桜庭愛理克服します
それからブオンブオンと車をぶっ飛ばすこと数分後。
愛理たちの乗る車は頂上に着くことであっけなく捕まり、互いに車内で睨み合ってると後部座席からフラフラになった愛理が出てくるとRX-7から慌てて出てきた降谷がその体を支えた
降谷「愛理…!! 大丈夫か!?」
「…大丈夫じゃないです…」
ジョディ「ちょっとあなたねぇ!! 愛理から離れなさいよ!!」
安室「うるさいですよFBI。お前たちに僕たちを妨げる権利なんてない」
ジョディ「なんですってぇ?!」
口元を手で覆う愛理と、それを心配しつつFBIにも喧嘩を売る降谷、そしてそれをかって青筋を浮かべるジョディ…。
ジョディが助手席から出て勢いよく降谷に掴みかかろうとした時だった。それを腕で止める男がいたのだ。
そして、その男はジョディにとって懐かしい声で彼女を止める
?「やめておけ、ジョディ。日本にいづらくなるぞ」
ジョディ「?! し、シュウ?!」
キャメル「赤井しゃん!!」
FBI2人は驚愕に目を見開きながら、自らの仲間である男の名を口にする。キャメルに至っては涙目であった。そしてジョディは何かに気づいたようにハッと我に返ると、赤井に詰め寄る
ジョディ「ちょっ…あなた何考えてるのよ!! 組織の人間の前でこんな…っ!!」
赤井「問題ない。安室くん…いや降谷くんは我々と同じ、奴ら(組織)に噛み付く狼だ」
FBI「「え?!」」
またしても2人は驚き、今度は心配そうに眉を下げ椎奈を支えて肩を抱く降谷を見た。降谷はその視線に気づくと途端に不機嫌そうにFBI組を睨みつける
降谷「…なんですか。話がないならじろじろ見ないでもらえるかFBI」
ジョディ「なっ!! やっぱり腹がたつこの男!!」
?「まぁまぁそう言ってやるなよゼロ。大丈夫かい、姫」
?「降谷、これ以上嚙みついたら、また愛理に怒られるわよ?」
ジョディが声を荒げたところで、また喧嘩を遮るように聞きなれた声が仲裁に入った。スコッチこと諸伏と、藤宮だった
降谷「!お前たちも来てたのか?!」
藤宮「まぁね。ちょうどヒロの家いる時に、風見から電話が来たのよ」
諸伏「にしても、赤井が生きていたとはなぁ。コナンくんのおかげか?」
赤井「ああ。あの坊やの策のおかげだ」
諸伏も藤宮も、ぐったりした様子の愛理から目を離さずに会話を繰り広げている。相変わらずの過保護だ。
すると、愛理にずっとついていた降谷が彼女と一言ずつ交わし合うと車の方に一緒に歩き出す。赤井が降谷を呼び止めれば、彼はまた不機嫌そうに振り返った
降谷「俺たちは今から帰る。愛理が車酔いしたらしいからな…。お前たちもとっととこの場から消えろ。ついでに本国に帰れ」
赤井「悪いが最後のそれは無理な話だ。だがどうだ? FBIと公安、我々で手を組むというのは」
藤宮「面白いこと言うわね」
赤井「我々が組めば組織の壊滅も近い。お前たちの希望通りに早くこの国を出ていける。…どうだ?」
訝しげな降谷と目を細める藤宮と諸伏に対し、赤井は表情を変えずに淡々と協力を持ちかける。すると公安2人が顔を見合わせて目だけで会話すると、また降谷はさっさと赤井に背を向けて愛理と愛車に歩いていく
「考えておく…」という言葉を残して───
ーーー翌日
工藤邸に行こうと思ったけど、新一君からポアロにいてといわれ、ポアロにいる私
安室「いらっしゃいませ! 愛理さん何にします?」
「ミルクティーお願いします」
安室「かしこまりました。」
店内に入ると客はおらず、降谷さんはニコニコと安室透として駆け寄ってくれた。注文をするとすぐに取り掛かってくれるので、私はカウンター席でミルクティーを入れる彼を観察する
「(…こうして見てると、何も知らなかったらただの店員さんにしか見えない)」
安室「…そういえば愛理さん。車酔いは大丈夫です?」
「帰って休んだら落ち着きました。。でもいいんですか?この話をしても・・・」
安室「おや、こんな時くらいいいじゃないですか」
紅茶を作りながら喋りかけてくれる安室さんに、気を緩めていいのと伏せて問えば、彼は笑いながら大丈夫だと伏せて答えてくれた
それからすぐに完成した紅茶は爽やかな笑顔で前に置かれ、私も表情を緩めながらカップに口をつけた
何気ない話を繰り広げていると…
カランカランッ!
安室「いらっしゃま───…!」
ドアベルの音で安室さんがお客さんを方を見ると、そのまま固まってしまった。それに首をかしげた私が同じようにお客さんを見れば、笑みを浮かべるコナン君の姿があった
コナン「…………安室さんと愛理姉ちゃん、うそつき」
安室「…………君に言われたくないさ」
私と安室さんも、コナンくんに小さな笑みを返した。騙しあってたのはお互い様なのだから…
私たち間には、分かり合えたからこその意味深で穏やかな空気が一瞬流れた。しかし不意にコナンくんがバッと子供特有の笑みを浮かべてカウンターの私の隣に駆け寄ることで、その空気は霧散する
コナン「愛理お姉ちゃん、一緒にご飯食べたい! でもごめんなさい…安室さんのお邪魔しちゃった!」
安室「うん、謝らなくていいよコナンくん。どうせ邪魔しに来たのが目的だろう?」
コナン「え?なんこと?」
申し訳なさをかけらも感じさせないコナンくんの謝罪に安室さんが苦笑いでそう言うと、コナンくんはわざとらしく首をかしげる。安室さんはカウンターに戻って肩をすくめただけだった
追求されないことをいいことに、コナンくんはカウンター席に膝立ちして、安室さんと内緒話を始めた
ーーー降谷side
コナン「でもゼロの兄ちゃん、僕が邪魔しに来たって思ったってことは……愛理姉ちゃんにアタック中なの?」
降谷「!」
最後の方でコナンくんの声が低くなり、思わずバッと離れてコナンくんを見た。しかし、彼の顔はニコニコしていて、さっきの声とは似ても似つかない
俺は静かに笑った
降谷「(…なるほど、それが君の本性か)」
コナン「ねーねー。どうなの安室さん?」
降谷「そうだね…yesって答えたらどうする?」
愛理たちの乗る車は頂上に着くことであっけなく捕まり、互いに車内で睨み合ってると後部座席からフラフラになった愛理が出てくるとRX-7から慌てて出てきた降谷がその体を支えた
降谷「愛理…!! 大丈夫か!?」
「…大丈夫じゃないです…」
ジョディ「ちょっとあなたねぇ!! 愛理から離れなさいよ!!」
安室「うるさいですよFBI。お前たちに僕たちを妨げる権利なんてない」
ジョディ「なんですってぇ?!」
口元を手で覆う愛理と、それを心配しつつFBIにも喧嘩を売る降谷、そしてそれをかって青筋を浮かべるジョディ…。
ジョディが助手席から出て勢いよく降谷に掴みかかろうとした時だった。それを腕で止める男がいたのだ。
そして、その男はジョディにとって懐かしい声で彼女を止める
?「やめておけ、ジョディ。日本にいづらくなるぞ」
ジョディ「?! し、シュウ?!」
キャメル「赤井しゃん!!」
FBI2人は驚愕に目を見開きながら、自らの仲間である男の名を口にする。キャメルに至っては涙目であった。そしてジョディは何かに気づいたようにハッと我に返ると、赤井に詰め寄る
ジョディ「ちょっ…あなた何考えてるのよ!! 組織の人間の前でこんな…っ!!」
赤井「問題ない。安室くん…いや降谷くんは我々と同じ、奴ら(組織)に噛み付く狼だ」
FBI「「え?!」」
またしても2人は驚き、今度は心配そうに眉を下げ椎奈を支えて肩を抱く降谷を見た。降谷はその視線に気づくと途端に不機嫌そうにFBI組を睨みつける
降谷「…なんですか。話がないならじろじろ見ないでもらえるかFBI」
ジョディ「なっ!! やっぱり腹がたつこの男!!」
?「まぁまぁそう言ってやるなよゼロ。大丈夫かい、姫」
?「降谷、これ以上嚙みついたら、また愛理に怒られるわよ?」
ジョディが声を荒げたところで、また喧嘩を遮るように聞きなれた声が仲裁に入った。スコッチこと諸伏と、藤宮だった
降谷「!お前たちも来てたのか?!」
藤宮「まぁね。ちょうどヒロの家いる時に、風見から電話が来たのよ」
諸伏「にしても、赤井が生きていたとはなぁ。コナンくんのおかげか?」
赤井「ああ。あの坊やの策のおかげだ」
諸伏も藤宮も、ぐったりした様子の愛理から目を離さずに会話を繰り広げている。相変わらずの過保護だ。
すると、愛理にずっとついていた降谷が彼女と一言ずつ交わし合うと車の方に一緒に歩き出す。赤井が降谷を呼び止めれば、彼はまた不機嫌そうに振り返った
降谷「俺たちは今から帰る。愛理が車酔いしたらしいからな…。お前たちもとっととこの場から消えろ。ついでに本国に帰れ」
赤井「悪いが最後のそれは無理な話だ。だがどうだ? FBIと公安、我々で手を組むというのは」
藤宮「面白いこと言うわね」
赤井「我々が組めば組織の壊滅も近い。お前たちの希望通りに早くこの国を出ていける。…どうだ?」
訝しげな降谷と目を細める藤宮と諸伏に対し、赤井は表情を変えずに淡々と協力を持ちかける。すると公安2人が顔を見合わせて目だけで会話すると、また降谷はさっさと赤井に背を向けて愛理と愛車に歩いていく
「考えておく…」という言葉を残して───
ーーー翌日
工藤邸に行こうと思ったけど、新一君からポアロにいてといわれ、ポアロにいる私
安室「いらっしゃいませ! 愛理さん何にします?」
「ミルクティーお願いします」
安室「かしこまりました。」
店内に入ると客はおらず、降谷さんはニコニコと安室透として駆け寄ってくれた。注文をするとすぐに取り掛かってくれるので、私はカウンター席でミルクティーを入れる彼を観察する
「(…こうして見てると、何も知らなかったらただの店員さんにしか見えない)」
安室「…そういえば愛理さん。車酔いは大丈夫です?」
「帰って休んだら落ち着きました。。でもいいんですか?この話をしても・・・」
安室「おや、こんな時くらいいいじゃないですか」
紅茶を作りながら喋りかけてくれる安室さんに、気を緩めていいのと伏せて問えば、彼は笑いながら大丈夫だと伏せて答えてくれた
それからすぐに完成した紅茶は爽やかな笑顔で前に置かれ、私も表情を緩めながらカップに口をつけた
何気ない話を繰り広げていると…
カランカランッ!
安室「いらっしゃま───…!」
ドアベルの音で安室さんがお客さんを方を見ると、そのまま固まってしまった。それに首をかしげた私が同じようにお客さんを見れば、笑みを浮かべるコナン君の姿があった
コナン「…………安室さんと愛理姉ちゃん、うそつき」
安室「…………君に言われたくないさ」
私と安室さんも、コナンくんに小さな笑みを返した。騙しあってたのはお互い様なのだから…
私たち間には、分かり合えたからこその意味深で穏やかな空気が一瞬流れた。しかし不意にコナンくんがバッと子供特有の笑みを浮かべてカウンターの私の隣に駆け寄ることで、その空気は霧散する
コナン「愛理お姉ちゃん、一緒にご飯食べたい! でもごめんなさい…安室さんのお邪魔しちゃった!」
安室「うん、謝らなくていいよコナンくん。どうせ邪魔しに来たのが目的だろう?」
コナン「え?なんこと?」
申し訳なさをかけらも感じさせないコナンくんの謝罪に安室さんが苦笑いでそう言うと、コナンくんはわざとらしく首をかしげる。安室さんはカウンターに戻って肩をすくめただけだった
追求されないことをいいことに、コナンくんはカウンター席に膝立ちして、安室さんと内緒話を始めた
ーーー降谷side
コナン「でもゼロの兄ちゃん、僕が邪魔しに来たって思ったってことは……愛理姉ちゃんにアタック中なの?」
降谷「!」
最後の方でコナンくんの声が低くなり、思わずバッと離れてコナンくんを見た。しかし、彼の顔はニコニコしていて、さっきの声とは似ても似つかない
俺は静かに笑った
降谷「(…なるほど、それが君の本性か)」
コナン「ねーねー。どうなの安室さん?」
降谷「そうだね…yesって答えたらどうする?」