夕焼けの草原のタマ―シュナ・ムイナ
?「…なるほど、話は分かりました。ご容体を診させていただきます。」
ロゼッタ「ありがとうございます」
ジャック「うう…」
ジャック君は唸り声をあげた
?「ふむ…レオナ様やロゼッタ様の推察通り、熱中症ですな。涼しい日陰に移動しましょう。応急処置を行いますので。」
ヴィル「…レオナ、この方は誰なの?知り合いみたいだけど」
レオナ「はあ・・・コイツはこの国の王族に使える待従長だ。」
キファジ「キファジと申します。レオナ様のご学友の皆様、お見知りおきを」
ヴィル「はじめまして。アタシはヴィル・シェーンハイトと申します。」
キファジ「勿論存じ上げております。高名なモデルの貴方にご来訪いただき光栄です。」
リリア「わしはリリアじゃ。茨の谷から参った。世話になるぞ」
グリム「オレ様はグリムだ!」
監督生「はじめまして、ユウです」
キファジ「ほほう、なかなかに礼儀正しい。こちらこそよろしくお願いします。」
レオナ「それにしても、タイミングよく現れたもんだな」
ロゼッタ「確かにそうですね」
キファジ「そろそろレオナ様とロゼッタ様がいらっしゃる頃かと思い、お迎えに上がったのです。」
レオナ「ふん、笑わせやがる。本当に帰省するか確認しに来たんだろうが。よほど俺のことが信用できないらしい。」
キファジ「なんという言い草ですか。相手のことを信用していないのは一体どちらでしょうね。」
ジャック「・・・・う、う~ん」
その時、ジャック君が意識を取り戻した。
ロゼッタ「気が付いた?ジャック君」
ジャック「す、すんません。急に眩暈がして意識が飛んじまった・・・」
ロゼッタ「ジャック君。ウィンディーネが作ったものだけれど、このお水飲めるかしら?」
ジャック君はごくごくと水を飲み干していく
ジャック「はあ・・・楽になった気がするぜ…」
ヴィル「いきなり倒れるからびっくりしたわよ。」
レオナ「この馬鹿…暑いっていうならそれなりの格好をすればいいのに、まじめに制服なんか着やがって」
ジャック「すんません。俺…暑いのはあまり得意じゃなくて…」
レオナ「知ってる。…俺が事前に注意しておくべきだったな」
ロゼッタ「私もジャック君は暑さが苦手だって知っていたのに…ごめんなさい」
グリム「れ、レオナが素直に間違いを認めたんだゾ・・・!」
レオナ「なんだその驚きようは。」
キファジ「大事があってはなりません。今日は静養が必要でしょう。」
レオナ・ロゼッタ「「だろうな/ですね」」
ジャック「えッ!?静養なんか必要ありません!キャッチ・ザ・テイルの大会は明日・・・今日中に、練習しておかないと‥‥!熱中症なんて、
大したことじゃねえ…俺はキャッチ・ザ・テイルの練習に行きます!」
リリア「大したことじゃぞ。無理はするべきではない」
ヴィル「そうね。ジャックの一本気なところは長所だけど、同時に短所でもある。しかもここは異国の地。駄々をこねるのはやめなさい。」
ジャック「いや…折角レオナ先輩が俺を見込んで選手に選んでくれたんだ…熱中症で大会に出られないなんて…レオナ先輩に申し訳が…!」
ロゼッタ「少しでも申し訳ないって気持ちがあるのなら、休んでいた方がいいと思うわ。」
レオナ「ああ。逆らわず素直に休んでろ。」
ジャック「で、でも…」
レオナ「そんな身体でついてこられても迷惑だ。お前はキャッチ・ザ・テイルの選手から外す。」
ジャック「そんな!」
レオナ「寮長命令だ。わかったな」
ジャック「くっ・・・本当にすみません…!」
ロゼッタ「私達にも落ち度がったわ。謝らないで」
キファジ「キャッチ・ザ・テイル、とおっしゃいましたか。ではこちらの方々が『ナイトレイブンカレッジチーム』のメンバーでいらっしゃいますか?」
レオナ「ああ。そうだ。大会の出場枠を1チーム分確保しておくように言っておいただろ?」
キファジ「はい。ご用意してありますが、理由をお伺いしておりません」
キファジさんは勘の鋭い方だから隠し事はできないでしょうね…
キファジ「もしや・・・『守護者の授業』を避けようとお考えで?」
レオナ「察しがいいな。さすがだ。キファジ」
キファジ「やれやれ。悪知恵を働かせる性根は相変わらずですな。なんとも嘆かわしい。『守護者の授業』をすることはレオナ様の仕事。むしろ、誇らしく思うべきです。もう少し、王族としての気構えをお持ちください。第一、貴方様は普段から・・・」
キファジさんの小言が始まった途端、レオナさんは私の方へ近づき、私のことを抱きしめる。
相当ストレスなのだろう。
私は、キファジさんの言いたいこともわかるけれど、レオナさんにとってそれは苦痛よね
レオナ「チッ、相変わらずくどくどうるせえ奴だ。俺が王族としての自覚を持とうが持つまいが、誰も困りゃしねーだろ。」
キファジ「…レオナ様。そのようなことを言うものではありません。さて、私はジャック様をホテルまでお連れしてまいります。」
レオナ「ああ、頼んだ」
ロゼッタ「よろしくお願いします。」
キファジさんがジャック君を連れていこうとした時、レオナさんがキファジさんを引き留めた。
レオナ「待て、キファジ。俺たちも一緒にホテルへ行く」
ロゼッタ「ありがとうございます」
ジャック「うう…」
ジャック君は唸り声をあげた
?「ふむ…レオナ様やロゼッタ様の推察通り、熱中症ですな。涼しい日陰に移動しましょう。応急処置を行いますので。」
ヴィル「…レオナ、この方は誰なの?知り合いみたいだけど」
レオナ「はあ・・・コイツはこの国の王族に使える待従長だ。」
キファジ「キファジと申します。レオナ様のご学友の皆様、お見知りおきを」
ヴィル「はじめまして。アタシはヴィル・シェーンハイトと申します。」
キファジ「勿論存じ上げております。高名なモデルの貴方にご来訪いただき光栄です。」
リリア「わしはリリアじゃ。茨の谷から参った。世話になるぞ」
グリム「オレ様はグリムだ!」
監督生「はじめまして、ユウです」
キファジ「ほほう、なかなかに礼儀正しい。こちらこそよろしくお願いします。」
レオナ「それにしても、タイミングよく現れたもんだな」
ロゼッタ「確かにそうですね」
キファジ「そろそろレオナ様とロゼッタ様がいらっしゃる頃かと思い、お迎えに上がったのです。」
レオナ「ふん、笑わせやがる。本当に帰省するか確認しに来たんだろうが。よほど俺のことが信用できないらしい。」
キファジ「なんという言い草ですか。相手のことを信用していないのは一体どちらでしょうね。」
ジャック「・・・・う、う~ん」
その時、ジャック君が意識を取り戻した。
ロゼッタ「気が付いた?ジャック君」
ジャック「す、すんません。急に眩暈がして意識が飛んじまった・・・」
ロゼッタ「ジャック君。ウィンディーネが作ったものだけれど、このお水飲めるかしら?」
ジャック君はごくごくと水を飲み干していく
ジャック「はあ・・・楽になった気がするぜ…」
ヴィル「いきなり倒れるからびっくりしたわよ。」
レオナ「この馬鹿…暑いっていうならそれなりの格好をすればいいのに、まじめに制服なんか着やがって」
ジャック「すんません。俺…暑いのはあまり得意じゃなくて…」
レオナ「知ってる。…俺が事前に注意しておくべきだったな」
ロゼッタ「私もジャック君は暑さが苦手だって知っていたのに…ごめんなさい」
グリム「れ、レオナが素直に間違いを認めたんだゾ・・・!」
レオナ「なんだその驚きようは。」
キファジ「大事があってはなりません。今日は静養が必要でしょう。」
レオナ・ロゼッタ「「だろうな/ですね」」
ジャック「えッ!?静養なんか必要ありません!キャッチ・ザ・テイルの大会は明日・・・今日中に、練習しておかないと‥‥!熱中症なんて、
大したことじゃねえ…俺はキャッチ・ザ・テイルの練習に行きます!」
リリア「大したことじゃぞ。無理はするべきではない」
ヴィル「そうね。ジャックの一本気なところは長所だけど、同時に短所でもある。しかもここは異国の地。駄々をこねるのはやめなさい。」
ジャック「いや…折角レオナ先輩が俺を見込んで選手に選んでくれたんだ…熱中症で大会に出られないなんて…レオナ先輩に申し訳が…!」
ロゼッタ「少しでも申し訳ないって気持ちがあるのなら、休んでいた方がいいと思うわ。」
レオナ「ああ。逆らわず素直に休んでろ。」
ジャック「で、でも…」
レオナ「そんな身体でついてこられても迷惑だ。お前はキャッチ・ザ・テイルの選手から外す。」
ジャック「そんな!」
レオナ「寮長命令だ。わかったな」
ジャック「くっ・・・本当にすみません…!」
ロゼッタ「私達にも落ち度がったわ。謝らないで」
キファジ「キャッチ・ザ・テイル、とおっしゃいましたか。ではこちらの方々が『ナイトレイブンカレッジチーム』のメンバーでいらっしゃいますか?」
レオナ「ああ。そうだ。大会の出場枠を1チーム分確保しておくように言っておいただろ?」
キファジ「はい。ご用意してありますが、理由をお伺いしておりません」
キファジさんは勘の鋭い方だから隠し事はできないでしょうね…
キファジ「もしや・・・『守護者の授業』を避けようとお考えで?」
レオナ「察しがいいな。さすがだ。キファジ」
キファジ「やれやれ。悪知恵を働かせる性根は相変わらずですな。なんとも嘆かわしい。『守護者の授業』をすることはレオナ様の仕事。むしろ、誇らしく思うべきです。もう少し、王族としての気構えをお持ちください。第一、貴方様は普段から・・・」
キファジさんの小言が始まった途端、レオナさんは私の方へ近づき、私のことを抱きしめる。
相当ストレスなのだろう。
私は、キファジさんの言いたいこともわかるけれど、レオナさんにとってそれは苦痛よね
レオナ「チッ、相変わらずくどくどうるせえ奴だ。俺が王族としての自覚を持とうが持つまいが、誰も困りゃしねーだろ。」
キファジ「…レオナ様。そのようなことを言うものではありません。さて、私はジャック様をホテルまでお連れしてまいります。」
レオナ「ああ、頼んだ」
ロゼッタ「よろしくお願いします。」
キファジさんがジャック君を連れていこうとした時、レオナさんがキファジさんを引き留めた。
レオナ「待て、キファジ。俺たちも一緒にホテルへ行く」