グロリアスマスカレード~紅蓮の花と救いの鐘~
花はユウに何もしなかった。というより、通り過ぎていってしまう
グリム「なんともねーのかよ!?心配して損したんだゾ!」
トレインは「こ、これは…」と何かを驚き知り、皆にマジカルペンをしまうよう言った
すると花の威力は弱まった。身体も楽になる
ロゼッタはいつかのことを思い出した
ロゼッタ「(前、胸が苦しくなったときも、マジカルペンをしまったら、体が楽になった。ロロさん、あなた何をしようとしているの?)」
ルーク「ロゼッタ!考え事をしている暇はないよ!」
ルークはロゼッタの前に立った
マジカルペンは既にしまっているようだ
だが、ペンを持たないことで、全てがなくなるわけではなく、ルークたちに災難が訪れる
「あ、危ない!みんな下がって!!」
甲高い声が響いた。ネージュだ。ネージュがルークの体を押し、花から守ってくれた
その拍子でネージュは花の餌食に…
ロゼッタはすぐにネージュのもとへ駆けつけーー
ロゼッタ「ネージュさん!」
ネージュ「ダメ!来ちゃ駄目だよ!!」
ネージュはロゼッタに叫んだ
ネージュ「ロゼッタちゃんに心配してもらえるのすっごく嬉しい…今日はヴィーくんに勝てたかも…」
ネージュはつらそうな顔でふふっ、と苦笑した
ロゼッタ「っつ…ネージュさん」
ネージュ「でも、ロゼッタちゃんには無事でいてほしい。」
ネージュは寝っ転がり、赤い花に包まれた天井を見上げた
チェーニャもリドルとデュースを庇う
ネージュ「あはは…同じ賢者の島の、魔法士を目指す仲間だもん。助け…合わないと…うっ」
ネージュは意識を手放した
ロゼッタは歪んだ表情で届かない手を赤い花に包まれたネージュに向けた
チェーニャ「俺が引きつけている間に逃げ…うっ…うくっ」
チェーニャの魔力が花に吸われていく
ロイヤルソードアカデミーの生徒は全滅
他校の生徒もやられていた
ノーブルベルカレッジの副会長や補佐もそうだ
イデア「魔法で花を追い払おうとした魔法士が次々と花に覆われて倒れていく」
イデアはこの花が魔法を吸収して、威力を増していることに気づいた
トレイン「全員そのまま私の周りに集まりなさい」
既に花に囲まれていた生徒たちはトレインの号令で中央へ下がった
トレイン「いいか。決して魔法を使おうなどと考えないこと」
トレインは深刻そうな表情で生徒たちに告げる
ロゼッタ「(思い出したわ。昔、お母様に言われたことを。この花の正体は…)」
アズール「トレイン先生、何かご存知なんですか?」
テキパキと指示を出すトレインに敏感になるアズール。
どうやらトレインはその炎のような花に見覚えがあるらしい
トレイン「疑いようがない。これは…『紅蓮の花』!」
紅蓮の花…?と誰もが復唱する
知的なアズールもその名前は初耳だった
ジャミルもこの花には見覚えさえないらしい
マレウスは冷や汗を流し、告げた
マレウス「お前らが知らないのも無理はない。僕もすぐには思い出せなかった…この紅蓮の花はあらゆる魔力を養分にして成長する花だ」
エペル「あらゆる魔力ってまさか…!?」
マレウスの発言にエペルはより目を丸くした
まさかと彼が言うのはーー
ロゼッタ「私たち魔法士が持っている魔力も例外じゃないわ。」
デュース「ええっ!?」
今度はデュースが驚く
それじゃあまるで魔法士を狙う花のようじゃないか
マレウスとロゼッタは深刻な表情で続ける
ロゼッタ「魔力を感じると、植物が太陽に反応するように対象へツルを伸ばすの。そして根を生やし魔力を吸収する。この植物に触れた魔法士の魔力は、花を咲かせるための養分として消費され続けるわ。」
マレウス「そして最後まで魔力を吸い付くされると、その魔法士は…」
ロゼッタ・マレウス「「永遠に魔力を失う」」
「「「魔力を失う!?」」」
全員の度肝を抜く
魔法士が1番なくてはならないものが魔力だ
それを失ったらこの先真っ暗
…つまりあれは、魔法士にとって最大で最強の…
イデア「ラスボスじゃん!ツイステッドワンダーランドにおける最強じゃん」
イデアがラスボスと例えるように、紅蓮の花は魔法士にとって最大の敵
アズールはメガネをかけ直し、ワナワナ
アズール「そんな恐ろしい植物が地上には存在するんですか…!?」
リドル「待て。おかしくないかい?」
リドルがビシッと盲点を出す
リドル「魔法士にとって天敵ともいえるそんな植物を、ボクたちが、授業で習わないはずがない」
そんなリドルにマレウスは汗を滲ませる
マレウス「紅蓮の花は、はるか昔に絶滅した」
マレウスによると、その恐ろしい特性から危険視され、何百年も前に人々の手によって絶滅させたという
何百年も前というその時代の隔たりから、自分達は知ることがなかった
エペル「でも絶滅したらはずの植物がどうしてこんなに大量に…」
エペルは話を聞いたみんなが知りたかったことを口に出した。
マレウス「それは奴に聞くのがいいだろうな」
マレウスとロゼッタはとある人物の顔を思い出す
「ヤツ…?」とグリムは首を傾げた
すると上のほうから声が聞こえた
ロゼッタ「(やっぱり彼が…)」
「ふん…諸君は無事だったのかね。腐っても名門校、と褒めるべきかな?」
グリムは耳をぴーん、と立てた
グリム「オ、オマエは…!ロロ!!」
グリム「なんともねーのかよ!?心配して損したんだゾ!」
トレインは「こ、これは…」と何かを驚き知り、皆にマジカルペンをしまうよう言った
すると花の威力は弱まった。身体も楽になる
ロゼッタはいつかのことを思い出した
ロゼッタ「(前、胸が苦しくなったときも、マジカルペンをしまったら、体が楽になった。ロロさん、あなた何をしようとしているの?)」
ルーク「ロゼッタ!考え事をしている暇はないよ!」
ルークはロゼッタの前に立った
マジカルペンは既にしまっているようだ
だが、ペンを持たないことで、全てがなくなるわけではなく、ルークたちに災難が訪れる
「あ、危ない!みんな下がって!!」
甲高い声が響いた。ネージュだ。ネージュがルークの体を押し、花から守ってくれた
その拍子でネージュは花の餌食に…
ロゼッタはすぐにネージュのもとへ駆けつけーー
ロゼッタ「ネージュさん!」
ネージュ「ダメ!来ちゃ駄目だよ!!」
ネージュはロゼッタに叫んだ
ネージュ「ロゼッタちゃんに心配してもらえるのすっごく嬉しい…今日はヴィーくんに勝てたかも…」
ネージュはつらそうな顔でふふっ、と苦笑した
ロゼッタ「っつ…ネージュさん」
ネージュ「でも、ロゼッタちゃんには無事でいてほしい。」
ネージュは寝っ転がり、赤い花に包まれた天井を見上げた
チェーニャもリドルとデュースを庇う
ネージュ「あはは…同じ賢者の島の、魔法士を目指す仲間だもん。助け…合わないと…うっ」
ネージュは意識を手放した
ロゼッタは歪んだ表情で届かない手を赤い花に包まれたネージュに向けた
チェーニャ「俺が引きつけている間に逃げ…うっ…うくっ」
チェーニャの魔力が花に吸われていく
ロイヤルソードアカデミーの生徒は全滅
他校の生徒もやられていた
ノーブルベルカレッジの副会長や補佐もそうだ
イデア「魔法で花を追い払おうとした魔法士が次々と花に覆われて倒れていく」
イデアはこの花が魔法を吸収して、威力を増していることに気づいた
トレイン「全員そのまま私の周りに集まりなさい」
既に花に囲まれていた生徒たちはトレインの号令で中央へ下がった
トレイン「いいか。決して魔法を使おうなどと考えないこと」
トレインは深刻そうな表情で生徒たちに告げる
ロゼッタ「(思い出したわ。昔、お母様に言われたことを。この花の正体は…)」
アズール「トレイン先生、何かご存知なんですか?」
テキパキと指示を出すトレインに敏感になるアズール。
どうやらトレインはその炎のような花に見覚えがあるらしい
トレイン「疑いようがない。これは…『紅蓮の花』!」
紅蓮の花…?と誰もが復唱する
知的なアズールもその名前は初耳だった
ジャミルもこの花には見覚えさえないらしい
マレウスは冷や汗を流し、告げた
マレウス「お前らが知らないのも無理はない。僕もすぐには思い出せなかった…この紅蓮の花はあらゆる魔力を養分にして成長する花だ」
エペル「あらゆる魔力ってまさか…!?」
マレウスの発言にエペルはより目を丸くした
まさかと彼が言うのはーー
ロゼッタ「私たち魔法士が持っている魔力も例外じゃないわ。」
デュース「ええっ!?」
今度はデュースが驚く
それじゃあまるで魔法士を狙う花のようじゃないか
マレウスとロゼッタは深刻な表情で続ける
ロゼッタ「魔力を感じると、植物が太陽に反応するように対象へツルを伸ばすの。そして根を生やし魔力を吸収する。この植物に触れた魔法士の魔力は、花を咲かせるための養分として消費され続けるわ。」
マレウス「そして最後まで魔力を吸い付くされると、その魔法士は…」
ロゼッタ・マレウス「「永遠に魔力を失う」」
「「「魔力を失う!?」」」
全員の度肝を抜く
魔法士が1番なくてはならないものが魔力だ
それを失ったらこの先真っ暗
…つまりあれは、魔法士にとって最大で最強の…
イデア「ラスボスじゃん!ツイステッドワンダーランドにおける最強じゃん」
イデアがラスボスと例えるように、紅蓮の花は魔法士にとって最大の敵
アズールはメガネをかけ直し、ワナワナ
アズール「そんな恐ろしい植物が地上には存在するんですか…!?」
リドル「待て。おかしくないかい?」
リドルがビシッと盲点を出す
リドル「魔法士にとって天敵ともいえるそんな植物を、ボクたちが、授業で習わないはずがない」
そんなリドルにマレウスは汗を滲ませる
マレウス「紅蓮の花は、はるか昔に絶滅した」
マレウスによると、その恐ろしい特性から危険視され、何百年も前に人々の手によって絶滅させたという
何百年も前というその時代の隔たりから、自分達は知ることがなかった
エペル「でも絶滅したらはずの植物がどうしてこんなに大量に…」
エペルは話を聞いたみんなが知りたかったことを口に出した。
マレウス「それは奴に聞くのがいいだろうな」
マレウスとロゼッタはとある人物の顔を思い出す
「ヤツ…?」とグリムは首を傾げた
すると上のほうから声が聞こえた
ロゼッタ「(やっぱり彼が…)」
「ふん…諸君は無事だったのかね。腐っても名門校、と褒めるべきかな?」
グリムは耳をぴーん、と立てた
グリム「オ、オマエは…!ロロ!!」