グロリアスマスカレード~紅蓮の花と救いの鐘~

ナイトレイブンカレッジに帰り、ロゼッタはレオナの部屋に行く。

ドアを開けた瞬間、ロゼッタはレオナに抱きしめられた。

ロゼッタ「…レオナさん?」

レオナ「…」

ロゼッタが話しかけるが、一言も話さない。

暫くその体勢のまま過ごしていると、ようやく口を開けた。

レオナ「…無茶しやがって」

ロゼッタ「ごめんなさい。でも…」

レオナ「?」

ロゼッタ「レオナさんのブレスレットを見て、ここで死ぬわけにはいかないって思った。レオナさんを残していけない…って。」

レオナ「!?」

ロゼッタ「それに、あなたが守ってくれてる気がした。」

ロゼッタから紡がれる言葉の数々に、レオナは驚きを隠せない。

ロゼッタ「私はあなたを残して死なないわ。だって…」

そういいながら、レオナの唇にキスをする。

ロゼッタ「あなたを愛してるから。」

その言葉を聞いたレオナは、怒りの感情を沈めた。

そのあとは、旅行での出来事を話すロゼッタだったが…

レオナ「…ロゼッタ?」

ロゼッタ「すぅ・・・すぅ・・・」

話の途中で寝てしまった。

『獅子の子』

レオナ「お前か」

ロゼッタが寝たところで姿を現したのはウィンディーネ

ウィンディーネ『今回、ロゼッタは、シュナの力を使って首謀者を制圧した。』

レオナ「!?」 

ウィンディーネ『あの力を使った後の反動はかなりあるわ。あの時も使用したからわかってると思うけど、注意してちょうだい。』

レオナ「言われなくても」

その後数日間、力を使った後遺症に悩まされるロゼッタを看病しつつ、もうこんな無理はさせないと固く胸に誓ったレオナであった。
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