桜庭愛理 推理します
安室「では…曲は沖野ヨーコさんの『ダンデライオン』だとして…誰がボーカルをやるんですか?」
気を取り直して…。選曲はすんなり決まり、透さんが次に出した問題はボーカルだった
すると、女子高生3人は今気づいたようで一瞬ポカンとするとボーカルの譲り合いを始めた。「〜〜がやりなよ」とそれぞれが言い合うこと数分
世良「だったら新一くんはどうなんだ?」
真澄ちゃんは名案とばかりに新一君の名を出して来た。ついでに、新一君ならギターも務まるんじゃないか、とも。それを聞いた蘭ちゃんは困った顔になった
蘭「新一はバイオリンは弾けるけど、ギターはどうか…。それに歌はコナンくん並みに…なんというか…」
「音痴なのよ・・・・」
コナン「(悪かったな 音痴で…)」
苦笑いで言葉を濁した蘭ちゃんに代わって言うと、コナン君姿の新一君からジト目の視線を受けた。それにクスリと小さく笑っていると…。
「「きゃぁああああ!!」」
全員「「…?!!」」
突如、上の階から聞こえて来た女性の悲鳴。それにいち早く行動を始めた探偵3人は、椅子から立ち上がるとすぐさま階段を駆け上がっていく
その背中を見た私は、戸惑っている蘭ちゃんと園子ちゃんを振り返った。「2人はここにいて頂戴? 私も上を見てくるから!」そう言って私も2人が呼び止める声を聞きながら階段を上がった
そして地下から1階に出、ロビーから個室のある方へ廊下を走っていくと、部屋の前で数人が立っているのを見つけた
その隙間から、私は見たのである。ドラムに体を預けるように俯せ、眠っているように亡くなった…さっきまで休憩スペースでバンドメンバーと話していた女性の姿を───
被害者の名前は、山路萩恵。彼女の首には吉川線と呼ばれる線があり、絞殺された思われる。
彼女はとあるガールズバンドでドラムを担当きており、メンバーにはギターの木船染花、ベース&ボーカルの笛川唯子、キーボードの小暮留美がいた。
犯行時間は、愛理たちが偶然目撃した言い合いの後に被害者が睡眠のために出て行った後から彼女の遺体を見つけるまでの間だろう
室内に撮りつけられた監視カメラは、カメラの前で撮影のために使っていた自撮り棒を使用していた為に半分が見切れている。
犯行が行われたであろう山路の眠っていたドラムは映っていなかった。
また室内の壁の一面は鏡張りになっていた物の、亡くなった山路の意向もあってカーテンを締めていたらしい
目暮「…となるとこの状況は起こるべくして起きたという事か…」
安室「ええ…こうなる事を予想した犯人が…犯行に利用したんでしょう…まあ探偵の立場から口を挟ませてもらうとですけどね…」
貸しスタジオにやってきた警察は目暮と高木。
目暮に続いた安室の言葉に、バンドメンバーは不服そうに眉を顰めた。
犯人でないものにとってはあまりに不快な言葉だったに違いない。
目暮と高木の入念な事情聴取の結果、被害者の山路と組んでるバンドメンバー3人は代わる代わる彼女を起こしにスタジオに行っていたらしい
目暮「最初に起こしに行ったのは誰だね?」
まず第1に起こしに行ったのは、笛川だった。
起こしに行ったものの山路は起きず、木船のジャケットの取れかけていたらしいボタンを直して休憩所へ戻ったのだと言う
次に起こしに行ったのはギター担当の木船。彼女が起こしても山路は起きる事はなく、ギターの弦の張り替えを済ませた後彼女も休憩所へ戻った
なお二人とも、監視カメラにその姿が捉えられている
愛理「その時の萩江さんの様子はどうでしたか?」
笛川「ドラムのハイタムに突っ伏して腕で顔を覆うようにして寝てたよ…萩江はいつもそうしてたし…何かそこが一番寝心地がいいみたいでさ…」
世良「じゃあその時点で彼女が死んでたとしても…」
安室「わからなかったわけですね?」
気を取り直して…。選曲はすんなり決まり、透さんが次に出した問題はボーカルだった
すると、女子高生3人は今気づいたようで一瞬ポカンとするとボーカルの譲り合いを始めた。「〜〜がやりなよ」とそれぞれが言い合うこと数分
世良「だったら新一くんはどうなんだ?」
真澄ちゃんは名案とばかりに新一君の名を出して来た。ついでに、新一君ならギターも務まるんじゃないか、とも。それを聞いた蘭ちゃんは困った顔になった
蘭「新一はバイオリンは弾けるけど、ギターはどうか…。それに歌はコナンくん並みに…なんというか…」
「音痴なのよ・・・・」
コナン「(悪かったな 音痴で…)」
苦笑いで言葉を濁した蘭ちゃんに代わって言うと、コナン君姿の新一君からジト目の視線を受けた。それにクスリと小さく笑っていると…。
「「きゃぁああああ!!」」
全員「「…?!!」」
突如、上の階から聞こえて来た女性の悲鳴。それにいち早く行動を始めた探偵3人は、椅子から立ち上がるとすぐさま階段を駆け上がっていく
その背中を見た私は、戸惑っている蘭ちゃんと園子ちゃんを振り返った。「2人はここにいて頂戴? 私も上を見てくるから!」そう言って私も2人が呼び止める声を聞きながら階段を上がった
そして地下から1階に出、ロビーから個室のある方へ廊下を走っていくと、部屋の前で数人が立っているのを見つけた
その隙間から、私は見たのである。ドラムに体を預けるように俯せ、眠っているように亡くなった…さっきまで休憩スペースでバンドメンバーと話していた女性の姿を───
被害者の名前は、山路萩恵。彼女の首には吉川線と呼ばれる線があり、絞殺された思われる。
彼女はとあるガールズバンドでドラムを担当きており、メンバーにはギターの木船染花、ベース&ボーカルの笛川唯子、キーボードの小暮留美がいた。
犯行時間は、愛理たちが偶然目撃した言い合いの後に被害者が睡眠のために出て行った後から彼女の遺体を見つけるまでの間だろう
室内に撮りつけられた監視カメラは、カメラの前で撮影のために使っていた自撮り棒を使用していた為に半分が見切れている。
犯行が行われたであろう山路の眠っていたドラムは映っていなかった。
また室内の壁の一面は鏡張りになっていた物の、亡くなった山路の意向もあってカーテンを締めていたらしい
目暮「…となるとこの状況は起こるべくして起きたという事か…」
安室「ええ…こうなる事を予想した犯人が…犯行に利用したんでしょう…まあ探偵の立場から口を挟ませてもらうとですけどね…」
貸しスタジオにやってきた警察は目暮と高木。
目暮に続いた安室の言葉に、バンドメンバーは不服そうに眉を顰めた。
犯人でないものにとってはあまりに不快な言葉だったに違いない。
目暮と高木の入念な事情聴取の結果、被害者の山路と組んでるバンドメンバー3人は代わる代わる彼女を起こしにスタジオに行っていたらしい
目暮「最初に起こしに行ったのは誰だね?」
まず第1に起こしに行ったのは、笛川だった。
起こしに行ったものの山路は起きず、木船のジャケットの取れかけていたらしいボタンを直して休憩所へ戻ったのだと言う
次に起こしに行ったのはギター担当の木船。彼女が起こしても山路は起きる事はなく、ギターの弦の張り替えを済ませた後彼女も休憩所へ戻った
なお二人とも、監視カメラにその姿が捉えられている
愛理「その時の萩江さんの様子はどうでしたか?」
笛川「ドラムのハイタムに突っ伏して腕で顔を覆うようにして寝てたよ…萩江はいつもそうしてたし…何かそこが一番寝心地がいいみたいでさ…」
世良「じゃあその時点で彼女が死んでたとしても…」
安室「わからなかったわけですね?」