ステージ・イン・プレイフルランド~踊る人形と幻の遊園地~

監督生side

こっそりと正門を潜り抜けたエース、グリム、私

誰にも遊園地のこと言わずに来た

エースに待ち合わせの時間が近づいてると言われ、急いで向かった

桟橋にはカリム先輩がいた

カリム「おーい、こっちだこっち。」

エース「あ、カリム先輩。おはようございまーす。」

ジェイド「フェローさんはまだいらしていません。遅刻せずに済んでよかったですね」

フロイド「カニちゃん達遅えよ。他の奴らはもうみんな集まってんのに~」

エース「みんなって、ジャックとオルトももういるんですか?暗くてよく見えなくて…」

エースの言う通り人間の目には真っ暗で何も見えない

ジャック「ああ、もうついてる。監督生とグリムも無事に起きられたみたいだな。寝過ごすんじゃないかと心配したぜ」

「おはよう!」

オルト「ふふっ。僕らだけじゃないよ。僕とカリム・アルアジームさんが誘った人も来てるんだ」

誘った人…?イデア先輩は来なさそうだし

考えているとき声がした

「わしらじゃ!」

リリア先輩、ケイト先輩、ヴィル先輩が現れた

「おはようございます!」

ケイト「おはよ、監督生ちゃん♪」

ジャック「ヴィル先輩が来ると思ってなかったから、待ち合わせ場所に現れたときは俺もびっくりしたぜ」

オルト「ヴィル・シェーンハイトさんは僕が誘ったんだ。ステージに興味があるんだって!」

エース「なるほど。確かにステージ、スターと言えばヴィル先輩だよな。お前がプレイフルランドに行くって話、イデア先輩は知ってんの?」

オルト「最初に誘ったんだけど…兄さんは遊園地が嫌いみたいだから、何も言わずに出てきちゃった」

それはちょっとまずいのでは…

オルト「オルトが陽キャの毒牙に…って、止められる可能性が高いもん」

ヴィル「アイツ、絶対に行かないって取り付く島もなく断ったんでしょう?兄弟だからっていつも一緒に居たり、何でもかんでも言いなりになったりする必要はないわ。オルトだって1人の生徒なんだから、オルト自身の意見で動くべきよ」

オルト「えへへへっ。そうだね、ありがとう、ヴィル・シェーンハイトさん。兄さんに楽しいお土産話いっぱいして、羨ましがられちゃおーっと」

エースにケイト先輩がどうしてきたのか聞いた

カリム先輩から軽音部で遊園地の話を聞いたらしい

その話を聞いたジャミル先輩は怪しいから行っちゃだめと猛反対していたそうだ

リリア「ジャミルがいなくなった後、あんまりにもカリムがしょげているから可哀想になってきてのう。」

ケイト「リリアちゃんと相談して、急遽軽音部の遠征を決定したってわけ♪大義名分は、プレイフルランドのステージに出張出演ってとこかな」

カリム「2人が一緒にプレイフルランドに行こうって言ってくれて、オレもう…すっげー嬉しくてさあ!オレらが楽しく遊園地で過ごしいた話をしたら、次はジャミルも…「いいな~。今度は俺も行きたい。一緒に遊ぼう!」っていうかもしれないだろ?」

言うかな?

カリム「だから今日は思い切り楽しんで、ジャミルが遊びに行きたくなるようなお土産話を持って帰るぜ!」

リリア「ジャミルの言うとおり、確かにこれはうまい話過ぎて、怪しいことこの上ないが…多少の危険にも飛び込まねば子どもはいつまでたっても成長できんからのう。カリムを守ろうというジャミルの気持ちをわかるが、たまには冒険も必要じゃろうて。若者たちの成長を見守ってやろうと思ったんじゃ」

ジェイド「不審に思いつつも、お目付け役としてついてきたということですか。すばらしい友情ですね。感動いたしました。アズールにも見習ってほしいものです」

そういえば…アズール先輩がいない

フロイド「アズールはタダ券とタダ飯とか、そーいうので借りを作りたくないって。ああなったら絶対にこっちの言うこと聞かねぇから、オレらだけで黙ってきちゃった」

ジェイド「オルト君やカリムさんのように、楽しいお土産話でも用意して…「僕も行けばよかった!!」と、歯ぎしりするほど悔しがっていただきましょう」

エースもリドル先輩に黙ってきたと自白した

見つかったら首をはねられるから神経を研ぎ澄ませてここまで来た、と

ケイト「またまた、エースちゃんはそんなこと言っちゃってー…これは副寮長も気苦労が絶えないね~」

ケイト先輩がだれかに手を振っている

エーズの後ろにいたのは…トレイ先輩だった

トレイ先輩だけじゃない

ジャック「えッ…ろ、ロゼッタさん!れ、レオナ先輩まで!どうしてここに!?」

トレイ「俺はエースの後をつけてきたんだ。昨日リドルに怒られて凄く不貞腐れてただろう?エーズなら絶対に諦めずこっそり抜け出すだろうって思ったんだけど…案の定だったな」

エース「さ、最初からバレてたってこと…えっ、じゃあまさか寮長も知ってる!?」

トレイ「まさか。知ってたら、今ここにお前がいられるわけがないだろう。ドアの開け閉めの音や足音を魔法で押さえてやるのは大変だったんだぞ?」

エース・・・完全にばれてるじゃん

トレイ先輩はデュースからも相談されたらしい

トレイ「すごく悩んだんだが、エースはたまに驚くほど頑固なところがあるし、割と根に持つタイプだろ?それならばれないようにサポートした方が丸く収まるだろうって思ったんだ。寮の平穏のためにも…無事にこっそり戻れるように、俺が手伝ってやるよ」

ケイト「良かったね、エースちゃん。万が一リドル君にバレても、トレイ君が一緒に謝ってくれるよ」

トレイ「えっ、それはちょっと…その時は3人でリドルの怒りを分割するしかないな」

ケイト「オレも!?」

エース「トレイ先輩もケイト先輩も…あざーっす!いざって時は道ずれでお願いします!」

いやいや、バレないように努力しなよって思ったら、トレイ先輩がつっこんでくれた

ジャック「つまりトレイ先輩は、エースのフォローのためについてきてくれたってことか。じゃあもしかして…ロゼッタさんとレオナ先輩も!?」

レオナ「ンなわけねーだろ。その粗末な脳みそはまだ寝てるみてぇだな」

「私たちはみんなを止めに来たのよ」

レオナ「おだてられて、うまい話にほいほい乗せられやがって…人を疑うってことを知らねぇのか?」

「エース君たちは知っていたけど、ヴィルさんやケイトさんまでいるなんて驚きました」

レオナ「その大胆で図太い神経、羨ましく思えるほどだぜ」

リリア「そうか?照れるのぅ~」

レオナ「褒めてねぇんだよ。なんかあったときに責任問われるのは寮長の俺だ。今すぐ全員学園に戻れ。余計な手間をかけるな」

レオナ先輩委はヴィル先輩に可笑しいと思わなかったのかと声をかけた

ヴィル「馬鹿にしないで。アタシだって不審に思ってるわ。ステージに携わる者として、そのフェローって男の言葉が信用ならないことぐらいわかってる。でも、アタシがそれを説明したところで、コイツらが話を聞いていくのをやめると思う?もし向こうがオルトの目を欺けるほど演技と嘘が異様にうまい人物・・・嘘を嘘とも思わずに話せるような食わせ物なら、こんな小ジャガたちじゃ相手にならないわ。何事もないように、アタシ自身の目で見張るのが一番安全だと判断したの」

レオナ「はいはい、言い訳だけはご立派で。どうせショーって言葉につられたんだろ。お前が”幻の遊園地のステージ”の誘惑に勝てるわけないからな」

ヴィル「違うわよ!アタシは…そ、そりゃステージに興味がないと言ったら嘘になるけど…」

そこにやってきたのはフェローさんとギデル君だった

フェロー「おやおや~皆さんお早いお着きで」
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