フェアリー・ガラ

お尻を叩かれた3人は叩かれた部分を手で押さえ、しゃがみ込む。

「ひっ!?」

ラギー「魔法でお尻に喝を入れられてる……」

グリム「こ、怖ぇんだゾ!」

同じくビクビク震えていたグリム君が、ピョンとユウに飛びついていた。

ヴィル「3人とも、立ちなさい。
今からアタシの許可なく座ったらスクワット500回よ」

監督生「500回!?」

ヴィル「レオナはもう一度花瓶を頭に乗せてウォーキング。
水をこぼしたら空気椅子1時間。体幹を鍛えなきゃお話にならないわ。

カリムとジャミルはどちらかがミスする度に二人三脚で学園1周ランニング。
息が合うまで連帯責任よ」

ジャミル「そんな……!」

ヴィルさんのその言葉にジャミルさんは声を上げる。
レオナさんはヴィルさんを睨み上げる。


レオナ「えらっそうに……テメェは何様だ!?」

ヴィル「世界的スーパーモデル……

ヴィル・シェーンハイント様よ!!!!」


バシンッ、と魔法の鞭により3人のお尻が叩かれる。

「「「痛い!!!?」」」

もうカリムくん何て泣いている…。
音からして凄い痛そうだ。

グリム「お、鬼コーチなんだゾ……」

監督生「こ、怖い…ですね」

ラギー「…俺達、ティアラ取る役目でよかったッスね」

監督生「そ、そうですね」

ヴィル「監督生!何をしているの!準備しなさい!!」

監督生「は、はい!!」

ヴィルさんに呼ばれ、ビシッと背筋を立て、準備を始めるユウ。

ラギー「……監督生君、も、可哀想っすね」

グリム「…子分~、頑張るんだゾ」

ラギー「そ、そんじゃ俺達はこれで…またね~!」

監督生「え、ちょ・・ラギー先輩!?グリム!?」

レオナ「テメェ!ラギー!!」

ジャミル「じ、自分達だけズルイぞ!!」

ヴィル「いいから早くしなさい!!」

結果、その日、ジャミル君・カリム君はバシバシとお尻を鞭打ちされ、

レオナさんは水浸しとなった。

その数日後……。

__「腰は揺らさず、足だけを前に…


地面に足がついている間は、膝をまっすぐ……


1本の線の上を歩くように、足をクロス…でも歩幅は広く、胸を張る」


あれだけ水浸しになっていた人の完璧なウォーキングを目の前にして、驚く
12/30ページ
スキ