桜庭愛理 推理します

3人は階段を上り、海賊船のそばで松本達の様子を伺った
すると突然、船の中から松本達の怒鳴り声と木箱を破壊する音が聞こえて来た

松本「くそ!ねぇぞ‼宝がどこにもねぇ‼」

伊豆山「宝どころかビタ銭の一枚もねぇじゃねぇか!」

松本「誰だか知らねぇが、先に入ったヤツが根こそぎかっさらっていきやがったんだ!」

「違うわ」

蘭「え?」

園子「どういう事?」

「アンとメアリにとっては、この船が宝だったんじゃないかしら?2人で航海していくための……多分だけど」

2人をかばうようにして松本達を見ていた愛理は、甲板に出てきた松本を見た。

血相を変えた伊豆山が駆け寄ってきた

伊豆山「おい、話が違うぞ!宝の山があるって言うからこんなところまで来たんだ!」

松本「うるせぇ!黙ってろ‼」

「(ここにきて、仲間割れ・・・)」

はぁ……とため息をついた
松本に怒鳴られた伊豆山はチッと舌打ちすると、3人を見た 松本も目を向ける

松本「……仕方ねぇ こうなったらさっさとずらかるしかねぇな」

伊豆山「ああ 用済みの荷物を始末してな」

伊豆山がナイフを構え、2人は3人を挟み込むように近づいた

松本「悪いな これがお前らの運命ってヤツだ」

3人はアンとメアリのように背中を合わせ、松本と伊豆山に対峙した

園子「う、動くな‼」

園子が隠し持っていたカットラスを構える

園子「蘭、後ろ任せたよ!」

蘭「園子も愛理姉も気をつけて!」

「園子ちゃん、いい?カットラス振り回すのだけはやめなさい!」

園子「うん!」

蘭と愛理が空手の構えをすると、伊豆山がいきなり「とぉりゃああ!」とナイフを片手に蘭に襲いかかってきた

蘭「やぁっ!」

蘭は手刀でナイフを飛ばし、伊豆山の腹に拳を連続で叩き込んだ そして回し蹴りで伊豆山を吹っ飛ばす

「はぁぁぁあ‼」

園子を守るようにして突き進んだ愛理は、松本の顔面に膝蹴りを見舞った

松本「ぐぁっ」

伊豆山「くそっ!この女強いぞ!」

「一応、空手の有段者だから」

吹っ飛ばされた伊豆山が起き上がると、松本も起き上がり、「ハッ」と鼻で笑った

松本「確かに強いな だがいくら強くても敵わねぇさ……こいつにはな!」

伊豆山に歩み寄った松本は、ピストルを取り出した

「「‼」」

松本「切り札は最後に……ってヤツだ」

ピストルの銃口を3人に向けた松本は、不敵な笑みを浮かべた

逃げ場のない蘭と園子はク……ッと奥歯を噛み締めたが、2人の前に立っていた愛理が向けられた銃口を見つめながら不敵に笑った

松本「フンッ、捕まらなきゃいい話だ」

「…私のスマホに送られてきたこの情報って何かしら」

バッと2人に向けたスマホの画面には、ICPOの手配書が映されていた

「世界各地の遺跡、美術品の窃盗、強盗、並びに殺人容疑で国際指名手配……さらには誘拐に恐喝罪、銃刀法違反…あなた達、終身刑じゃない?日本の警察に捕まれば(零さんや紗希ちゃんが黙ってないわ)」

スマホを見せてからポケットに直した
松本は黙ったまま銃口を3人に向けた

松本「フンッ」

鼻で笑った松本はそのまま銃口を向ける
蘭と園子はもうダメだ 撃たれる……!と思った
松本がトリガーを絞ろうとしたその瞬間

?「3人とも伏せて‼」

どこからかコナンの声が聞こえた
蘭と園子がとっさに頭を下げると、バシュッ!とボールを蹴る音がしたと同時に、入り口からサッカーボールが弾丸のごとく飛んで来た

「予想通り」

少しかがんだ愛理はサッカーボールを見ながらそう呟いた
3人の頭上をボールがかすめ、松本と伊豆山の顔面に直撃する‼

吹っ飛んだ松本の手からピストルが離れた

松本「ぐっ(バァァン)何⁉」

「無駄な抵抗はやめた方がいいんじゃないかしら」

クルクルと拳銃を回しながらニコニコと松本に言い放つ

愛理が撃った拳銃の弾丸は正確に松本のピストルを弾き、海賊船と壁の間に落ちていき、蘭と園子は愛理の行動を呆然と見つめた後、入り口を振り返った

入り口にはキック力増強シューズを履いたコナンと、やり過ぎだよ、コナン君と軽く説教している安室が立っていた

コナン「えへへ…」

「かっこよかったわよ、ミスターミニホームズ」

コナン「(あのなぁ)大丈夫⁉蘭姉ちゃん、園子姉ちゃん、愛理姉ちゃん!」

園子「よくやったぞ、少年!」

蘭「でもよくわかったわね、ここが」

安室「頼親島と繋がってたんですよ」

「と、透さ「帰ったら説教です」ご、ごめんn「ボクも安室さんに賛成!」・・」
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