夕焼けの草原のタマ―シュナ・ムイナ
監督生SIDE
車に乗ってしばらくたった。
レオナ「そろそろつくぞ」
グリム「ふなっ…ちょうどよい揺れが気持ちよくて、いつの間にか眠ってたんだゾ」
後ろの席に座っていた私たちは起きていたが、グリムは寝てたみたい。
ヴィル「丁寧な運転で驚いたわ。アンタにも得意なことがあったのね」
レオナ「お褒めに預かり光栄だ・・・おい、ロゼッタ。着くぞ」
ロゼッタ「ん・・・・」
ロゼッタさんもグリムを抱きしめながら寝ていた。
サラマンダー『愛し子、よく眠れた?』
ロゼッタ「ええ。レオナさん、運転ありがとう」
レオナ「ああ。(顔色が戻った。疲れが少しとれたみたいだな)」
カリム「来る途中のサバンナで野生動物をたくさん見られた!楽しかったなあ!」
リリア「カリムは随分はしゃいでおったのう」
ヴィル「カリムの家には動物がたくさんいるんでしょ?別に珍しくなかったんじゃない?」
カリム「動物園で見るのと、自然の草原で野生の姿を見るのは、全然違うよ。」
ヴィル「確かに野生動物が狩りをするところなんてなかなか生で見られないわよね。」
レオナ「『サークル・オブ・ライフ』ってやつだな」
カリム「何だ、それ?」
レオナ「夕焼けの草原に昔から伝わる格言みたいなものだ。サバンナで暮らす生き物たちは、常に危険と隣り合わせの中で生きている。強いものは弱鋳物を食べ、強いものが死んだら土となり、そこから植物が生まれくる。そうやって生命は循環し、目に見える全てのものは微妙なバランスで共存している。その輪を大切にしろ…っていう教えらしい」
リリア「ほう。自然を大事にしている夕焼けの草原らしい言葉じゃな。サークル・オブ・ライフか。気に入ったぞ。この年になってもまだ学ぶことがあるとはな。」
カリム「あはは。オレと1年しか違わないのにリリアって面白いこと言うなあ」
ヴィル「いよいよエレファントレガシーね。さあ車から降りましょう」
エレファントレガシーについた私たちは車を降りた。
カリム「うわっ!すっごい蒸気だな!」
レオナ「近くに火山があるから、そこら中で高温の湯けむりが噴き出している。」
グリム「その湯けむりのせいで、目の前が真っ白なんだゾ」
グリムの言う通りで、歩くのも大変だ。
リリア「すごい迫力じゃのう。写真にとってマレウスや、シルバー、それとセベクにも見せてやろう!
カリム「なあ、早く象を見に行こうぜ!」
ロゼッタ「残念だけれど、ここに象はいないわ」
カリム先輩、象がいるって思ってたのか・・・
カリム「ええっ!?じゃあなんでエレファントレガシーって言うんだ?」
ロゼッタ「この鉱泉地で象の化石が見つかったことがあってね、それからエレファントレガシーって呼ばれるようになったの」
グリム「・・・あっ!!!」
カリム「どうした、グリム!」
グリム「食いもんを温泉の中に入れちまってる!もったいない!」
レオナ「騒ぐな…温泉に入れてるわけじゃない。蒸気の中にある釜に入れてるんだ。高温の水蒸気を利用して温泉卵やプリンを作っている」
グリム「温泉・・・卵・・・ってなんだ?」
リリア「温泉の湯や熱で温めたゆで卵のことじゃ。わしの得意料理じゃぞ!」
レオナ「エレファントレガシーの温泉卵は蒸気で蒸されていて、ほんのりとした塩気を味わえる。プリンにも硫黄独特の香りがついていて、独特の風味があるって話だ。」
グリム「へえ、食ってみたいんだゾ。どれどれ釜の中身を・・・」
ロゼッタ「ちょっと待ってグリム君!」
ロゼッタさんがグリムを止めようとするが、遅かった。
グリム「むわああ!!!ふな゛っ!!!熱っっっ!!!」
カリム「ああっ!グリムが釜の中に落ちそうだぞ!」
グリム「ふな゛ーっ!助けてくれ―!」
レオナ「テメエは大人しくするってことを知らねえのか!?」
レオナ先輩がグリムを引き上げてくれた
「す、すみません!!!」
グリム「ふう…え、えらい目にあったんだぞ…」
ロゼッタ「蒸気は高温だから気をつけなきゃだめよ。わかった?」
グリム「はい・・・なんだゾ」
ロゼッタさんに説教されて、少しはおとなしくなったようだ。
リリア「グリムの蒸し焼き料理ができやがるところじゃったな」
ヴィル「レオナ、そろそろ王族でしか入れない特別地区ってのに案内してほしいんだけど?」
レオナ「ああ、そうだったな。かしこまりました、ヴィル・シェーンハイト様。」
グリム「特別地区って何があるんだ?」
レオナ「温泉だ。エレファントレガシーはレクリエーション施設。地熱を利用した観光箇所が多いが入浴施設はない。だが、王家の使う保養所じゃ湯に入れるんだ。」
ヴィル「そうなの?楽しみだわ。アタシ、温泉大好きなの。特別地区を目的に来たら、まさか温泉につかれるなんて、じっくり堪能させてもらう」
グリム「にゃははっ。オレ様も楽しみなんだゾ~!」
リリア「猫は温泉に入って平気なのか?」
グリム「オレ様、猫じゃないんだゾ!」
車に乗ってしばらくたった。
レオナ「そろそろつくぞ」
グリム「ふなっ…ちょうどよい揺れが気持ちよくて、いつの間にか眠ってたんだゾ」
後ろの席に座っていた私たちは起きていたが、グリムは寝てたみたい。
ヴィル「丁寧な運転で驚いたわ。アンタにも得意なことがあったのね」
レオナ「お褒めに預かり光栄だ・・・おい、ロゼッタ。着くぞ」
ロゼッタ「ん・・・・」
ロゼッタさんもグリムを抱きしめながら寝ていた。
サラマンダー『愛し子、よく眠れた?』
ロゼッタ「ええ。レオナさん、運転ありがとう」
レオナ「ああ。(顔色が戻った。疲れが少しとれたみたいだな)」
カリム「来る途中のサバンナで野生動物をたくさん見られた!楽しかったなあ!」
リリア「カリムは随分はしゃいでおったのう」
ヴィル「カリムの家には動物がたくさんいるんでしょ?別に珍しくなかったんじゃない?」
カリム「動物園で見るのと、自然の草原で野生の姿を見るのは、全然違うよ。」
ヴィル「確かに野生動物が狩りをするところなんてなかなか生で見られないわよね。」
レオナ「『サークル・オブ・ライフ』ってやつだな」
カリム「何だ、それ?」
レオナ「夕焼けの草原に昔から伝わる格言みたいなものだ。サバンナで暮らす生き物たちは、常に危険と隣り合わせの中で生きている。強いものは弱鋳物を食べ、強いものが死んだら土となり、そこから植物が生まれくる。そうやって生命は循環し、目に見える全てのものは微妙なバランスで共存している。その輪を大切にしろ…っていう教えらしい」
リリア「ほう。自然を大事にしている夕焼けの草原らしい言葉じゃな。サークル・オブ・ライフか。気に入ったぞ。この年になってもまだ学ぶことがあるとはな。」
カリム「あはは。オレと1年しか違わないのにリリアって面白いこと言うなあ」
ヴィル「いよいよエレファントレガシーね。さあ車から降りましょう」
エレファントレガシーについた私たちは車を降りた。
カリム「うわっ!すっごい蒸気だな!」
レオナ「近くに火山があるから、そこら中で高温の湯けむりが噴き出している。」
グリム「その湯けむりのせいで、目の前が真っ白なんだゾ」
グリムの言う通りで、歩くのも大変だ。
リリア「すごい迫力じゃのう。写真にとってマレウスや、シルバー、それとセベクにも見せてやろう!
カリム「なあ、早く象を見に行こうぜ!」
ロゼッタ「残念だけれど、ここに象はいないわ」
カリム先輩、象がいるって思ってたのか・・・
カリム「ええっ!?じゃあなんでエレファントレガシーって言うんだ?」
ロゼッタ「この鉱泉地で象の化石が見つかったことがあってね、それからエレファントレガシーって呼ばれるようになったの」
グリム「・・・あっ!!!」
カリム「どうした、グリム!」
グリム「食いもんを温泉の中に入れちまってる!もったいない!」
レオナ「騒ぐな…温泉に入れてるわけじゃない。蒸気の中にある釜に入れてるんだ。高温の水蒸気を利用して温泉卵やプリンを作っている」
グリム「温泉・・・卵・・・ってなんだ?」
リリア「温泉の湯や熱で温めたゆで卵のことじゃ。わしの得意料理じゃぞ!」
レオナ「エレファントレガシーの温泉卵は蒸気で蒸されていて、ほんのりとした塩気を味わえる。プリンにも硫黄独特の香りがついていて、独特の風味があるって話だ。」
グリム「へえ、食ってみたいんだゾ。どれどれ釜の中身を・・・」
ロゼッタ「ちょっと待ってグリム君!」
ロゼッタさんがグリムを止めようとするが、遅かった。
グリム「むわああ!!!ふな゛っ!!!熱っっっ!!!」
カリム「ああっ!グリムが釜の中に落ちそうだぞ!」
グリム「ふな゛ーっ!助けてくれ―!」
レオナ「テメエは大人しくするってことを知らねえのか!?」
レオナ先輩がグリムを引き上げてくれた
「す、すみません!!!」
グリム「ふう…え、えらい目にあったんだぞ…」
ロゼッタ「蒸気は高温だから気をつけなきゃだめよ。わかった?」
グリム「はい・・・なんだゾ」
ロゼッタさんに説教されて、少しはおとなしくなったようだ。
リリア「グリムの蒸し焼き料理ができやがるところじゃったな」
ヴィル「レオナ、そろそろ王族でしか入れない特別地区ってのに案内してほしいんだけど?」
レオナ「ああ、そうだったな。かしこまりました、ヴィル・シェーンハイト様。」
グリム「特別地区って何があるんだ?」
レオナ「温泉だ。エレファントレガシーはレクリエーション施設。地熱を利用した観光箇所が多いが入浴施設はない。だが、王家の使う保養所じゃ湯に入れるんだ。」
ヴィル「そうなの?楽しみだわ。アタシ、温泉大好きなの。特別地区を目的に来たら、まさか温泉につかれるなんて、じっくり堪能させてもらう」
グリム「にゃははっ。オレ様も楽しみなんだゾ~!」
リリア「猫は温泉に入って平気なのか?」
グリム「オレ様、猫じゃないんだゾ!」