夕焼けの草原のタマ―シュナ・ムイナ
ー深夜ー
カリム「・・・・アハハ!」
リリア「…よし、次はわしの番じゃな!」
リリアは雷のような大きな音を出す
その時ドアをノックする音が聞こえた
ドアを開けると、ヴィルが怒った顔で
ヴィル「うるさいのはアンタたちの方でしょ!リリア!カリム!」
カリム「あ、起こしちゃったか?悪ぃ悪ぃ!気を付けるよ」
リリア「うーむ。他の部屋の者に迷惑をかけぬようになるべく静かにしておったのじゃが…」
ヴィル「夜中に歌うこと自体が非常識なのよ!!!アンタたち。アタシが体を休めろって言ったの聞いてなかった?」
リリア「体を休めろとは言われたが寝ろとは言われておらーん。わしらにとってはこれが1番リラックスできて体が休まるんじゃあ~」
ヴィル「くう・・‥!腹立たしいわね」
リリア「友と旅行に来たのじゃから、何もせずにすぐ寝るというのもおかしいと思わんか?」
カリム「リリアにこう言われてさ。「確かに!」と思ってカードゲームや枕投げをしてたんだよ。どっちもやり終わっちゃったから、軽音部の定番ゲーム・歌しりとりを始めたんだ」
リリア「仕方ない。静かにできる遊びにするか。トランプとかな」
カリム「お、いいな!」
話をしていると入ってきた人物
「静かにしてください」
カリム「監督生も起こしちゃったか。そんなにうるさかったかな?」
ヴィル「リリアのシャウトがトドメだったわ」
カリム「あれ、グリムは?まだ寝てるのかな」
リリア「やはり寝ようと思えば寝られるのじゃ。お主たち、本気で寝ようとしたのか?」
ヴィル「なんで被害者のアタシが、説教されなくちゃいけないの?とにかく自分の部屋に戻ってさっさと寝なさいよね、リリア」
リリア「わしは闇の眷属じゃから、夜の方が気分がいい。カリムの部屋で一晩中騒ぐつもりじゃ!」
ヴィル「これ以上睡眠時間を奪ってアタシの美を損ねたらただじゃおかないわよ!」
レオナ「うるさいぞ、テメエら!!」
ロゼッタ「何か・・・あったんですか?」
ロゼッタは眠たそうに眼をこすっている
監督生「(眠そうにしてるロゼッタさん可愛い!)」
カリム「あ、レオナとロゼッタも起こしちゃったか?」
ヴィル「ほら見なさい。ぐうたらのレオナが起きるなんてよっぽどよ」
レオナ「誰がぐうたらだ。俺は今から寝るところだったんだよ」
リリア「解散してから随分時間がたっておるぞ。眠らず何をしておったんじゃ?」
レオナ「別に…大したことはしてない。明日の作戦を立ててただけだ」
リリア「くふふ。外でロゼッタと星空を見ながら、か?」
レオナ「…どこで見てやがった。食えねえジジイだな」
カリム「星を見てたのか?確かにこの辺りの星空すげえ綺麗だもんな!」
ヴィル「アンタが星空を眺めるみたいなロマンチックな趣味を持ってたなんてね」
レオナ「笑わせるな。あんなものはガスの塊が燃えてるだけだろ」
リリア「ロマンの欠片もないことを言うのう」
ヴィル「ま、レオナらしいけどね」
ロゼッタ「百獣の王の時代には…星は亡くなった歴代の王様達と…いわれていたみたい…で」
そう言いながら、ロゼッタはうつらうつらしてきた。
レオナ「もう寝ろ」
レオナはロゼッタを姫抱きすると頭を数回撫でた
ロゼッタ「すう…」
監督生「(可愛い!!!)」
レオナ「王家のものを見守っていて、孤独を感じた時や、悩んでいる時、正しき道に導いてくれたそうだ」
レオナはロゼッタの頬や頭を愛おしそうに撫でながら言う
リリア「ほう。随分と優しい考えじゃのう」
レオナ「だろう?下手な嘘だ。腹がよじれるぜ」
ヴィル「星空に興味がないなら、なんでわざわざ外で考え事を?」
レオナ「別に。特に理由はない。それより明日の作戦の方が重要だ。今日の練習で、3人の実力や得手不得手がわかった。そのうえで、いろんな大戦パターンをシュミレーションしてたんだ。」
カリム「レオナが考えてくれたなら安心だ!オレ、キャッチ・ザ・テイルのことよくわかんないし」
リリア「わしらが遊んでいる間にも試合のことを考えておったとは。感服したぞ!」
レオナ「絶対に負けるわけにはいかないからな」
ヴィル「そんなに『守護者の授業』をやりたくないの?」
カリム「守護者の授業ってなんだ?」
レオナ「王家に仕えることがいかに名誉で誇り高いことかを説明するんだ」
カリム「ふーん。レオナはそれが嫌なのか?」
レオナ「…戦いに明け暮れてた頃ならともかく、平和になった今、こんな授業に意味があるとは思えない。だから気が乗らないだけだ」
ヴィル「…あっそ。アンタが授業をしたくない理由も、この国の事情も、アタシには一切関係ない。だけどどんな勝負でも負けるのは嫌。だから手を貸してあげるわよ」
リリア「うむ。そうじゃな。わしは旅行好きで世界中を飛び回ってきたが、今回の旅は指折りの楽しさじゃ。そのクライマックスとなるキャッチ・ザ・テイル大会。優勝して終わろうぞ。せっかくなら、レオナにも楽しい旅として記憶してもらいたいからのう」
カリム「オレもみんなと旅ができて楽しい!それに、キャッチ・ザ・テイルって面白いよな。ハラハラドキドキの連続でさ。この瞬間が明日の思い出になるなんてわくわくする!だから明日も、思いっきり楽しむつもりだぜ!」
レオナ「そうかよ。全員やる気はあるようで何よりだ。お前らは勝ちたい。俺は勝たせたい。利害は一致したな。言っておくが、俺なしじゃお前たちは肉に匂いにさえありつけないぞ。しっかりと俺の忠告を聞くんだ…明日は絶対優勝しろ!」
「「「おう!!!」」」
「頑張りましょう!!!」
グリム「ふな゛ぁ!!!お前らうるせえんだぞ!!!」
「「「・・・・」」」
カリム「・・・・アハハ!」
リリア「…よし、次はわしの番じゃな!」
リリアは雷のような大きな音を出す
その時ドアをノックする音が聞こえた
ドアを開けると、ヴィルが怒った顔で
ヴィル「うるさいのはアンタたちの方でしょ!リリア!カリム!」
カリム「あ、起こしちゃったか?悪ぃ悪ぃ!気を付けるよ」
リリア「うーむ。他の部屋の者に迷惑をかけぬようになるべく静かにしておったのじゃが…」
ヴィル「夜中に歌うこと自体が非常識なのよ!!!アンタたち。アタシが体を休めろって言ったの聞いてなかった?」
リリア「体を休めろとは言われたが寝ろとは言われておらーん。わしらにとってはこれが1番リラックスできて体が休まるんじゃあ~」
ヴィル「くう・・‥!腹立たしいわね」
リリア「友と旅行に来たのじゃから、何もせずにすぐ寝るというのもおかしいと思わんか?」
カリム「リリアにこう言われてさ。「確かに!」と思ってカードゲームや枕投げをしてたんだよ。どっちもやり終わっちゃったから、軽音部の定番ゲーム・歌しりとりを始めたんだ」
リリア「仕方ない。静かにできる遊びにするか。トランプとかな」
カリム「お、いいな!」
話をしていると入ってきた人物
「静かにしてください」
カリム「監督生も起こしちゃったか。そんなにうるさかったかな?」
ヴィル「リリアのシャウトがトドメだったわ」
カリム「あれ、グリムは?まだ寝てるのかな」
リリア「やはり寝ようと思えば寝られるのじゃ。お主たち、本気で寝ようとしたのか?」
ヴィル「なんで被害者のアタシが、説教されなくちゃいけないの?とにかく自分の部屋に戻ってさっさと寝なさいよね、リリア」
リリア「わしは闇の眷属じゃから、夜の方が気分がいい。カリムの部屋で一晩中騒ぐつもりじゃ!」
ヴィル「これ以上睡眠時間を奪ってアタシの美を損ねたらただじゃおかないわよ!」
レオナ「うるさいぞ、テメエら!!」
ロゼッタ「何か・・・あったんですか?」
ロゼッタは眠たそうに眼をこすっている
監督生「(眠そうにしてるロゼッタさん可愛い!)」
カリム「あ、レオナとロゼッタも起こしちゃったか?」
ヴィル「ほら見なさい。ぐうたらのレオナが起きるなんてよっぽどよ」
レオナ「誰がぐうたらだ。俺は今から寝るところだったんだよ」
リリア「解散してから随分時間がたっておるぞ。眠らず何をしておったんじゃ?」
レオナ「別に…大したことはしてない。明日の作戦を立ててただけだ」
リリア「くふふ。外でロゼッタと星空を見ながら、か?」
レオナ「…どこで見てやがった。食えねえジジイだな」
カリム「星を見てたのか?確かにこの辺りの星空すげえ綺麗だもんな!」
ヴィル「アンタが星空を眺めるみたいなロマンチックな趣味を持ってたなんてね」
レオナ「笑わせるな。あんなものはガスの塊が燃えてるだけだろ」
リリア「ロマンの欠片もないことを言うのう」
ヴィル「ま、レオナらしいけどね」
ロゼッタ「百獣の王の時代には…星は亡くなった歴代の王様達と…いわれていたみたい…で」
そう言いながら、ロゼッタはうつらうつらしてきた。
レオナ「もう寝ろ」
レオナはロゼッタを姫抱きすると頭を数回撫でた
ロゼッタ「すう…」
監督生「(可愛い!!!)」
レオナ「王家のものを見守っていて、孤独を感じた時や、悩んでいる時、正しき道に導いてくれたそうだ」
レオナはロゼッタの頬や頭を愛おしそうに撫でながら言う
リリア「ほう。随分と優しい考えじゃのう」
レオナ「だろう?下手な嘘だ。腹がよじれるぜ」
ヴィル「星空に興味がないなら、なんでわざわざ外で考え事を?」
レオナ「別に。特に理由はない。それより明日の作戦の方が重要だ。今日の練習で、3人の実力や得手不得手がわかった。そのうえで、いろんな大戦パターンをシュミレーションしてたんだ。」
カリム「レオナが考えてくれたなら安心だ!オレ、キャッチ・ザ・テイルのことよくわかんないし」
リリア「わしらが遊んでいる間にも試合のことを考えておったとは。感服したぞ!」
レオナ「絶対に負けるわけにはいかないからな」
ヴィル「そんなに『守護者の授業』をやりたくないの?」
カリム「守護者の授業ってなんだ?」
レオナ「王家に仕えることがいかに名誉で誇り高いことかを説明するんだ」
カリム「ふーん。レオナはそれが嫌なのか?」
レオナ「…戦いに明け暮れてた頃ならともかく、平和になった今、こんな授業に意味があるとは思えない。だから気が乗らないだけだ」
ヴィル「…あっそ。アンタが授業をしたくない理由も、この国の事情も、アタシには一切関係ない。だけどどんな勝負でも負けるのは嫌。だから手を貸してあげるわよ」
リリア「うむ。そうじゃな。わしは旅行好きで世界中を飛び回ってきたが、今回の旅は指折りの楽しさじゃ。そのクライマックスとなるキャッチ・ザ・テイル大会。優勝して終わろうぞ。せっかくなら、レオナにも楽しい旅として記憶してもらいたいからのう」
カリム「オレもみんなと旅ができて楽しい!それに、キャッチ・ザ・テイルって面白いよな。ハラハラドキドキの連続でさ。この瞬間が明日の思い出になるなんてわくわくする!だから明日も、思いっきり楽しむつもりだぜ!」
レオナ「そうかよ。全員やる気はあるようで何よりだ。お前らは勝ちたい。俺は勝たせたい。利害は一致したな。言っておくが、俺なしじゃお前たちは肉に匂いにさえありつけないぞ。しっかりと俺の忠告を聞くんだ…明日は絶対優勝しろ!」
「「「おう!!!」」」
「頑張りましょう!!!」
グリム「ふな゛ぁ!!!お前らうるせえんだぞ!!!」
「「「・・・・」」」