桜庭愛理奮闘します
その後、無事爆弾の処理を終えたらしいジョディさんがキャメルさんの運転で帰ってきた
そして同時に、赤井さんたちが楠田陸道名義の宅配便から爆弾を持ち帰ってきた……
しかし幸いなことに、ジョディさんたちの合流に時間はかかれど爆発まではあと4時間もある
とはいえ、病院側は届け物をほぼ配り終わり、その数は私が見た未来より少なめなようだがそれでも病院側は頑張ったようで数は多い方…
ジェイムズさんはFBIを総動員し、覚えのない贈り物を受け取っていないかのチェックと爆弾回収を命じたのだったーーーー
ジェイムズ「しかし、こうなるとかなり厳しいな…。水無伶奈を奪還しにくるとばかり思っていたんだが…」
赤井「まさか最初からその命を絶ち、口を封じる腹づもりだったとは思っていませんでしたよ…。なあ、ボウヤ…」
コナン「うん。そうだね…」
そう言いつつも、FBIきってのキレ者と小さな探偵はどこか納得がいかない様子…
けれど、まだ言ってはならない
それこそ、彼らの『あの作戦』がお釈迦になりかねないのだから…
赤井「…ところでお嬢さん。少し話があるんだがいいか?」
「……あ、はい」
赤井さんが私を呼ぶ理由は、だいたい想像がつく
足元からジッと見てくるコナン君、基、新一君の視線を感じつつ、別の場所に移ろうとする赤井さんについていった
赤井「……君は知っているようだな。この事件の成り行きを」
人気のない場所に来て、それでも細心の注意を払って小声で私に聞いてきた
「はい。でも私は、解決を促すことはあっても、この事件を変えることはしません。結果の特に変わらぬ部分しか介入はしないと約束します。あなたとコナンくんの大事な作戦を潰したくないので…」
赤井「ホォー。それすら知っているのか。恐ろしいな…」
「本当にそう思ってますか?…」
赤井さんには、私が知ってる範囲なんて様子を観察してお見通しだろうに……
「黙って見過ごす、なんてことも多々あると思いますが、それは許してください」
赤井「問題ない。君は君の思った通りに動いてくれ」
そう言って、赤井さんは私に笑いかけた
話が終わり、私と赤井さんはコナンくんとジェイムズさんのところに戻った
その時、歩きにくい私に気づいた赤井さんが私を背負ってくれていた
それを見たコナンくんが、なぜか一瞬驚いたあとに怖い顔で赤井さんを睨んでいた
「えっと…コナンくん? 小学生とは思えないくらい顔が怖いわよ」
コナン「うん」
………いや、うんじゃなくて……
私が戸惑う中、赤井さんは赤井さんで、コナンくんに気づいてフッと笑っていた
そんな、なんとなくピリピリしている雰囲気のなか、ジェイムズさんの無線機が鳴った
ジェイムズ「なに?!水無伶奈がテレビに出てる?!それは本当に彼女なのか?!」
「(ついにきたわね…)」
《は、はい…。ロビーや病室にあるテレビに映っているんです! 病室からの映像で、入院着を着たまま『怪我はもう完治した』と…》
その説明のあと、無線から彼女の病室からの連絡を確認してきた。しかし、電波誤作動を起こしやすい輸液ポンプがあるため、連絡手段がないのだ
ジェイムズ「とにかく彼女の病室に行き、その真偽を確かめてくれ!!」
《ええ! みんなそう思って、もう向かっています! 》
赤井「(!! なるほど…)」
コナン「(それが狙いか!!)」
無線での会話がされている傍らで、コナンくんと赤井さんがアイコンタクトで確かめ合う
そして、コナンくんに気づかれないよう赤井さんが私に目で確かめてくる
それに私が小さく頷くのと、コナンくんがジェイムズさんに注意を促すのが同時だった
コナン「各ブロックのリーダーさんに伝えて! 水無伶奈の病室に行くなって!」
ジェイムズ「え?」
「でも…もう手遅れだと思います。無線で連絡した時には、すでに向かってたみたいですし」
ジェイムズ「て、手遅れって…。まさか本当に彼女を…」
赤井「とりあえず、彼女の病室に行きましょう」
担いでいる私を背負い直しながら、彼がジェイムズさんに言った
その後、私たちは急いで水無伶奈の病室に向かったのであったーーー
そして同時に、赤井さんたちが楠田陸道名義の宅配便から爆弾を持ち帰ってきた……
しかし幸いなことに、ジョディさんたちの合流に時間はかかれど爆発まではあと4時間もある
とはいえ、病院側は届け物をほぼ配り終わり、その数は私が見た未来より少なめなようだがそれでも病院側は頑張ったようで数は多い方…
ジェイムズさんはFBIを総動員し、覚えのない贈り物を受け取っていないかのチェックと爆弾回収を命じたのだったーーーー
ジェイムズ「しかし、こうなるとかなり厳しいな…。水無伶奈を奪還しにくるとばかり思っていたんだが…」
赤井「まさか最初からその命を絶ち、口を封じる腹づもりだったとは思っていませんでしたよ…。なあ、ボウヤ…」
コナン「うん。そうだね…」
そう言いつつも、FBIきってのキレ者と小さな探偵はどこか納得がいかない様子…
けれど、まだ言ってはならない
それこそ、彼らの『あの作戦』がお釈迦になりかねないのだから…
赤井「…ところでお嬢さん。少し話があるんだがいいか?」
「……あ、はい」
赤井さんが私を呼ぶ理由は、だいたい想像がつく
足元からジッと見てくるコナン君、基、新一君の視線を感じつつ、別の場所に移ろうとする赤井さんについていった
赤井「……君は知っているようだな。この事件の成り行きを」
人気のない場所に来て、それでも細心の注意を払って小声で私に聞いてきた
「はい。でも私は、解決を促すことはあっても、この事件を変えることはしません。結果の特に変わらぬ部分しか介入はしないと約束します。あなたとコナンくんの大事な作戦を潰したくないので…」
赤井「ホォー。それすら知っているのか。恐ろしいな…」
「本当にそう思ってますか?…」
赤井さんには、私が知ってる範囲なんて様子を観察してお見通しだろうに……
「黙って見過ごす、なんてことも多々あると思いますが、それは許してください」
赤井「問題ない。君は君の思った通りに動いてくれ」
そう言って、赤井さんは私に笑いかけた
話が終わり、私と赤井さんはコナンくんとジェイムズさんのところに戻った
その時、歩きにくい私に気づいた赤井さんが私を背負ってくれていた
それを見たコナンくんが、なぜか一瞬驚いたあとに怖い顔で赤井さんを睨んでいた
「えっと…コナンくん? 小学生とは思えないくらい顔が怖いわよ」
コナン「うん」
………いや、うんじゃなくて……
私が戸惑う中、赤井さんは赤井さんで、コナンくんに気づいてフッと笑っていた
そんな、なんとなくピリピリしている雰囲気のなか、ジェイムズさんの無線機が鳴った
ジェイムズ「なに?!水無伶奈がテレビに出てる?!それは本当に彼女なのか?!」
「(ついにきたわね…)」
《は、はい…。ロビーや病室にあるテレビに映っているんです! 病室からの映像で、入院着を着たまま『怪我はもう完治した』と…》
その説明のあと、無線から彼女の病室からの連絡を確認してきた。しかし、電波誤作動を起こしやすい輸液ポンプがあるため、連絡手段がないのだ
ジェイムズ「とにかく彼女の病室に行き、その真偽を確かめてくれ!!」
《ええ! みんなそう思って、もう向かっています! 》
赤井「(!! なるほど…)」
コナン「(それが狙いか!!)」
無線での会話がされている傍らで、コナンくんと赤井さんがアイコンタクトで確かめ合う
そして、コナンくんに気づかれないよう赤井さんが私に目で確かめてくる
それに私が小さく頷くのと、コナンくんがジェイムズさんに注意を促すのが同時だった
コナン「各ブロックのリーダーさんに伝えて! 水無伶奈の病室に行くなって!」
ジェイムズ「え?」
「でも…もう手遅れだと思います。無線で連絡した時には、すでに向かってたみたいですし」
ジェイムズ「て、手遅れって…。まさか本当に彼女を…」
赤井「とりあえず、彼女の病室に行きましょう」
担いでいる私を背負い直しながら、彼がジェイムズさんに言った
その後、私たちは急いで水無伶奈の病室に向かったのであったーーー