ステージ・イン・プレイフルランド~踊る人形と幻の遊園地~

グリム君は大喜びで中に入ろうとする

でも入場ゲートのバーにぶつかって大声を上げた

ジェイド「まず受付をしなければ中に入れないのだと思いますよ」

グリム「受付~?」

その時人形が、チケットを拝見していますと声をかけてきた

グリム「んで、コイツをどうすりゃいいんだ?」

人形はチケットを拝見していますと言うだけ

エース「入場ゲートは自動対応みたいだな。受付のガラスの向こうをよく見たら、人じゃなくて良くできた人形が立ってる。ゲートのパネルにチケットを読み込ませるんじゃね?」

エース君はそういって中に入っていった

するとエース君の体が光り出す

眩しくて目を閉じる

次に目を開けた時エース君は学生服じゃなくなっていた

エース「は!?」

本人も驚いているようだ

監督生「ふ、服が変わった!?」

エース「お、お前も見てた!?今何が起こったの?」

グリム「エース、オマエ…1人だけカッケー格好してずりーんだゾ!」

フロイド「え~カニちゃんいつの間に着替えたの?やる気満々じゃん」

ジェイド「とてもお似合いですね。持ち込み衣装ですか?」

エース「今目の前でオレの服が変わったの見てましたよね!?持ち込みとか、やる気がとかじゃなく、受付でチケットを読み込んだら勝手に変わったんですよ」

フロイド「へ~面白れぇじゃん。オレらもやってみよーよ」

フロイド君はそういってジェイド君の分もチケットを渡す

2人ともエース君と似たような服になった

フロイド「うわっ、マジだ。服が変わった!」

ジェイド「エース君の時と同じようにあっという間のことでしたね」

フロイド「おもしれ~なんか色んなところに紐がくっついてる!ジャケットは肩凝りそうだけど、フリルとか紐とかついた服は普段着ねーから、なんか楽しいかも」

ジェイド「確かにフロイドが普段好む服とは派手さやテイストが違っていますね。ですが…とてもよく似合っていますよ。普段からオススメしたいぐらいです」

フロイド「ありがと。ジェイドもその帽子似合ってるじゃん。髪の色にあってさ」

ジェイド「ありがとうございます…おや。ということはフロイドもですね。帽子はお揃いのようですから。自画自賛…いえ、他画自賛?」

フロイド「カニちゃんとは服の色もデザインも帽子も違うんだぁー。そっちは赤と金がメイクと合ってんね。ヒレみたいなのも派手でいーじゃん」

エース「まぁね。赤はハートのトランプ兵の十八番・・・じゃなくって!これ、どういうこと?」

フェローさんは豪快に笑ってサプライズだと言った

プレイフルランドを楽しんでもらうための特別な魔法だそう

エース「魔法って…フェローさんの魔法ってことですか?」

フェロー「まさか!こんな繊細な服を俺が魔法で?とんでもない。確かに俺も、ほんの少しだけ魔法は使えますが…そよ風を起こしたり、水滴を飛ばしたり、指先で火花を起こしたり、その程度が関の山。俺は大した魔力も持たない、魔法氏のなりそこないですよ」

リリア「ふむ…確かに、魔法に関してはお主の言葉通りに受け取って良さそうだ。だが、そう卑下することもなかろう。魔力量の大小など単なる個性の一つに過ぎん」

グリム「んじゃあ、オレ様の方が才能あって凄い魔法使いってことだな!」

そういった瞬間グリム君の口を手で覆うジャック君

ジャック「すんません。今黙らせます」

フェローさんはそれほど気にしていない様子だ

フェロー「皆様は、貴重な、貴重な、名門校の学者さんたち…ちんけな俺と、皆さんのようなお偉いエリート様じゃあ、天と地ほどの差がございますから」

グリム「へへっ。そうかそうか。んじゃエースたちの服は、ギデルの魔法なのか?」

フェロー「ああ。ギデルはてんで魔法が使えません」

「ユウと同じってことね」

レオナ「ああ。魔力の匂いはほとんどしねぇ」

監督生「一緒だね」

ユウがそういうとギデル君は嬉しそうに頷いた

フェロー「その衣装を作り出したのは遊園地そのものの魔法です」

プレイフルランドの経営者の方は人が驚く顔を見るのがととても好きなのだそう

だから来園した方々に衣装をサプライズプレゼントしている

『ここではだれもがパフォーマー、誰もがスター』

それをモットーにしたステージ衣装なのだそう

フェロー「これで思う存分、大切なお客様にショーをお楽しみいただけるでしょう?ささっ、皆さまもチケットを受付にかざして!」

ケイトさんとリリアさんがまずチケットをかざす

ケイト「この服、クラシカルなくるみ割り人形みたい。遊園地にめっちゃ映えそう!」

リリア「ケイト、良く似合っておるぞ。お主はキリっとした服も着こなせるんじゃのう」

ケイト「ありがと♪リリアちゃんもすごくカワイイよ。やっぱフリルとかチュールってなると、リリアちゃんの独壇場ってカンジ」

リリア「くふふ、そうじゃろうそうじゃろう…見よ、このお尻についたリボンと山のようなヒラヒラを。わしら2人で並ぶと、カッコイイとカワイイで最強ではないか?」

ケイト「アハハッ、自分で言っちゃう?でも確かにそうかも~!じゃ、さっそく1枚!」

ケイトさんの掛け声で写真を1枚

次はトレイさん、レオナさん、私

レオナ「仰々しい服だな。たかが遊園地のためにしちゃ大袈裟すぎねぇか」

「ふふっ。レオナさん、とっても似合ってる」

トレイ「ロゼッタの言うとおりだよ。それにレオナに仰々しいなんて言われたら、俺がやりづらい」

レオナ「ハッ、そんなこと少しも思ってないくせに。随分とお行儀がよさそうで、かわいらしい坊やみたいだ。似合ってるぜ、クローバー君」

トレイ「やめてくれ…レオナこそ、詰襟の上着なんて着るとすごくちゃんとして見えるじゃないか。帽子とジャケットが似合ってて、品があるよ。さすがだな。普段からそうしてたらどうなんだ?」

レオナ「俺は普段からちゃんとしてるだろう?」

「もう、レオナさんったら」

トレイ「ロゼッタはレオナと対になってるんだな」

「ええ。下はフリルのスカートになってますけど」

次はジャック君とヴィルさん

ヴィルさんは着替えたと同時に鏡と叫んだ 

ヴィル「このアタシに野暮な服を着せたらどうしてくれようかと思ったけど…及第点ってとこかしら。伝統的なマーチングジャケットには、袖のコード刺繍で遊び心を加えて。腰回りにはドレスを思わせるボリュームを。チュールの織り成す陰影が、幻の遊園地を過ごすに相応しい、幻想的なディティールを作り出す」

ジャック「何言ってるかわかんねぇけど…ヴィル先輩らしく、きれいな格好だと思います」

ヴィル「そう?アンタも決まってるわよ、ジャック。肩回りの装飾をあえて避けた白いシャツが肉体美を際立たせてるわ」

ジャック「そういうもん…すか?ありがとうございます」

ジャック君は褒められて少し照れ臭そう
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