グロリアスマスカレード~紅蓮の花と救いの鐘~
イデア「違う!踊りたいわけじゃない!陽キャだらけのこのパークから逃げ出したいだけ!」
逃げようするイデアの手を掴み、ロゼッタは引き寄せた
イデア「うわぁー!もう!ひとつひとつがカッコいいな!!」
イデアは顔を真っ赤にして、叫んだ
そして「もう逃げれないでごさる!」と諦めきるとロゼッタとダンスを踊ってくれた
イデアと一通り踊りを終えたロゼッタはお辞儀をし、また離れていく
今度は…
ロロ「な、なんの用だね…」
路地裏に隠れようとしていたロロに手を差し伸べた
ロゼッタ「一緒に踊りませんか?」
ロロ「っ…わ、私を誘うことで君には何の得もないだろう」
ロロは頬を赤くし、にやけそうな口を堪えて、ロゼッタから顔をそらした
ロゼッタはそんなロロの手を握る
ロロ「またかね…!?君はよく男の手をそう簡単に握れ」
びっくりしたロロだが、ロゼッタはお構いなし
ロロを中央へ引っ張り、踊りをエスコートし始めた
ロロ「ま、待ちたまえ!」
ロロは最初、戸惑っていてなかなか踊ってはくれなかったが、
ロゼッタはスカートを前後に揺らし、くるくると回って踊りを楽しんでいると…
「まったく」と呆れ、少しだけ踊ってくれた
ロロ「君といると気が狂うな…」
ボソッ、とロロが呟く
イデア「もう駄目だ…回転しすぎて目が回る」
踊りは終盤へやってきた
イデアはぐったりしている
イデアとは反対にグリムはテンションが爆発していた
グリム「にゃははっ!みんながオレ様に見とれてやがる。もっと盛り上がるんだゾ~!…ん?タンバリンのキラキラはもう終わりか?」
グリムはタンバリンの火花が散らないことに気づいた
トレインはキョロキョロとしているグリムに伝える
トレイン「あのタンバリンはこの街のためだけに作った、簡単な魔法道具。オモチャのようなもの。魔法道具の効果が切れたのだろう」
ロロ「はあ…やっと終わったか」
ロロはハンカチの後ろでげっそりしていた
ロロ「それでは諸君。そろそろ終いにして学園に戻ろうか」
そう促すロロに「ヤダね!こんなんじゃ物足りねぇんだゾ!」とグリムが言い張った
グリムから魔力を感じ取るロゼッタ
ロゼッタ「グリム君、何をするつもり?」
グリム「見てろ、ロゼッタ!オレ様がもっともっと派手に楽しくしてやる!」
グリムが魔法を放つ。すると空に花火が咲いた
それには誰もが目を丸くする
「わあ、花火だ!でもどこから?」
「キラキラしてて綺麗。タンバリンの火花よりもっと大きいぞ」
花の街の人々が歓声をあげた。みんな、グリムの花火に夢中だった
グリム「見ろ!オレ様の魔法でみんな大喜びしているんだゾ!」
グリムも大はしゃぎだった
けれどトレイン先生に魔法を好き勝手に使ってはだめだと言われていた
デュースやセベクはグリムを叱った。ロゼッタもやんわりと注意をする。
しかしグリムは気にしていなかった
「皆さん、お静かに!これはどうやら、いたずらな魔法士の卵からの素敵なプレゼントの様子…」
道化師のひとりが考え込む。そしてポジディブに受け入れた
「せっかくの1年に一度の祭り!気兼ねも気遣いも忘れて騒ぎましょう!」
「素敵!さっきの花火をもう一度見せて!」
街の人がそうお願いした。グリムの鼻が伸びている。
グリムの側にいたエペルは「お客さんたち、みんな喜んでくれているみたい」とほっこりしていた
これならトレイン先生も許してくれるだろう。そう思っていた
トレイン「……」
しかし、トレインはムスゥーとしていた
ロゼッタ「トレイン先生?」
エペルは「すごい不機嫌そう」とドギマギ
ジャミルは「当たり前だ」と続ける
ジャミル「あの厳しいトレイン先生が、そう簡単にマナー違反を許すわけがない」
デュース「グリム…学園に戻ったら説教くらうんだろうな」
デュースはやれやれ、と顔をふった
マレウスは「しかし…」と会場を見渡した
マレウス「祭りの参加者は盛り上がっている。催しを盛り上げるため、出し物は良い手ではないか」
ふっ、と口角を上げた
マレウス「僕も用意してきた“アレ”をここで披露した方がよいだろうか」
アズール「待ってくださいマレウスさん!」
アズールが慌ててマレウスに告げる
アズール「“アレ”は最後の舞踏会で披露する予定でしょう?とっておきのプレゼントはとっておきの場所で差し出してこそ、最大の威力を発揮するもの…場の空気に流されて…などという状況で披露しては、せっかくの準備が水の泡です」
アズールの助言のため、マレウスは“アレ”をやめておいた
マレウス「では、アーシェングロットの助言通り…ここでは僕のささやかな祝福として花火を贈ることにしよう」
マレウスの魔法で空に大きな花火が舞った。色鮮やかに場に咲き誇る。
セベク「マ、マレウス様の贈り物…伏して喜べよ、人間!!」
セベクはマレウスの贈り物に感激していた
その隣でシルバーは花火を見上げ、周囲を確認した
シルバー「みんなが贈り物を楽しんでいる。素晴らしいことだ。俺も手伝います、マレウス様」
シルバーの優しげな笑みとは違い、ラギーはうーんと顔を捻る
ラギー「贈り物ねぇ。金目の物なら、ぴた一文やりたくないけど…ちょーっと魔法を使うぐらいで恩が売れるなら安いもんッス」
ラギーはニッと笑い、「それっ!」と魔法を使った。またひとつ花火があがった
ナイトレイブンカレッジの生徒が花火を魔法であげていることに気づいたロイヤルソードアカデミーの生徒たち
チェーニャ「そんなら俺も張り切らなきゃなんないにゃあ。摩訶不思議な花火を見せてやろう」
ネージュ「もうチェーニャ先輩ったら。でもみんなを笑顔にできるなら、僕もちょっとだけ…えいっ!」
チェーニャ、そしてネージュと魔法の花火が打ち上げられる
他の学校の生徒も魔法を使って、花火を打ち上げた
これには負けじとジャミル、エペル、ルークが魔法を使って大きな花火を開花させた
逃げようするイデアの手を掴み、ロゼッタは引き寄せた
イデア「うわぁー!もう!ひとつひとつがカッコいいな!!」
イデアは顔を真っ赤にして、叫んだ
そして「もう逃げれないでごさる!」と諦めきるとロゼッタとダンスを踊ってくれた
イデアと一通り踊りを終えたロゼッタはお辞儀をし、また離れていく
今度は…
ロロ「な、なんの用だね…」
路地裏に隠れようとしていたロロに手を差し伸べた
ロゼッタ「一緒に踊りませんか?」
ロロ「っ…わ、私を誘うことで君には何の得もないだろう」
ロロは頬を赤くし、にやけそうな口を堪えて、ロゼッタから顔をそらした
ロゼッタはそんなロロの手を握る
ロロ「またかね…!?君はよく男の手をそう簡単に握れ」
びっくりしたロロだが、ロゼッタはお構いなし
ロロを中央へ引っ張り、踊りをエスコートし始めた
ロロ「ま、待ちたまえ!」
ロロは最初、戸惑っていてなかなか踊ってはくれなかったが、
ロゼッタはスカートを前後に揺らし、くるくると回って踊りを楽しんでいると…
「まったく」と呆れ、少しだけ踊ってくれた
ロロ「君といると気が狂うな…」
ボソッ、とロロが呟く
イデア「もう駄目だ…回転しすぎて目が回る」
踊りは終盤へやってきた
イデアはぐったりしている
イデアとは反対にグリムはテンションが爆発していた
グリム「にゃははっ!みんながオレ様に見とれてやがる。もっと盛り上がるんだゾ~!…ん?タンバリンのキラキラはもう終わりか?」
グリムはタンバリンの火花が散らないことに気づいた
トレインはキョロキョロとしているグリムに伝える
トレイン「あのタンバリンはこの街のためだけに作った、簡単な魔法道具。オモチャのようなもの。魔法道具の効果が切れたのだろう」
ロロ「はあ…やっと終わったか」
ロロはハンカチの後ろでげっそりしていた
ロロ「それでは諸君。そろそろ終いにして学園に戻ろうか」
そう促すロロに「ヤダね!こんなんじゃ物足りねぇんだゾ!」とグリムが言い張った
グリムから魔力を感じ取るロゼッタ
ロゼッタ「グリム君、何をするつもり?」
グリム「見てろ、ロゼッタ!オレ様がもっともっと派手に楽しくしてやる!」
グリムが魔法を放つ。すると空に花火が咲いた
それには誰もが目を丸くする
「わあ、花火だ!でもどこから?」
「キラキラしてて綺麗。タンバリンの火花よりもっと大きいぞ」
花の街の人々が歓声をあげた。みんな、グリムの花火に夢中だった
グリム「見ろ!オレ様の魔法でみんな大喜びしているんだゾ!」
グリムも大はしゃぎだった
けれどトレイン先生に魔法を好き勝手に使ってはだめだと言われていた
デュースやセベクはグリムを叱った。ロゼッタもやんわりと注意をする。
しかしグリムは気にしていなかった
「皆さん、お静かに!これはどうやら、いたずらな魔法士の卵からの素敵なプレゼントの様子…」
道化師のひとりが考え込む。そしてポジディブに受け入れた
「せっかくの1年に一度の祭り!気兼ねも気遣いも忘れて騒ぎましょう!」
「素敵!さっきの花火をもう一度見せて!」
街の人がそうお願いした。グリムの鼻が伸びている。
グリムの側にいたエペルは「お客さんたち、みんな喜んでくれているみたい」とほっこりしていた
これならトレイン先生も許してくれるだろう。そう思っていた
トレイン「……」
しかし、トレインはムスゥーとしていた
ロゼッタ「トレイン先生?」
エペルは「すごい不機嫌そう」とドギマギ
ジャミルは「当たり前だ」と続ける
ジャミル「あの厳しいトレイン先生が、そう簡単にマナー違反を許すわけがない」
デュース「グリム…学園に戻ったら説教くらうんだろうな」
デュースはやれやれ、と顔をふった
マレウスは「しかし…」と会場を見渡した
マレウス「祭りの参加者は盛り上がっている。催しを盛り上げるため、出し物は良い手ではないか」
ふっ、と口角を上げた
マレウス「僕も用意してきた“アレ”をここで披露した方がよいだろうか」
アズール「待ってくださいマレウスさん!」
アズールが慌ててマレウスに告げる
アズール「“アレ”は最後の舞踏会で披露する予定でしょう?とっておきのプレゼントはとっておきの場所で差し出してこそ、最大の威力を発揮するもの…場の空気に流されて…などという状況で披露しては、せっかくの準備が水の泡です」
アズールの助言のため、マレウスは“アレ”をやめておいた
マレウス「では、アーシェングロットの助言通り…ここでは僕のささやかな祝福として花火を贈ることにしよう」
マレウスの魔法で空に大きな花火が舞った。色鮮やかに場に咲き誇る。
セベク「マ、マレウス様の贈り物…伏して喜べよ、人間!!」
セベクはマレウスの贈り物に感激していた
その隣でシルバーは花火を見上げ、周囲を確認した
シルバー「みんなが贈り物を楽しんでいる。素晴らしいことだ。俺も手伝います、マレウス様」
シルバーの優しげな笑みとは違い、ラギーはうーんと顔を捻る
ラギー「贈り物ねぇ。金目の物なら、ぴた一文やりたくないけど…ちょーっと魔法を使うぐらいで恩が売れるなら安いもんッス」
ラギーはニッと笑い、「それっ!」と魔法を使った。またひとつ花火があがった
ナイトレイブンカレッジの生徒が花火を魔法であげていることに気づいたロイヤルソードアカデミーの生徒たち
チェーニャ「そんなら俺も張り切らなきゃなんないにゃあ。摩訶不思議な花火を見せてやろう」
ネージュ「もうチェーニャ先輩ったら。でもみんなを笑顔にできるなら、僕もちょっとだけ…えいっ!」
チェーニャ、そしてネージュと魔法の花火が打ち上げられる
他の学校の生徒も魔法を使って、花火を打ち上げた
これには負けじとジャミル、エペル、ルークが魔法を使って大きな花火を開花させた