桜庭愛理奮闘します
ーーー水無伶奈の病室
ジョディ「なんだ…いるじゃない…。じゃあなんだったの?さっきのテレビ…」
赤井「踊らされていたんだよ俺たちは…。奴らの手のひらでーー奴らの思い通りにな…」
ジョディさんの後ろで病室を目指した私たちは、彼女より一拍遅れて病室にやってきた
私を下ろしながらそう言う赤井さんに、ジョディは訳が分からないと眉を寄せた
ジョディ「お、踊らされた?」
コナン「さっきのテレビの映像は前に彼女が爆発事故に巻き込まれ、怪我をした後の番組復帰のコメント映像に、入院着と病室を合成したものだよ」
ジョディ「でも、何でそんな映像を電波ジャックまでして流したのよ?」
コナン「FBIの人たちをここに集めるためさ! 病院内で携帯電話や無線を使わないのを見越してね…」
ジョディ「だから、私たちをここに集めて一体何を?」
「水無伶奈さんを見つけるためです。皆さんがついさっきまで集めていた爆弾…。それには、発信機が付いていますから…」
FBI「「?!!」」
私が発信機のことを告げると、FBIの人たちは一斉に懐にしまった爆弾を取り出した
ジェイムズ「すべてその発信機でこの病室を突き止めるためだったというわけだよ…。最初の植木鉢に爆弾で攻めてくるよう匂わせ、配送された爆弾の多さに焦り、回収した我々が先ほどのテレビ映像でここに駆けつけるようにな!」
FBI 「じゃあ組織はもう…」
ジェイムズ「ああ。ここを睨んで、笑みを浮かべながら次の手を打っているところだろう…」
全員の目が、まだ昏睡状態の水無伶奈に移った
FBI「ど、どうします?」
ジェイムズ「こうなればここに長居は無用! これより、今朝話した最終手段を取る! 3台の車に分乗し、彼らを攪乱しつつこの病院から脱出するんだ!!」
ついに下された、脱出作戦
すると、コナンくんから提案が出た
コナン「ねぇ、僕の知り合いのおじさんのビートルに乗せて運ばない?後部座席なら寝かせられるし…」
それなら、ストレッチャーで運ばれると考えてるだろう組織の人間を騙せるのでは?と言い出す
けれど、そんなコナンくんの携帯をそっと取った赤井さん
赤井「いくらボウヤでも…そいつはできない相談だ。これはFBIの仕事…これ以上は一般市民を巻き込むわけにはいかん…」
コナン「あ、でも…」
赤井「後は我々に任せるんだ」
そう言って、コナンくんの携帯を閉じた赤井さん
次に、私を見て……
赤井「君も、元は体の不調でここへ来た身だ。ここからはよした方がいいだろう。君の頼れる仲間も、これ以上、我々の仕事に巻き込まれるのを望んでいないさ」
「そうですね…。分かりました」
赤井さんの言う通り、どちらの肩だけを持つことはしないものの、公安の味方である方が今のところは大きい…
それに捻挫の状態も悪化していたし、大人しく身を引こう…
最後に、私はコナンくんの前にしゃがみこんだ
「じゃあコナンくん、またね。明日あたりにでも今日の事後報告とかくれるとありがたいかな…。あと、優秀な人たちがいるから大丈夫だろうけど…気をつけること!」
コナン「うん、ありがとう愛理姉ちゃん! 」
最後に元気よく返事したコナンくんを一撫でし、私はそっと病室を退室した
ドアが閉まったとたん話し合いが始まったのを耳で聞きとり、安堵の笑みを浮かべてその部屋から私は立ち去った
「(この作戦は、成功します…。頑張ってください、赤井さん。それに新一君…)」
祈りながら服のポケットから携帯を取り出し、私は新着数件の来ているであろう風見さんのメールを開く
そこには『なぜFBIと行動するんですか!! 降谷さんが聞いたらどうなることか』…と、半分彼の嘆きが綴られた文書が書かれていた
それに苦笑いして、送り返す文面を受付に向かいながら考えていたのだった・・・
ジョディ「なんだ…いるじゃない…。じゃあなんだったの?さっきのテレビ…」
赤井「踊らされていたんだよ俺たちは…。奴らの手のひらでーー奴らの思い通りにな…」
ジョディさんの後ろで病室を目指した私たちは、彼女より一拍遅れて病室にやってきた
私を下ろしながらそう言う赤井さんに、ジョディは訳が分からないと眉を寄せた
ジョディ「お、踊らされた?」
コナン「さっきのテレビの映像は前に彼女が爆発事故に巻き込まれ、怪我をした後の番組復帰のコメント映像に、入院着と病室を合成したものだよ」
ジョディ「でも、何でそんな映像を電波ジャックまでして流したのよ?」
コナン「FBIの人たちをここに集めるためさ! 病院内で携帯電話や無線を使わないのを見越してね…」
ジョディ「だから、私たちをここに集めて一体何を?」
「水無伶奈さんを見つけるためです。皆さんがついさっきまで集めていた爆弾…。それには、発信機が付いていますから…」
FBI「「?!!」」
私が発信機のことを告げると、FBIの人たちは一斉に懐にしまった爆弾を取り出した
ジェイムズ「すべてその発信機でこの病室を突き止めるためだったというわけだよ…。最初の植木鉢に爆弾で攻めてくるよう匂わせ、配送された爆弾の多さに焦り、回収した我々が先ほどのテレビ映像でここに駆けつけるようにな!」
FBI 「じゃあ組織はもう…」
ジェイムズ「ああ。ここを睨んで、笑みを浮かべながら次の手を打っているところだろう…」
全員の目が、まだ昏睡状態の水無伶奈に移った
FBI「ど、どうします?」
ジェイムズ「こうなればここに長居は無用! これより、今朝話した最終手段を取る! 3台の車に分乗し、彼らを攪乱しつつこの病院から脱出するんだ!!」
ついに下された、脱出作戦
すると、コナンくんから提案が出た
コナン「ねぇ、僕の知り合いのおじさんのビートルに乗せて運ばない?後部座席なら寝かせられるし…」
それなら、ストレッチャーで運ばれると考えてるだろう組織の人間を騙せるのでは?と言い出す
けれど、そんなコナンくんの携帯をそっと取った赤井さん
赤井「いくらボウヤでも…そいつはできない相談だ。これはFBIの仕事…これ以上は一般市民を巻き込むわけにはいかん…」
コナン「あ、でも…」
赤井「後は我々に任せるんだ」
そう言って、コナンくんの携帯を閉じた赤井さん
次に、私を見て……
赤井「君も、元は体の不調でここへ来た身だ。ここからはよした方がいいだろう。君の頼れる仲間も、これ以上、我々の仕事に巻き込まれるのを望んでいないさ」
「そうですね…。分かりました」
赤井さんの言う通り、どちらの肩だけを持つことはしないものの、公安の味方である方が今のところは大きい…
それに捻挫の状態も悪化していたし、大人しく身を引こう…
最後に、私はコナンくんの前にしゃがみこんだ
「じゃあコナンくん、またね。明日あたりにでも今日の事後報告とかくれるとありがたいかな…。あと、優秀な人たちがいるから大丈夫だろうけど…気をつけること!」
コナン「うん、ありがとう愛理姉ちゃん! 」
最後に元気よく返事したコナンくんを一撫でし、私はそっと病室を退室した
ドアが閉まったとたん話し合いが始まったのを耳で聞きとり、安堵の笑みを浮かべてその部屋から私は立ち去った
「(この作戦は、成功します…。頑張ってください、赤井さん。それに新一君…)」
祈りながら服のポケットから携帯を取り出し、私は新着数件の来ているであろう風見さんのメールを開く
そこには『なぜFBIと行動するんですか!! 降谷さんが聞いたらどうなることか』…と、半分彼の嘆きが綴られた文書が書かれていた
それに苦笑いして、送り返す文面を受付に向かいながら考えていたのだった・・・