達が一緒に引っ張ってくれてなんとか菊川くんを引き上げることができた
引き上げられた本人は恐怖で息が上がっていた
「大丈夫?ゆっくりでいいから深呼吸して」
菊川「は、はい…」
ゆっくりと呼吸を落ち着けていく
再び空を見てみるが博士の声はもう聞こえなかった
光彦「博士の声、聞こえなくなりましたね…」
「ノアズ・アークに交信を切断されたようね」
光彦「じゃあボクたち、どうやってお助けキャラを探せばいいんです?」
赤井「心配するな。ベイカー・ストリートに行けばお助けキャラがいるはずだ」
コナン「…ああ。さっき、警官がレストレード警部って言っていたしな」
どうやら新一君も気がついていたようだった。流石シャーロキアンなだけはある。
蘭「…えっ?!まさか、あの話に出てくるレストレード警部?!でもあれはコナン・ドイルの推理小説に出てくる人物でしょ?」
灰原「…このゲームは、現実と小説を混ぜてある世界なのかもしれないわね」
蘭「じゃあ、お助けキャラって…?!」
コナン「ああ、いるはずだよ。あのシャーロック・ホームズがな!」
新一君の言葉に不安がっていた少年探偵団達の顔は一気に明るくなる
「じゃあ、ホームズのいるベイカー・ストリートまで行きましょう。案内するわね」
蘭「道分かるの?愛理姉」
「約100年後の知識だから少し違うところもあるだろうけど・・・・ベイカー・ストリートには行ったことあるから」
蘭「そっか!なら安心だね!」
そうして私とパパそして、新一君を前に私たちはベイカー・ストリートにあるホームズの下宿先に向かった
そしてその途中諸星くんが不意に声を上げた
諸星「おい、あの時計おかしくねえか?」
その声に私たちは諸星くんの言う時計、ビック・ベンを見上げる
すると0:52を示していた長針がカチッと1分分戻った
そしてまた1分分戻る
「(戻る時計の針…。52分から51、そして50、もしかして…)」
コナン・愛理「「あれはゲームに参加している人の数だ/よ!」」
コ「2分戻ったってことは…」
赤井「誰か2人別のステージでゲームオーバーになったようだな」
つまり、あの時計が0:00を刺した時・・・・私たちは死ぬ
ビック・ベンを後にして路地を進んでいくと警官の声が聞こえる
どうやらマイター・ストリートの路地裏でまた犠牲者が出たらしい
犠牲者はこれで4人目のようだ
街を色の濃い霧が包んでいる
蘭「これが霧の街ロンドン?ロマンチックというより不気味ね」
歩美「なんか空気も汚れているみたい」
元太「臭いもするぞ!」
「スモッグね」
コナン「ああ。ロンドンの霧はただの水蒸気の霧じゃねぇ。石炭や石油を燃やした煤煙が霧と複合してスモッグになっちまってるんだよ」
歩美「へー、こんな時代からスモッグってあるんだ…」
すると歩美ちゃんの声を遮るように女性の悲鳴が響き渡った
全「!?」
コナン「ジャック・ザ・リッパー!」
真っ先に動いた新一君の後を私とパパは追いかける
向かった先には仮面を被った男が女性にナイフを突き立てようとしていた
コナン「やめろ!」
新一君の声にジャック・ザ・リッパーは素早く身を翻し、その場を離れる
すると新一君は靴に手をかけそこら辺にあったアルミのゴミを蹴り上げた
しかし、ゴミはジャック・ザ・リッパーに届くことなくカランと地面に落ちた
蹴り上げた当の本人は蹴り上げたゴミが相当の強度だったらしく、痛みに悶絶している
貴(…博士の発明品が使えない?)
「Oh my God!!It's Jack the Ripper!」
1人の男性が大きな声で叫んだ
歩美「何て言っているの?」
光彦「これ英語みたいですね…」
「今のは大変だ!ジャック・ザ・リッパーが出たぞーって言ってるのよ」
元太「すげー!センセー英語わかるのか!」
「少しだけね」
コナン「(謙遜しすぎだろ。ネイティブ並みにできるじゃねーか)」
そう話しているうちにプログラムが切り替わったのか住民達の話し声は英語から日本語に変わった
するとイギリスの警察であろう人達が人混みをかき分けてやってくる
「おい!すぐにレストレード警部に連絡だ!」
「はいっ!」
赤井「恐らく小説の世界と現実を混ぜているんだろう」
パパがこそっと私につぶやく
「なら、お助けキャラはシャーロック・ホームズかも…」
赤井「ああ」
とりあえずあそこはこれから現場捜索が入るため私たちは路地を抜けて橋に出た
橋の上でとりあえずできていなかった自己紹介を簡単に済ませる
(それにしても…夜はやっぱり冷える…)
半袖のドレスワンピースしか着ていない私にとってこの格好で夜の街を歩くのはやはり少し肌寒い。少し腕をさすっているとフワッと何かがかけられた
赤井「寒いんだろ?着ていろ」
「ありがとう、パパ」
ジャケットに袖を通せば、だいぶ暖かい。これで夜の寒さはなんとかなりそうだ
そう思っていると
「聞こえるか?!コナンくん!阿笠じゃ!」
空から博士の声が聞こえた
「!」
コナン「聞こえるよ!博士!」
どうやら博士がこっちの世界と交信をできるようにしてくれたらしい
博士はこの世界のことを詳しく教えてくれた
このステージでは傷を負ったり、敵や警察官に捕まったりするとゲームオーバーになるらしい
そして今私たちがいるのはホワイト・チャペル地区だと
(ホワイト・チャペル地区か…。ホームズのいるベイカー・ストリートまではかなり距離があるわね…)
そう思っていると不意に博士の声にノイズが走り、声が聞き取りづらくなる
「(ノアズ・アークに妨害されている?)」
そう思ったと同時に橋がドドド…と崩れ始めた
「!?」
私たちは崩れ落ちる橋から落ちないように必死に走るが1番後ろを走っていた菊川くんが間に合わずに落ちそうになる
「っ!」
私は咄嗟に手を伸ばしてその腕を掴んだ
「っぅ…!」
腕が痛い
少しでも気を抜けば私も一緒に落ちてしまいそう
いつもなら引き上げられる重さでも今の私には支えるので精一杯の重さだった
赤井「捕まれ!」
パパがもう片方の腕を持って一緒に引き上げようとしてくれる
後ろからは新一君や蘭ちゃん、少年探偵団の子達が一緒に引っ張ってくれてなんとか菊川くんを引き上げることができた
引き上げられた本人は恐怖で息が上がっていた
「大丈夫?ゆっくりでいいから深呼吸して」
菊川「は、はい…」
ゆっくりと呼吸を落ち着けていく
再び空を見てみるが博士の声はもう聞こえなかった
光彦「博士の声、聞こえなくなりましたね…」
「ノアズ・アークに交信を切断されたようね」
光彦「じゃあボクたち、どうやってお助けキャラを探せばいいんです?」
赤井「心配するな。ベイカー・ストリートに行けばお助けキャラがいるはずだ」
コナン「…ああ。さっき、警官がレストレード警部って言っていたしな」
どうやら新一君も気がついていたようだった。流石シャーロキアンなだけはある。
蘭「…えっ?!まさか、あの話に出てくるレストレード警部?!でもあれはコナン・ドイルの推理小説に出てくる人物でしょ?」
灰原「…このゲームは、現実と小説を混ぜてある世界なのかもしれないわね」
蘭「じゃあ、お助けキャラって…?!」
コナン「ああ、いるはずだよ。あのシャーロック・ホームズがな!」
新一君の言葉に不安がっていた少年探偵団達の顔は一気に明るくなる
「じゃあ、ホームズのいるベイカー・ストリートまで行きましょう。案内するわね」
蘭「道分かるの?愛理姉」
「約100年後の知識だから少し違うところもあるだろうけど・・・・ベイカー・ストリートには行ったことあるから」
蘭「そっか!なら安心だね!」
そうして私とパパそして、新一君を前に私たちはベイカー・ストリートにあるホームズの下宿先に向かった
そしてその途中諸星くんが不意に声を上げた
諸星「おい、あの時計おかしくねえか?」
その声に私たちは諸星くんの言う時計、ビック・ベンを見上げる
すると0:52を示していた長針がカチッと1分分戻った
そしてまた1分分戻る
「(戻る時計の針…。52分から51、そして50、もしかして…)」
コナン・愛理「「あれはゲームに参加している人の数だ/よ!」」
コ「2分戻ったってことは…」
赤井「誰か2人別のステージでゲームオーバーになったようだな」
つまり、あの時計が0:00を刺した時・・・・私たちは死ぬ
ビック・ベンを後にして路地を進んでいくと警官の声が聞こえる
どうやらマイター・ストリートの路地裏でまた犠牲者が出たらしい
犠牲者はこれで4人目のようだ