ルパン三世VS名探偵コナン 映画Ver

諸伏こと中居のアパートについた愛理はみながいるであろうリビングに向かった

「遅くなってすみません」

藤宮「大丈夫よ、私もさっき着いたばっかだから」

「さっき放送していたエミリオ・バレッティーさんの来日ニュースで、チラリとだけですが、ルパンさんの相棒の次元大介さんが映りました」

諸伏「…早撃ちの達人だったな…」

「はい、ユニークな方でした」

松田「……過去に何があったのか聞かないでおく」

「そうしてくれるとありがたいですね」

スマホで先ほどのニュースを流し次元大介が映った場所で止めた

荻原「問題はルパン三世が何を狙っているかだよねえ~」

「ですね…(ま、まさか、前みたいにヴェスパニア王国が関係してる?)」

降谷「愛理?」

「あ、ごめんなさい」

ボーっとした表情から切り替えた愛理
その変わり映えに安室が感心していると、愛理のスマホがバイブした

「?蘭ちゃん?」

藤宮「出てあげな」

「ごめんなさい、もしもし?」

蘭『あ、愛理姉?あのね、明日…』

「うん、うん、えっ、本当に?」

同期組「?」

電話をしている(名前)の声に安室が眉をひそめた

蘭『うん、園子が誘ってくれてさ…コナン君やお父さんも行くから…どう?』

「行かせてもらおうかな」

話の内容がわからない同期組はぽかんとし、降谷はコーヒーを飲んでいた
電話を済ませた愛理は彼らに向き直った

降谷「どうしたんだ?」

「明日、エミリオ・バレッティーさんに会うことになりました」

安室「ブッ!」

「あ、コーヒーが!?」

諸伏「大丈夫か、ゼロ?」

藤宮「きったな」

伊達「それだけ驚くことだったんだろ」

話の内容がぶっ飛びすぎていたので、降谷は思わずコーヒーを吹いた

安室「イ、イタリアの人気アイドルだぞ⁉」

「園子ちゃんが、エミリオさんの泊まっているホテルがわかったらしくって」

安室「侮れないな…鈴木財閥」

ーーーーー
翌日

園子「愛理姉~!」

「園子ちゃん!」

愛理が座っていた席のテーブルをバンッと叩く。というのも、ポアロを待ち合わせ場所としていたのだ

園子「んじゃ行くわよー!」

蘭「ノリノリね」

ノリノリの園子に、安室が「どこか行くんですか?」とあざとく聞いた

園子「今からエミリオ・バレッティーの泊まってるホテルに行くんです」

安室「え、あのイタリアの人気アイドルの?」

蘭「はい、安室さんも行きますか?」

安室「ぜひ!」

ニコニコと話に合わせた安室に、コナンは「公安警察がいいのかよ…」と呆れたように笑った

「それじゃあ行きましょうか」

「「はーい」」

コナン「安室さん」

安室「ん?なんだい?」

コナン「公安警察もルパン三世を追ってるの?」

安室「いや、僕と藤宮だけだよ」

コナン「あ、そう…」

蘭「コナンくーん」

コナン「あ、はーい!」

蘭に呼ばれたコナンは安室にまた後でと、言ってから外に出た

「安室さん?行かないんですか?」

安室「あ、行きます」

ポアロのドアからひょっこりと出てきた愛理に声をかけられた安室はすぐに裏に向かって行った

ポアロを出ると、小五郎もいた

安室「毛利先生」

毛利「ん?お前も行くのか?」

安室「ええ、毛利先生も?」

毛利「ああ!」

「(エミリオさんのマネージャーさん綺麗な方だったからなぁ…)」

安室の後ろで小五郎に呆れているとコナンが「抱っこ」と甘えてきた

「あら、甘えんぼさんなの?」

コナン「うっせぇ」

頬をほんのり染めたコナンは、そっぽを向いた

安室「行きますよー」

「はい」

しばらく歩いていると、安室がコナンを肩車し始めた

コナン「わっ!あ、安室さん!」

安室「抱っこじゃ物足りないだろ?」

コナン「あ、あははは…、…⁉」

「⁉」

バッと後ろを振り向いた2人に安室はキョトンと見つめた

安室「どうかしたのかい?」

コナン「今、佐藤刑事の声がしなかった?」

安室「え?しなかったけど…」

「…空耳だったのかしら」

後ろを見つめた後、すぐに歩き出した安室と愛理
前では小五郎がルンルンとしている

蘭「ごめんね、お父さんまで…」

園子「全然…エミリオに会いたいならキモいけど、あのマネージャーでしょ?ありゃ、ヤラレちゃうよ‼」

「凄い言い様ね、園子ちゃん」

コナン「あはは…まあ当たってるからな」
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