ルパン三世VS名探偵コナン 映画Ver

クラウ「エミリオ‼」

エミリオ「心配しないで…自分の部屋から出ないから…」

会議室から出て行ったエミリオを園子は名残惜しそうに見つめた

園子「あ~…サインもまだなのに~…」

蘭「帰ろ…園子…それどころじゃないよ…」

園子「う~~っ…」

蘭「コナン君も行くよ!」

コナン「はーい‼」

帰り支度をし始めた蘭達を見た愛理もはぁ…とため息をつき、カバンを肩から下げた

「これは私の電話番号です、何かあれば連絡を…」

ルチア「ご協力ありがとうございます」

クラウ「ありがとうございます」

頭を下げる2人に微笑んでから蘭達の後を追いかける
安室もやれやれ…とため息をこぼし、部屋を後にする

目暮「とにかくこの階にガードをつけましょう‼」

振り返った愛理は目暮警部の後ろに立った
もちろんそばにはコナンもいる

コナン「大丈夫じゃない?すっごく頼れるボディーガードがいるよね?」

ルチア「坊や…よく知ってるね…」

コナン「テレビで見たの‼」

「羽田空港の中継で見ましたよ」

蘭「2人とも…」

「「あ、はーい‼/ごめんなさい」」

コナンと愛理は蘭に呼ばれドアに向かう
安室も眉を下げながら苦笑いした

目暮「信頼のできるガードマンですか?」

ルチア「ある国の軍事力を兵の教育だけで3倍にしたと言われるカリスマ教官です‼」

「「(うわ~、パパ、すご~い…/うわ~次元さん、すご~い)」」

心の中で呟いた2人はドアからそっと出た

蘭「失礼します‼」

ドアを閉めた後蘭達はエレベーターに向かう

コナン「愛理姉!」

「次元さんによろしくね」

コナン「ああ!安室さんも来て!」

安室「え?」

コナンに手を引かれた安室は反対側の通路に走って行った

園子「ねえ、下にスイーツの店、あったよね」

蘭「あったあった!」

「ロビーの1つ上だったかしら?」

エレベーターに乗り込んだ3人はスイーツの店に向かうためにボタンを押した

蘭「あれ?コナン君…」

園子「こら~‼置いてくぞ‼ガキンチョ‼、⁉」

バッとエレベーターに乗り込んで来たのは青年だ

「置いてかないで下さい‼」

園子「えっ⁉え~っ⁉」

ボタンを押したのはエミリオだ

エミリオ「さあ、遊びに行きましょう‼」

蘭「えっ?ちょっと…だって…」

「嘘…」

園子「ガキンチョがいい感じに育った~」

蘭「そ、園子…違うって‼」

園子「奇跡が起きたのね~‼」

「「園子~~‼/園子ちゃん~~!!」」

エレベーターが止まった後、蘭達の手を掴んだエミリオは走り出した

蘭「ねえ、ちょっと‼」

「待って!!」

園子(私…今、エミリオに肩を抱かれて…走ってる~♡)

ホテルから出た4人はどんどん走って行く

蘭「待って‼待ってください‼」

「止まってって言ってるでしょ!!」

蘭の手首を掴むエミリオの手をグインッと引き寄せた愛理
エミリオはいきなり後ろに倒れそうになった

園子「うわっ!」

後ろにこけそうになる園子を2人で支える

蘭「いい?園子‼よく考えて!」

「戻りましょう!!こんな時の外出したらだめよ!!」

園子「何で?」

「何でって…脅迫状が来てるのよ!!」

蘭「エミリオにもしもの事があったら…」

園子「あんなのイタズラに決まってんじゃん!」

蘭「何決めつけてるの‼書いてあったでしょ?命はないって…」

園子「見ってな~い!ヴェスパニア王国最強のボディーガードだって倒したじゃん‼」

蘭「誇張しないでよ‼」

園子「とにかく、半径10キロに敵はいません‼」

蘭「園子~~…」

エミリオがいる事に頭が入っている園子に、蘭が眉を下げている
エミリオはそんなの御構い無しに「あそこ‼」と指差した

エミリオ「あそこに行きましょう‼」

指差した方向はベルツリータワーだった

園子「はい‼何処へでも~♡」

蘭「あ~~…きっと怒られる~‼」

「園子ちゃん!危険なのに外に出るのはダメだって知ってるでしょ!」

園子「だ、だってぇ…」

蘭「もー…」

「はぁー……ベルツリー行ったらすぐに帰るって約束ね?」

園子「!」

「エミリオさんもです、自分が命を狙われているという自覚を持ってください。何かあってからじゃ遅いんですよ」

エミリオ「…ごめんなさい」

2人を叱りつけた後、周りに気を使いながらベルツリータワーへと向かった
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