ゴーストマリッジ
2階の外廊下。大食堂へは目前。
グリム「リドルとルークがいなくなって残ってるのはエースとエペルとロゼッタと子分だけ……これじゃオレ様とロゼッタ以外に頼れるヤツはいねーんだゾ」
「ランタン君がいるわよ。それにほかの精霊たちも」
グリム「けどオレ様の方が上だー!」
ランタン『このタヌキ、燃やしていい?』
「ダメよ!!」
自信満々にドヤ顔するグリムを燃やそうとするランタンを必死で止めるロゼッタ。
エペル「おれっ……僕だって、やるよ!エースクン、僕達1年生の男だけでもやれるってとこ、見せてやろう!」
エース「よーし。そろそろ大食堂に到着……うわっ!」
監督生「エース!?」
大食堂の扉がもう見えてきた…という所で、エースの真横に魔法が通り過ぎる。
魔法が放たれた方角を見ると、ゴーストたちが迫っていた。
ゴースト【ちっ。避けられたか。すばしっこい奴め】
エペル「ロゼッタサン、監督生サン、エースクン、大丈夫!?」
エース「あんなへなちょこ魔法当たるかっつーの」
グリム「もう追手のゴースト達がやって来たんだゾ!」
監督生「食堂はもう目の前なのに…もうこのままこのゴースト連れて行こうか」
「それは・・・」
エペル「大惨事だよ!?」
「流石に嘘だよ」という監督生を疑わしそうにジーッとみる3人。
そして、そんな監督生とロゼッタを背後にかばい、エペルは前に出た。
エペル「下がってて!ここは僕が敵の相手を……」
……が、そんなエペルを見た途端、ゴーストたちは背を向けた。
エペル「……って、あ、あれ?」
「…え?」
エース「……えーっと」
エペル「ゴーストたちが攻撃、してこない?…何で背を向けるの?」
ゴースト【姫、お逃げください!!】
“姫”という言葉に全員が首を傾げる。
そして、この場にいる女子である監督生とロゼッタを見るが、彼女達はブンブンッと真横に首を振るう。
ランタン『愛し子の事じゃないよぉ~』
「私でもユウでもない…」
監督生「ってことは…」
ロゼッタや監督生から視線がエペルに行く。
そう、彼らがしめす“姫”とは……エペルの事であった。
ゴースト【そのうるわしいお姿……あなたは結婚式に参列される隣国のお姫様ですよね?】
エース「ぶふっ!姫ってまさか……エペルのことかよ!」
グリム「ちっと焦ったんだゾ~」
「…‥…スーツ着てるのに」
監督生「どうして、そうなる?」
笑うエースと、安堵するグリムと困惑するロゼッタと監督生
そしてゴーストたちはエペルではなく、エースたちの方に武器を向けている。
ゴースト【か弱き姫、その凶暴な者達のそばは危険です!早く我々の元に……】
エペル「誰が……」
ワナワナと震えだすエペル。
ギュッと、彼の手にあるブーケが音をたてた。
ゴースト【え?】
エペル「誰が姫だーッ!!!」
【【うわーーっ!?】】
怒号と共に彼が腕を振り上げた。
途端、ブーケから発せられた魔法によりゴーストたちが吹っ飛ぶ。
グリム「きゅ、急に人が変わっちまったんだゾ!?」
監督生「いや、まぁ…そりゃね」
ゴースト【なんておてんば……っていうかよく声を聞いたらこいつ男だ!】
ゴースト【全員かかれっ、この男を止めろーっ!】
暴れるエペルの側にゴーストたちが集まる。
エペル「……行って、みんな!」
エース「ああ!?お前1人じゃ、これだけのゴースト相手に勝てるわけねぇだろ!」
エペル「か弱いなんて、なめられたままじゃいられない。こいつらに目にもの見せてやらないと」
エース「エペル……」
監督生「なんかもう意地だね」
エース「……だなっ。負けず嫌いなやつ」
エペル「ふふふ」
ゴーストの中心にいるのに、笑みを浮かべるエペル。
同じ状況に陥っていたリドル、ルークも、危機的状況下でエースたちを笑って見送った。
エペル「ロゼッタサン、監督生サン、気を付けてね」
「ええ。」
監督生「エペル君もね」
ニッコリとほほ笑んだエペルは、3人に背を向け、ゴーストに向かい合う。
エペル「さあ、皆、行って!!花嫁の元へ!」
その言葉に、3人は駆けだした。
それを機に、エペルをとらえようとするゴーストたち。
しかし、ブーケを振るい、ゴーストを薙ぎ払うエペル。
愛らしい見た目とは対照的に、狂暴的な戦い方だ。
エペル「へへっ。俺はやっぱ、王子なんて柄じゃねーんだわ!!
小せえからって、なめるど痛え目見んだがらな!!!
うぉおー!!!!!」
グリム「リドルとルークがいなくなって残ってるのはエースとエペルとロゼッタと子分だけ……これじゃオレ様とロゼッタ以外に頼れるヤツはいねーんだゾ」
「ランタン君がいるわよ。それにほかの精霊たちも」
グリム「けどオレ様の方が上だー!」
ランタン『このタヌキ、燃やしていい?』
「ダメよ!!」
自信満々にドヤ顔するグリムを燃やそうとするランタンを必死で止めるロゼッタ。
エペル「おれっ……僕だって、やるよ!エースクン、僕達1年生の男だけでもやれるってとこ、見せてやろう!」
エース「よーし。そろそろ大食堂に到着……うわっ!」
監督生「エース!?」
大食堂の扉がもう見えてきた…という所で、エースの真横に魔法が通り過ぎる。
魔法が放たれた方角を見ると、ゴーストたちが迫っていた。
ゴースト【ちっ。避けられたか。すばしっこい奴め】
エペル「ロゼッタサン、監督生サン、エースクン、大丈夫!?」
エース「あんなへなちょこ魔法当たるかっつーの」
グリム「もう追手のゴースト達がやって来たんだゾ!」
監督生「食堂はもう目の前なのに…もうこのままこのゴースト連れて行こうか」
「それは・・・」
エペル「大惨事だよ!?」
「流石に嘘だよ」という監督生を疑わしそうにジーッとみる3人。
そして、そんな監督生とロゼッタを背後にかばい、エペルは前に出た。
エペル「下がってて!ここは僕が敵の相手を……」
……が、そんなエペルを見た途端、ゴーストたちは背を向けた。
エペル「……って、あ、あれ?」
「…え?」
エース「……えーっと」
エペル「ゴーストたちが攻撃、してこない?…何で背を向けるの?」
ゴースト【姫、お逃げください!!】
“姫”という言葉に全員が首を傾げる。
そして、この場にいる女子である監督生とロゼッタを見るが、彼女達はブンブンッと真横に首を振るう。
ランタン『愛し子の事じゃないよぉ~』
「私でもユウでもない…」
監督生「ってことは…」
ロゼッタや監督生から視線がエペルに行く。
そう、彼らがしめす“姫”とは……エペルの事であった。
ゴースト【そのうるわしいお姿……あなたは結婚式に参列される隣国のお姫様ですよね?】
エース「ぶふっ!姫ってまさか……エペルのことかよ!」
グリム「ちっと焦ったんだゾ~」
「…‥…スーツ着てるのに」
監督生「どうして、そうなる?」
笑うエースと、安堵するグリムと困惑するロゼッタと監督生
そしてゴーストたちはエペルではなく、エースたちの方に武器を向けている。
ゴースト【か弱き姫、その凶暴な者達のそばは危険です!早く我々の元に……】
エペル「誰が……」
ワナワナと震えだすエペル。
ギュッと、彼の手にあるブーケが音をたてた。
ゴースト【え?】
エペル「誰が姫だーッ!!!」
【【うわーーっ!?】】
怒号と共に彼が腕を振り上げた。
途端、ブーケから発せられた魔法によりゴーストたちが吹っ飛ぶ。
グリム「きゅ、急に人が変わっちまったんだゾ!?」
監督生「いや、まぁ…そりゃね」
ゴースト【なんておてんば……っていうかよく声を聞いたらこいつ男だ!】
ゴースト【全員かかれっ、この男を止めろーっ!】
暴れるエペルの側にゴーストたちが集まる。
エペル「……行って、みんな!」
エース「ああ!?お前1人じゃ、これだけのゴースト相手に勝てるわけねぇだろ!」
エペル「か弱いなんて、なめられたままじゃいられない。こいつらに目にもの見せてやらないと」
エース「エペル……」
監督生「なんかもう意地だね」
エース「……だなっ。負けず嫌いなやつ」
エペル「ふふふ」
ゴーストの中心にいるのに、笑みを浮かべるエペル。
同じ状況に陥っていたリドル、ルークも、危機的状況下でエースたちを笑って見送った。
エペル「ロゼッタサン、監督生サン、気を付けてね」
「ええ。」
監督生「エペル君もね」
ニッコリとほほ笑んだエペルは、3人に背を向け、ゴーストに向かい合う。
エペル「さあ、皆、行って!!花嫁の元へ!」
その言葉に、3人は駆けだした。
それを機に、エペルをとらえようとするゴーストたち。
しかし、ブーケを振るい、ゴーストを薙ぎ払うエペル。
愛らしい見た目とは対照的に、狂暴的な戦い方だ。
エペル「へへっ。俺はやっぱ、王子なんて柄じゃねーんだわ!!
小せえからって、なめるど痛え目見んだがらな!!!
うぉおー!!!!!」