グロリアスマスカレード~紅蓮の花と救いの鐘~
ネージュたちと踊っていたロゼッタは祭りが始まろうとしていることに気づき、席についていた
セベク「ロゼッタ様ー!!!」
しかし、セベクが叫んでも声が届かないほど遠くにいた
エペル「あれ?ロロサンだ」
エペルはロロが会場についたことに気づいた
ネージュたちの席にいるロゼッタに話しかけている
そしてロロはセベクたちのほうを指差した
ロゼッタさんは困り眉でロロを見上げる
ロロは首をふった。するとロゼッタの手をとり、ロロが堂々とこちらへやってきた
デュース「あれ?ロゼッタさん、回収されてないか?」
ロロに連れられ、ロゼッタがこちらに戻ってくる
ロロ「ナイトレイブンカレッジの生徒はまとまってここにいてもらわねば」
ロゼッタ「ごめんなさいね。お話が楽しくて。…つい」
デュースの隣に座る
トレイン「フランムくんか。君もお祭りを見学するところか?」
トレインがロロに聞く
ロロはハンカチで口を覆った
ロロ「ええ。皆様を招いた以上、これも生徒会長の務めですから」
それからロロはトレインがいる席に座った
グリムをユウの膝の上に乗せる作戦である
そんな作戦にセベクは「なぜ僕の時にやらなかったのだ!?」と嘆いている
グリム「いいんだゾ…オレ様はこっちいる」
ユウの膝の上は嫌だったのかグリムはロゼッタの膝の上に乗った
グリム「ロゼッタの膝は暖かくて好きなんだゾ」
ロゼッタ「ふふっ、ありがとう」
みんながグリムを羨ましそうな目で見ている
祭りが始まろうとしている
ロゼッタは隣の空いている席をポンポン、と叩き、アズールと言い合っているセベクを招いた
セベク「ロゼッタ様…!そうですね!僕には貴女のような優しい方がいらっしゃれば十分です!」
セベクは笑顔を取り戻し、ロゼッタの隣に座った
マレウスはムーとしている
ロロ「…君、街を歩いていたのかね?」
ロゼッタの後ろにはロロがいた
テーブルは違えど、距離は近い
ロゼッタ「ええ。とても楽しかったわ。」
ロロは口に手を当て、「会わなかったな」と呟いた
ロロ「楽しかったか?…ならいい」
ロロはふっ、と唇を緩めた
そしてロロは、ロゼッタから顔を逸らし、祭りに目を向けた
ロゼッタもロロから視線を外し、祭りに集中するのだった
グリム「ふな~!どんちゃん騒ぎ。スゲー楽しそうなんだゾ!」
グリムは手をあげてはしゃいだ
ステージで素敵な踊りを披露してくれた道化師は『優しき鐘撞き男』の話を始めた
花の街では有名な英雄だ
めくる日も決まった時間に鐘を鳴らす男
あのノーブルベルカレッジにも像としてあった正しき判事の弟子だった
それから“災厄”の話がやってくる
アズールはそこで不思議がった
アズール「その『災厄』って詳しくはなんだったんでしょう?花の街に来る前に調べてみたんですが、結局わかりませんでした」
アズールの発言にロロが頷いた
ロロ「その通り。誰にもわからないのだよ。どの文献を見ても、詳しくは伝わっていないからね。ただ唯一…『その災厄によって街が紅蓮に染まった』とだけ伝わっている」
ロゼッタ「(”街が紅蓮に染まった”…紅蓮で想像することと言えば炎だけれど)」
マレウスは顎に手を当て、「火事でもあったのだろうか」と考え込む
昔は建物どうしが近かったため、火の燃え移りが酷かったのかもしれないとイデアは憶測を立てた
しかし、その災厄の時に『優しき鐘撞き男』が鐘を一生懸命鳴らしたことで、人々を励まし、率先して災厄と闘い、街を守ったそうだ
その『優しき鐘撞き男』が最も愛したというのが
『トプシー・ダーヴィー』
それがこの逆さま祭りの日だった
「花の街の者も、外から来た人々も、たっぷり楽しんでください。逆さま祭りの始まりだー!」
音楽が鳴り響いた。紙吹雪が舞う
グリム「ひらひらした服を着た人たちがでてきたんだゾ」
ロゼッタ「踊り子さんのことかしら?」
その踊り子はタンバリンを打ち始めた
ロロ「逆さま祭りのショーではスカーフとタンバリンを使ったダンスをするのが伝統なのだよ」
グリムはタンバリンから火花が出ていることに気づく
どうやらタンバリンは魔法道具のおかげで綺麗な火花を散らせるようだった
皆、そんな魔法道具の演出に喜んでいた
ロロ「祭りなど、魔法に溺れる恥知らずな者どもの集まりだ」
ロロがボソッ、と呟いた
少しだけそれが聞こえてしまったロゼッタはチラッとロロを見た
ロロ「ん?何か聞こえてしまったかね?」
ロゼッタ「いいえ。なんでもないわ」
ロゼッタは反射的に首をふる
セベク「ロゼッタ様ー!!!」
しかし、セベクが叫んでも声が届かないほど遠くにいた
エペル「あれ?ロロサンだ」
エペルはロロが会場についたことに気づいた
ネージュたちの席にいるロゼッタに話しかけている
そしてロロはセベクたちのほうを指差した
ロゼッタさんは困り眉でロロを見上げる
ロロは首をふった。するとロゼッタの手をとり、ロロが堂々とこちらへやってきた
デュース「あれ?ロゼッタさん、回収されてないか?」
ロロに連れられ、ロゼッタがこちらに戻ってくる
ロロ「ナイトレイブンカレッジの生徒はまとまってここにいてもらわねば」
ロゼッタ「ごめんなさいね。お話が楽しくて。…つい」
デュースの隣に座る
トレイン「フランムくんか。君もお祭りを見学するところか?」
トレインがロロに聞く
ロロはハンカチで口を覆った
ロロ「ええ。皆様を招いた以上、これも生徒会長の務めですから」
それからロロはトレインがいる席に座った
グリムをユウの膝の上に乗せる作戦である
そんな作戦にセベクは「なぜ僕の時にやらなかったのだ!?」と嘆いている
グリム「いいんだゾ…オレ様はこっちいる」
ユウの膝の上は嫌だったのかグリムはロゼッタの膝の上に乗った
グリム「ロゼッタの膝は暖かくて好きなんだゾ」
ロゼッタ「ふふっ、ありがとう」
みんながグリムを羨ましそうな目で見ている
祭りが始まろうとしている
ロゼッタは隣の空いている席をポンポン、と叩き、アズールと言い合っているセベクを招いた
セベク「ロゼッタ様…!そうですね!僕には貴女のような優しい方がいらっしゃれば十分です!」
セベクは笑顔を取り戻し、ロゼッタの隣に座った
マレウスはムーとしている
ロロ「…君、街を歩いていたのかね?」
ロゼッタの後ろにはロロがいた
テーブルは違えど、距離は近い
ロゼッタ「ええ。とても楽しかったわ。」
ロロは口に手を当て、「会わなかったな」と呟いた
ロロ「楽しかったか?…ならいい」
ロロはふっ、と唇を緩めた
そしてロロは、ロゼッタから顔を逸らし、祭りに目を向けた
ロゼッタもロロから視線を外し、祭りに集中するのだった
グリム「ふな~!どんちゃん騒ぎ。スゲー楽しそうなんだゾ!」
グリムは手をあげてはしゃいだ
ステージで素敵な踊りを披露してくれた道化師は『優しき鐘撞き男』の話を始めた
花の街では有名な英雄だ
めくる日も決まった時間に鐘を鳴らす男
あのノーブルベルカレッジにも像としてあった正しき判事の弟子だった
それから“災厄”の話がやってくる
アズールはそこで不思議がった
アズール「その『災厄』って詳しくはなんだったんでしょう?花の街に来る前に調べてみたんですが、結局わかりませんでした」
アズールの発言にロロが頷いた
ロロ「その通り。誰にもわからないのだよ。どの文献を見ても、詳しくは伝わっていないからね。ただ唯一…『その災厄によって街が紅蓮に染まった』とだけ伝わっている」
ロゼッタ「(”街が紅蓮に染まった”…紅蓮で想像することと言えば炎だけれど)」
マレウスは顎に手を当て、「火事でもあったのだろうか」と考え込む
昔は建物どうしが近かったため、火の燃え移りが酷かったのかもしれないとイデアは憶測を立てた
しかし、その災厄の時に『優しき鐘撞き男』が鐘を一生懸命鳴らしたことで、人々を励まし、率先して災厄と闘い、街を守ったそうだ
その『優しき鐘撞き男』が最も愛したというのが
『トプシー・ダーヴィー』
それがこの逆さま祭りの日だった
「花の街の者も、外から来た人々も、たっぷり楽しんでください。逆さま祭りの始まりだー!」
音楽が鳴り響いた。紙吹雪が舞う
グリム「ひらひらした服を着た人たちがでてきたんだゾ」
ロゼッタ「踊り子さんのことかしら?」
その踊り子はタンバリンを打ち始めた
ロロ「逆さま祭りのショーではスカーフとタンバリンを使ったダンスをするのが伝統なのだよ」
グリムはタンバリンから火花が出ていることに気づく
どうやらタンバリンは魔法道具のおかげで綺麗な火花を散らせるようだった
皆、そんな魔法道具の演出に喜んでいた
ロロ「祭りなど、魔法に溺れる恥知らずな者どもの集まりだ」
ロロがボソッ、と呟いた
少しだけそれが聞こえてしまったロゼッタはチラッとロロを見た
ロロ「ん?何か聞こえてしまったかね?」
ロゼッタ「いいえ。なんでもないわ」
ロゼッタは反射的に首をふる