夕焼けの草原のタマ―シュナ・ムイナ
監督生SIDE
レオナ先輩に連れられ、王宮へとやってきた私達
カリム「あ、大きな建物が見えてきたぜ。あれがレオナん家じゃないか?」
ヴィル「夕焼けの草原の王宮って、石造りなのね」
レオナ「城塞も兼ねているからな。強度を重視して建築されている。」
カリム「あの中に、レオナの家族がいるんだろ?オレ、挨拶してくる!」
挨拶はやりすぎなのでは…
レオナ「やめろ。さて、それじゃあ俺は…」
その瞬間、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「レオナおじたーん!ロゼッタおねーたん!」
レオナ「げっ・・・」
ロゼッタ「チェカ様!」
ロゼッタさんは近づいてきたチェカ君を抱きとめた。
「「「「おじたん・・・?」」」
ヴィル「誰なの、この子?」
グリム「んー?こいつ、見たことあるような…」
「前、会ったことあるでしょ。グリム」
キファジ「こちらのお方は、第一王子・ファレナ様のご子息、チェカ様です。」
ヴィル「お兄さんのお子さん?つまりこの子はアンタの…」
レオナ「甥だ」
カリム「わあ~、かわいいな!こんにちは。オレの名前はカリム・アルアジーム。レオナやロゼッタの友達だ」
チェカ「おじたんとおねーたんのお友達!こんにちは!」
レオナ「もう訂正する気にもならねえ。」
チェカ「おじたんとおねーたんが帰ってくるって聞いて、僕、とってもとーっても楽しみにしてたんだ!」
ロゼッタ「ふふっ。ありがとうございます」
ロゼッタさんとチェカ君が獣人族特有のスリスリをした後、チェカ君はレオナ先輩の方へと…
チェカ「ねえねえ、僕も仲間に入れて」
レオナ「チッ。まとわりつくな、うっとうしい!」
ヴィル「レオナがあんなに怖い顔しているのに、気にせずアイツの周りをグルグル走り回ってるわ…無邪気な子ね。とてもレオナの親族とは思えない。」
リリア「うむ。しかめっ面のレオナに並ぶとシュールじゃのう。」
チェカ「おじたん、一緒に遊ぼ!」
レオナ「今日はキャッチ・ザ・テイルの練習、明日は大会。あの後はすぐに学園に戻る。俺も大変残念なんだが、お前と遊んでやる暇はない」
チェカ「何して遊ぶ?鬼ごっこ?かくれんぼ?」
あれ?レオナ先輩の話聞いてたかな…?
ロゼッタ「…話を聞いていらっしゃいましたか?チェカ様」
良かった、私と同じことをロゼッタさんが言ってくれて
レオナ「鬼ごっこもかくれんぼもなしだ。なんで俺がそんな馬鹿馬鹿しい真似を…」
チェカ「じゃあ僕もおじたんたちについていく!」
キファジ「チェカ様、我が儘はいけませんぞ」
チェカ「え―――――!?」
キファジ「あなたはこの国の王位継承者。軽々しく観光地に行くなど許可できません。」
チェカ「でも…」
キファジ「いうことを聞かない子は、何時間も歌わせますよ!」
チェカ「それはや―!」
カリム「歌?楽しそうだなあ」
レオナ「楽しいもんか。キファジに指定されたクソ真面目で辛気臭い曲をただただ繰り返し歌わされる。」
ロゼッタ「遊びたい盛りの子どもにっては泣きたくなるような罰ですね。」
ヴィル「それで急におとなしくなったのね」
そしてドタドタと足音が…
「チェカ様―!こんなところにいらっしゃったのですね!」
チェカ「あ、みんな!」
レオナ「ようやくお付きの奴らが集まってきたか」
「レオナ様・・・大変ご無沙汰しております」
レオナ「ああ」
「ロゼッタ様も」
ロゼッタ「おひさしぶりです」
ロゼッタさん…なんだかぎこちない笑顔だな
「チェカ様。あまりレオナ様とロゼッタ様に迷惑をかけてはなりません」
リリア「ほう。この2人の獣人族の女性は随分と腕が立ちそうじゃな」
レオナ「ベテランの近衛兵だから。半端なく強い。この国の王族はライオンの獣人族だが、ライオンはもともとメスが狩りをする動物。その影響か、この国の近衛兵には屈強な女性兵士が多い。もちろん男もいるが、重要なポジションについている近衛兵はほとんど女性だ。」
リリア「なるほど。百獣の王の武勇も、1匹の勇敢なメスライオンの活躍あってこそだと聞いておる。獣人族の多い夕焼けの草原ならではの特色じゃな」
キファジ「お前たち、チェカ様に撒かれたのか。上官が揃って何たる失態だ。」
「も、申し訳ありません、キファジ様」
「今日はいつものチェカ様の警護担当者が不在でして…我々も現場を離れて長いものですから、追完が鈍っておりました。次は気をつけます!」
ロゼッタ「そういえばいつもチェカ様の周りにいる3人がいらっしゃいませんね」
レオナ「…まさか」
キファジ「はい。覚悟してくださいませ、レオナ様」
レオナ「チッ・・・・」
レオナ先輩が舌打ちをする理由が全く分からない
「それでは私たちは、チェカ様を王宮内にお連れします」
キファジ「任せたぞ」
チェカ「ううう…またあとで会おうね、おじたん!おねーたん!絶対絶対だよ!」
レオナ「ああ」
ロゼッタ「はい。必ずどこかでお時間をおつくりします」
レオナさんはチェカ君が去っていった後、こう発言に加えた
レオナ「…またあとで、があればな」
リリア「逃げる気満々じゃな―」
ロゼッタ「ふふっ。レオナさんらしいですね」
ロゼッタさん笑っている場合ではないのでは…
レオナ先輩に連れられ、王宮へとやってきた私達
カリム「あ、大きな建物が見えてきたぜ。あれがレオナん家じゃないか?」
ヴィル「夕焼けの草原の王宮って、石造りなのね」
レオナ「城塞も兼ねているからな。強度を重視して建築されている。」
カリム「あの中に、レオナの家族がいるんだろ?オレ、挨拶してくる!」
挨拶はやりすぎなのでは…
レオナ「やめろ。さて、それじゃあ俺は…」
その瞬間、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「レオナおじたーん!ロゼッタおねーたん!」
レオナ「げっ・・・」
ロゼッタ「チェカ様!」
ロゼッタさんは近づいてきたチェカ君を抱きとめた。
「「「「おじたん・・・?」」」
ヴィル「誰なの、この子?」
グリム「んー?こいつ、見たことあるような…」
「前、会ったことあるでしょ。グリム」
キファジ「こちらのお方は、第一王子・ファレナ様のご子息、チェカ様です。」
ヴィル「お兄さんのお子さん?つまりこの子はアンタの…」
レオナ「甥だ」
カリム「わあ~、かわいいな!こんにちは。オレの名前はカリム・アルアジーム。レオナやロゼッタの友達だ」
チェカ「おじたんとおねーたんのお友達!こんにちは!」
レオナ「もう訂正する気にもならねえ。」
チェカ「おじたんとおねーたんが帰ってくるって聞いて、僕、とってもとーっても楽しみにしてたんだ!」
ロゼッタ「ふふっ。ありがとうございます」
ロゼッタさんとチェカ君が獣人族特有のスリスリをした後、チェカ君はレオナ先輩の方へと…
チェカ「ねえねえ、僕も仲間に入れて」
レオナ「チッ。まとわりつくな、うっとうしい!」
ヴィル「レオナがあんなに怖い顔しているのに、気にせずアイツの周りをグルグル走り回ってるわ…無邪気な子ね。とてもレオナの親族とは思えない。」
リリア「うむ。しかめっ面のレオナに並ぶとシュールじゃのう。」
チェカ「おじたん、一緒に遊ぼ!」
レオナ「今日はキャッチ・ザ・テイルの練習、明日は大会。あの後はすぐに学園に戻る。俺も大変残念なんだが、お前と遊んでやる暇はない」
チェカ「何して遊ぶ?鬼ごっこ?かくれんぼ?」
あれ?レオナ先輩の話聞いてたかな…?
ロゼッタ「…話を聞いていらっしゃいましたか?チェカ様」
良かった、私と同じことをロゼッタさんが言ってくれて
レオナ「鬼ごっこもかくれんぼもなしだ。なんで俺がそんな馬鹿馬鹿しい真似を…」
チェカ「じゃあ僕もおじたんたちについていく!」
キファジ「チェカ様、我が儘はいけませんぞ」
チェカ「え―――――!?」
キファジ「あなたはこの国の王位継承者。軽々しく観光地に行くなど許可できません。」
チェカ「でも…」
キファジ「いうことを聞かない子は、何時間も歌わせますよ!」
チェカ「それはや―!」
カリム「歌?楽しそうだなあ」
レオナ「楽しいもんか。キファジに指定されたクソ真面目で辛気臭い曲をただただ繰り返し歌わされる。」
ロゼッタ「遊びたい盛りの子どもにっては泣きたくなるような罰ですね。」
ヴィル「それで急におとなしくなったのね」
そしてドタドタと足音が…
「チェカ様―!こんなところにいらっしゃったのですね!」
チェカ「あ、みんな!」
レオナ「ようやくお付きの奴らが集まってきたか」
「レオナ様・・・大変ご無沙汰しております」
レオナ「ああ」
「ロゼッタ様も」
ロゼッタ「おひさしぶりです」
ロゼッタさん…なんだかぎこちない笑顔だな
「チェカ様。あまりレオナ様とロゼッタ様に迷惑をかけてはなりません」
リリア「ほう。この2人の獣人族の女性は随分と腕が立ちそうじゃな」
レオナ「ベテランの近衛兵だから。半端なく強い。この国の王族はライオンの獣人族だが、ライオンはもともとメスが狩りをする動物。その影響か、この国の近衛兵には屈強な女性兵士が多い。もちろん男もいるが、重要なポジションについている近衛兵はほとんど女性だ。」
リリア「なるほど。百獣の王の武勇も、1匹の勇敢なメスライオンの活躍あってこそだと聞いておる。獣人族の多い夕焼けの草原ならではの特色じゃな」
キファジ「お前たち、チェカ様に撒かれたのか。上官が揃って何たる失態だ。」
「も、申し訳ありません、キファジ様」
「今日はいつものチェカ様の警護担当者が不在でして…我々も現場を離れて長いものですから、追完が鈍っておりました。次は気をつけます!」
ロゼッタ「そういえばいつもチェカ様の周りにいる3人がいらっしゃいませんね」
レオナ「…まさか」
キファジ「はい。覚悟してくださいませ、レオナ様」
レオナ「チッ・・・・」
レオナ先輩が舌打ちをする理由が全く分からない
「それでは私たちは、チェカ様を王宮内にお連れします」
キファジ「任せたぞ」
チェカ「ううう…またあとで会おうね、おじたん!おねーたん!絶対絶対だよ!」
レオナ「ああ」
ロゼッタ「はい。必ずどこかでお時間をおつくりします」
レオナさんはチェカ君が去っていった後、こう発言に加えた
レオナ「…またあとで、があればな」
リリア「逃げる気満々じゃな―」
ロゼッタ「ふふっ。レオナさんらしいですね」
ロゼッタさん笑っている場合ではないのでは…