王子様と秘密のお嬢様 番外編

それは突然のことだった。先生方に呼び出され、生徒に授業をしてほしいといわれたのだ。

「どういうことですか?」

クロウリー「いやあ、生徒たちが精霊について学ぶ機会を与えたいと思いましてね。ロゼッタが一番適任だと思ったんですよ。」

「えっと・・・」

クルーウェル「生徒から参加するかのアンケートを取って希望者のみの参加にするつもりだ。」

クロウリー「あなたの好きなようにしなさい。授業するのが嫌なら、無理強いはしません」

「少し考えさせてください」

授業なんてしたことないし…どうすればいいんだろうか

そんな考え事をしていたとき、誰かとぶつかった。

「ご、ごめんなs・・レオナさん!」

私がぶつかった相手…それはレオナさんだった。

レ「前見て歩かねえとあぶねえだろーが。」

「ご、ごめんんなさい」

レ「で、なんかあったのか?」

「・・・え?」

レ「いかにも悩んでるって顔してるぜ?」

レオナさんに近くのベンチに連れられ、私はさっき言われたことを、話した。

レ「特別授業…ねえ。ロゼッタはどうしたいんだ?」

「…やってみたいとは思うんですけど、うまくやれるか不安で…」

レ「うまくやる必要はねえだろ。」

「え?」

レ「教師じゃねーんだからよ。うまくやる必要なんてねえ。話したいことを素直に話せばいーんだよ」

「素直に…レオナさんのおかげで勇気が出ました。やってみます!相談に乗ってもらってありがとうございました!」

レ「俺の可愛い番のことなら何でも聞くさ。」

レオナさんの直球の言葉はまだ慣れなくて、恥ずかしい‥‥

レ「(顔、真っ赤にしやがって…可愛いやつ)」

レオナさんの言葉に背中を押され、私は特別授業を行う運びとなった。のだが・・・

クロウリー「何ということでしょう!?希望人数がこんなにもいるなんて!?」

トレイン「多すぎる…」

「どうしましょう?」

教師一同ともに相談した結果、私が当日くじを引き、その人が授業に参加すると決まったのだった。

―当日
クロウリー「…それでは、今からロゼッタがくじを引きますよ~」

そこからはひたすらくじを引いていった。参加人数は20人。最後の1人は…

「20人目は…7番の方です」

レ「俺だ」

レオナさんが希望してたなんて!?

「くじの番号を確認しますので、来てもらえますか?」

レ「これだ(小声 頑張れよ」

「確認できましたので、教室で待っていてください(小声 はい。」

レオナさんが小声で励ましてくれた・・・
精霊のことを少しでも知ってもらえるように頑張ろう!
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