フェアリー・ガラ

まさか、私がこの舞台に立つなんて思ってもみなかった。事の発端は・・・・・


本番数日前~

カリム君とジャミル君のダンスの練習のため、音楽をかけていると‥‥

監督生「え?」

ジャミル「壊れたな・・・」

ヴィル「困ったわね…これじゃあ、練習がいったん中断しちゃうわ」

「♪~~~~」

全員「「!?」」

「♪~~こんな感じの歌でしたよね、ヴィルさん。」

私がそういった瞬間、拍手が沸き起こった

「え・・・」

監督生「凄いです!!綺麗な歌声!!」

カリム「聞きほれちまったぜ!なあ、ジャミル!!」

ジャミル「ああ。本当に素晴らしかったです」

レオナ「さすがだな」

「あ、ありがとうございます//」

ヴィル「ねえ、ロゼッタ。今回の舞台で歌わない?」

「はい?」

ヴィル「物足りないと思ってたとこだったのよ。あなたの歌があれば、絶対に成功する。それにレオナのやる気も上がるしね」

「お義父様と相談しないと…」

ヴィル「心配いらないわ。私が言っておくから」

監督生「(絶対、脅す気だ・・・)」

「わ、わかりました」

そういう経緯があり、私はティアラを取り換える組ではなく、パフォーマンス組に変更になった

今までヴィルさんがビシバシ指導しているのを見てきたので、私もそうなるのだろうと身構えていたけれど‥‥

ヴィル「もう少し前を向いて‥そう…いい感じね。歌声は言うことなし、歩き方もいいわ。」

怒られる気配がない‥‥

監督生「態度が全く違う…」

レオナ「フン・・・」

これで少しでもレオナさんが前向きになってくれるなら‥‥

「一緒に頑張りましょうね、レオナさん」

レオナ「ああ。オマエの歌声楽しみにしとく」



ということがあったから

ジャミル君とカリム君のダンス、成功した!次は私たちの番ね。

マイクを握り、会場の雰囲気を感じ取る‥‥

「♪~~~」

歌い始めると、レオナさんはランウェイの中央へと歩いていく…

そのポーズはとても神々しかった。そしてかっこいい‥‥
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