夕焼けの草原のタマ―シュナ・ムイナ

「う、嘘だ…私が…この国の近衛兵の中で、最もキャッチ・ザ・テイルが上手いと言われたこの私が!力でも、速さでも、技術でも、勝てないなんて!」

「チェックメイトだ!」

「し、しまった!ビーズを取られた!」

試合終了・・・勝者はレオナさんだ

チェカ君が喜んでいるのが見える

キファジさんも笑っている

「ふう…。手間かけさせやがって」

「ううう…今年こそレオナ様の『守護者の授業』を受けたかったのに…!」

「…おい、お前たち。レオナ様からの伝言だ。授業なんてまっぴらごめんらしい。本物の戦士なら他人の教えなんかに頼るな。せいぜい自分の力で精進しろ…だそうだ」

「え?」

驚いた顔をした後ユウと名乗った男性がレオナさんだと気づいたようだ

「道理で…その強さ…フフッ…負けはしましたが、授業は受けられたようですね。悔いはありません」

レオナさんが戻ってきた

リリア「お、ユウが戻ってきよった。見事じゃったぞ!」

レオナ「フン、俺はレオナ・キングスカラーだ。何のことかわからんな」

監督生「名前を使われると思いませんでした」

「ジャック君は1度エントリーをしている。審判の方に顔を見られているかもしれない。だからジャック君の名前を使わなかったんですよね?」

レオナ「ああ。グリムは口が軽いから、あの場で名乗り出てきそうだしな。お前の名前を使うのが、一番手堅いと思ったんだ」

カリム「レオナ、すっげーかっこよかったぜ!優勝できたし、みんなも楽しそうだし最高のお祭りだ。ジャミルも喜んでくれるかなあ!?」

レオナ「…ああ。きっと大喜びするだろうな」

ジャック「絶対怒ってると思いますけど…」

ヴィル「ふん。1番いいところを持っていくのね。ズルくない?」

レオナ「この辺で、草食動物との違いを見せてやらないとと思ってな。雨も本格的に降ってきたことだし、国の奴らも喜ぶだろ」

「今回のタマ―シュナ・ムイナは大成功…ですね」

レオナ「ああ」

ヴィル「満足そうなところ悪いんだけど…試合が終わったのに第二王子と婚約者が不在ってことで貴賓席が騒ぎになってるわよ?」

大会のスタッフさんたちが慌てている声が聞こえてくる

レオナ「チッ…うるせぇ奴らだ。これ以上人が集まる前にこっそり席に戻らねえと…」

チェカ「おじたーん!おねーたーん!優勝おめでとー!」

レオナ・ロゼッタ「「ゲッ、チェカ!?/チェ、チェカ様!?」」

リリア「反対側からは甥っ子が駆けてくるのう」

キファジさんが走ってはいけないと叫んでいる

その後ろにはお付きの従者の方も

レオナ「まずい…みんな集まってきやがった。騒ぎになったら、さっきの試合の不正がバレかねない…そうなったら優勝は取り消し。さっさと逃げた方がよさそうだな。」

カリム「ん?優勝パレードどうするんだ?」

レオナ「そんな馬鹿馬鹿しいものに、俺が出るもんか。俺は車でバックレることにするじゃあな」

そういうとレオナさんは私の腕をつかみ走っていく

カリム「あ!待てよレオナ!話せばわかるんじゃないか?」

ヴィル「カリムも追いかけていっちゃったわ」

リリア「わしも行こう♪あやつら抜きで優勝パレードもあるまい」

ヴィル「そう言われたら、アタシだって、主役抜きでステージに立つほど無粋じゃないわ」

レオナ「なんでもいい。付いてくるならさっさと車に乗れ!」

レオナさんの声に慌てるジャック君

ジャック君、グリム君、ユウは置き去りになってしまった

カリム「あはははっ!まさかこんな優勝パレードになるなんて思いもしなかったなぁ!タマ―シュナ・ムイナ、すっごく面白い祭りだったぜ!」

リリア「そうじゃな。実に楽しい旅行であったぞ♪一生モノの思い出になった。…この最後のドライブも含めてな」

ヴィル「せっかく美しい勝利を決めたのに、綺麗に終わりってわけにはいかないのね」

レオナ「全員うるせぇ。舌を噛む前に口を閉じておけ。行くぞ。こんな退屈な祭り、さっさとおさらばだ!」

レオナさんは嫌かもしれないけど、来年のタマ―シュナ・ムイナも楽しみだわ

この雨季の雨が国民の皆さんにとって幸せなものになるように祈りながら車に乗り続けた
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